もったいない患者対応

著者 :
  • じほう
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本棚登録 : 62
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840752848

作品紹介・あらすじ

●外科医けいゆう先生の“トラブらない”テクニック
●医師必読。いつもの問診が、診察が、治療が、いつもよりスムーズに進むようになる
●患者さんとのやりとりが楽になる「ほんの一言」の工夫

“ほんの一言”変えるだけ。それだけで診療は劇的に楽になる。「外科医けいゆう」こと山本健人先生が、患者さんと真摯に向き合ってきた経験をもとに、“診療をスムーズに進めるテクニック”をたっぷり解説。
「言っておけばよかった一言」や「スマートに聞き出す一言」など、誰も教えてくれなかった”超”実践的なスキルで、あなたも明日からトラブル知らず。

感想・レビュー・書評

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  • 医師のみならず、コメディカルの方にも読んでもらえたら良いと思う。
    私も、スタッフに貸し出せる様にしよう。

  • 患者の話をただ聞くだけでなく、こちらがストーリーや意図を持って訊きにいくことの重要性が、コミカルでわかりやすく述べられている。
    読みやすくてとてもいい本だと思った。

  • 10月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311482295

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50204389

  • ===読んだ動機===
    非タスク型のチャットボット研究の参考になるかと。

    ===どの部分を読んだか(理由)・どれくらいで読めたか===
    全部。かなりのんびり読んでメモ含めて4h程度(急いで読んだら2h位)。

    ===どんな読み方がよいか===
    さくっと読み切るのがよい。軽い本なので。

    ===感想===
    対応のどの部分がどのようにNGなのか、どう直せばよいのか、事例込みで丁寧に書かれている。少し医療の現場に限定されるような内容もあるが、医療従事者以外でも日常的に気を付けるとよい内容が多かった。

    ===興味深かったポイント===
    P15 疑問を先回りする話し方で興味を引き付ける(前半に疑問、不安、誤解に関する内容を盛り込み、共感を得る):~と疑問に思う人が居ますが、実は…。~と思う方が多いのですが、実は…。~と不安になる人がいますが…。

    P19 親しい人の経験談を聞いて不安が強い(治療を渋っている)患者さんに対して、参考程度に体験談を伝える(ケースバイケースである旨は伝える)

    P20 相反する例「AがBでなかったら…」をうまく使う:~しなければ…

    P47 誤った主張が強い患者さんへの対応:あくまで個人的な意見ではないことを強調。
    厚労省が発表した~の手引きに…と明記されています。近年は○○するのが一般的です。多くの医師が○○しています。

    P57 リスクを伝えるとき、高齢、加齢など直接的表現をせずに、もう80年も使ってきたお身体ですといったやわらかさを持たせる。

    P66 選択を迷ってる患者さんに対して選択肢を提示する場合、
    ①総合的に判断して推奨できる案を提示した上で、
    ②その案を採用しなくてもよいことを明示し、代替案を提示する

    その治療方針の選んだ場合の見通しの説明→患者さんの生活スタイルを考慮したオススメの治療法

    P69
    大きな病気よりも治療中、持病の方がイメージしやすい:今までの大きな病気を聞くよりも、いままでされた病気や治療中の持病はありませんか?
    あやふやな時は答えられそうな選択肢を用意する。:5年前ですか?10年前ですか?
    (高齢者は服用中の薬が多いなど把握が困難→おくすり手帳を見せてもらう)

    P73 受診歴のない患者、自覚症状のない病気は患者からは聴き出せない。:症例プレゼンでは、「"知られた"既往はありません」と強調。
    タバコやお酒は少なめに申告されやすい:タバコは吸っていませんか?の後、念押しに、今まで一回も?と確認。(禁煙し始めた人は吸ってないと言いたいとか、電子タバコをタバコと認識していないとかがある。)家族に同席してもらうのも手。

    P77 配慮が必要な質問には枕言葉「これは○○な方全員にお聞きしているのですが」「間違っていたら大変失礼なのですが」
    ・sexualな質問
    ・虐待など外傷の受傷機転に関する質問
    ・薬物の過剰摂取や法律に反する薬物摂取を疑った質問

    P99 問診すべき情報は痛みの程度以外にもある:OPQRST
    O:Onset:発症様式
    P:Provocative/Palliative:増悪・緩解因子
    Q:Qualuty/Quantity:痛みの性質・程度
    R:Region/Radiation:部位・放散痛
    S:associated Symptoms:関連症状
    T:Time:経過

    P122 「今日はどうされましたか」はNG。問診票が無駄だったかのように突き放した質問に聞こえる。問診票に記載されてある訴えから「熱が出ているんですね。3日前からですね?つらいですよね」など自然な会話から入ること。信頼関係ができていない状態での最初の会話は非常に重要。

    P126 「お元気そうですね」はNG。一見、元気そうでもそうでない場合があり、分かってもらえてないと感じさせてしまう場合がある。
    明らかに具合が悪そうな患者さんに少し具合が悪そうですねはOK。

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著者プロフィール

2010年、京都大学医学部卒業。医学博士。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医など。運営する医療情報サイト「外科医の視点」は開設3年で1000万ページビューを超える。Yahoo!ニュース個人、時事メディカルなどのウェブメディアで定期連載。Twitter(外科医けいゆう)アカウントのフォロワーは18万人を超える。著書多数。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本健人の作品

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