陰陽五行説―その発生と展開

  • 薬業時報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840718417

感想・レビュー・書評

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  • 商売柄(医薬品店経営)漢方相談やツボ等の相談を尋ねられる。20年くらい前に副業で支店の2階で整体院をしてました。その際、東洋医学のお勉強も独学ですがコツコツ地道にやってました。当時ネットの情報もまだ今ほど充実したもので無くもっぱら書籍で知識吸収。この系統の書籍は値段が高いのと大体がのめり込みやすい性格で書籍代だけで200万くらい使った。東洋医学のスタートが遅い分だけ基礎知識だけは徹底的に身につけようと読みまくり。んで結論はたくさん読んだ書籍の中で陰陽五行の概略を短期間でゲットしたい場合はこれにつきます。基本を簡略にしかも正確に書いてる。版を繰り返して私は4回買い換えた。初心者の方は既存の生物学の常識はまず考えないで、本の通りの内容を読み流していけばイイ。途中の何ページか中国史の概略がありますが読み飛ばして大丈夫。今でも私は読んでない。クスリヤを失敗して夜逃げしてどこかで又漢方薬でも売ろうかぁって時に携行するオンリーワンの一冊。コスパも申し分なし。私は元をとった気がする。

  • 古典的な鍼灸治療をマスターするためには、五行の概念をうまく使う必要があります。五臓の五行、感情の五行、五行穴など、臨床において活用される五行は多く、五行と鍼灸臨床は切っても切れない関係にあります。五行といいますと、五角形の相生相克の関係をすぐに頭に思い浮かべると思いますが、教科書レベルの理解では、それを応用するところまでなかなかたどり着けるものではないと思います。そのため、五行はよく出来た考え方ではあると知りつつも、臨床ではあくまで参考程度にしか取り入れない鍼灸師も多く、また、参考にするくらいならまだいいほうで、完全に迷信として捨て去ってしまう鍼灸師の方も少なくありません。たしかに五行とは、もともと自然哲学、思想的な部分が強いため、現代科学的な医学とのギャップがあると思うのも仕方のないことだと思います。しかしまた同時に、五行の概念を臨床に取り入れて、大きな成果を上げている先生も多く、また古来より受け継がれてきた東洋医学の歴史が、五行の有用性を無言のままに訴えているように思えてなりません。
     本書では、五行思想の深い考察が最初の章でなされており、どのような背景で五行という考え方が発生したのかを、『淮南子』『呂氏春秋』『易経』などの東洋思想の本を引用しながら説明しています。さらに章を進めて、五行思想と医学の結びつきを順序だてて解説しています。
     本書では、五行論、陰陽論の発生、展開という歴史や基礎理論はさることながら、五臓六腑と五行説の関係も詳述されており、また、色体表の一行一行を解説しているので、五行を十二分に修得することができる、申し分のない一冊です。

    『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』では、次に『陰陽五行学説入門』 中村璋八・中村敞子共訳 たにぐち書店という本をご紹介しておきます。
    どちらも五行学説を学ぶ本としてお薦めです。


    『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内のレビューはこちら
    http://hariq-study.genpoudou.com/hariq-books/books_toyo17.html

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著者プロフィール

1947年3月10日生。薬学博士。東京理科大学薬学部・東洋鍼灸専門学校を同時卒業。竹山晋一郎に師事して鍼灸を学び、楊日超より中医学を学ぶ。現在、漢方平和堂薬局店主、横浜薬科大学客員教授、昭和大学薬学部非常勤講師、総合漢方研究会医学堂会長、大正製薬(株)「ゼナ」の処方製作に携わる。

「2013年 『マンガでわかる 東洋医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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