ねころんで読める抗菌薬: やさしい抗菌薬入門書

著者 :
  • メディカ出版
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本棚登録 : 115
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840446143

作品紹介・あらすじ

経験豊かな感染症医が伝授する抗菌薬処方のエッセンス。基本的な17の心得をマスターし、敵(病原体)の性格を理解し、おもな抗菌薬の特徴をつかむ。ややこしいけど知っておかなければならない、明日から使える抗菌薬のキホン知識が100分でスラスラ読めて自然と体得できる!

感想・レビュー・書評

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  • 抗生剤の特徴、細菌についてざっと俯瞰できる一冊。エッセンスは詰まっている。もう少し読み物として面白いといいな、と感じた。

  • 難しい専門知識を小学三年生にでも話して聞かすことができれば、それは理解している証拠というが、そこまではいかなくても、これだけ分かりやすい抗菌薬の本はないだろう。患者家族さんへの説明の仕方とそて、絶対利用させてもらおうと思う本。

  • 抗菌薬処方のための17の心得
    主な抗菌薬の特徴
    敵を知る 主な病原体の特徴
    忘れていた細菌と抗菌薬の知識が簡易に説明されている

  • 2年次初期研修医です。私は、とある医師の「感染症を診れない医師はいない」という言葉に感銘を受け、研修医である自分も感染症・抗菌薬について学んでおかねばと思い立ち、入門書を探していました。勉強をするなら楽しくやりたいタチの私は、こちらの本のコミカルでキュートな表紙に一目惚れしてしまいました。これなら覚える事が多くて取っ付き辛い感染症学も難無く学べると思い、早速購入しました。あまりにも可愛い猫ちゃんがたくさん登場するので、もしかして一般向けなのかな、大丈夫かな、と最初は少しだけ心配しましたが、感染症の基礎はしっかりと学べる充実した内容でした。いきなり、○○菌には○○という抗菌薬が効く、等とうんざりする様な出だしではなく、耐性菌に対する手指衛生の重要性から始めてくれるので、まさに初学者にもってこいです。また、抗菌薬をいたずらに投与するのではなく、感染臓器と推定菌を明確にし、患者の状態、抗菌薬の感受性や組織移行性を十分に吟味してから始めて投与する、と基本中の基本なのですが、つい失念しがちな心構えも書いてあります。また、各臓器には感染しやすい特定の微生物がいて、感染臓器と原因微生物を推測しないと、抗菌薬の的確な投与日数の設定ができない事も意外と忘れ易い事ですが大事であると教えてくれました。なので、感染症の診療においては、CRPや白血球数だけを指標にするのではなく、感染臓器特有のパラメーターも注意深く見る必要があるのです。各論についても豊富に書かれています。例えば、口腔内や大腸、女性生殖管に多数住み着いている嫌気性菌は、培養で検出されなくても臨床的に疑われたら治療を行う事、単独で繁殖する事は少なく好気性菌等の他の細菌と複合感染している事が多い事を学べました。後半からは各微生物についての説明が用意されており、事典的な使い方もできます。全体的に例え話を交えての解説が多く、柔らかい文体で非常に読み易いです。合間合間に猫ちゃんの漫画も登場し、サクサクと読み進める事ができて、当初の目論見通り、楽しく感染症の基礎を学ぶ事ができました。感染症を参考書で学びたいけれど、最初の1冊に迷っているという方にはこちらの本はうってつけだと思います。是非猫ちゃんに癒されながら、感染症についても学んでみて下さい。

  • N557

  • 2016年6月新着

  • 医療人向けと思われる。内容は読みやすい。早く読める。

  • 読みやすい。。。
    でも、全く勉強したコトないため専門用語となるとちんぷんかんぷんとなってしまった。。。
    用語をしっかり勉強したら、すんなり読みやすい本だと思う
    また勉強してリベンジで読む!!!

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著者プロフィール

矢野 邦夫:浜松市感染症対策調整監 浜松医療センター感染症管理特別顧問 

「2023年 『透析室の感染対策まるわかりBOOK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢野邦夫の作品

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