企業家としての国家 -イノベーション力で官は民に劣るという神話-

  • 薬事日報社
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840813150

作品紹介・あらすじ

EUの政策に大きな影響を与えた話題の書。本書はこれまでに9か国語に翻訳され、長期にわたるイノベーション主導の経済成長において国が果たすべき役割と、より包括的な経済成長について、今必要とされる議論を世界中で起こしている。フィナンシャルタイムズ誌とハフィントンポストが選ぶ最高の書。

感想・レビュー・書評

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  • イノベーションやスタートアップの世界において、国家は、臆病で悪平等で意思決定が遅く、投資にも消極的であるという神話を打ち消すもの。Appleの様々な発明品も、それを構成するインターネット、GUI、タッチパネル、半導体、ホイール、Siriに至るまで、もとはといえば国家の基礎研究から生まれたものである。医薬品業界では、基礎研究は公的機関で行われたものをベースにしたり、民間会社に国からの多額の研究費が投入されている。にもかかわらず、企業は税金逃れ、自社株買いなどに没頭し、金融機関に至っては、リスクを回避することで国家が投入した基礎研究費用を台無しにするか、果実のほとんどを独占的に手中に収める貪欲な存在という主張。確かに、国家が果たした貢献はやって当然の過小評価であったと思うが、やや偏見に陥っている印象。最近のNHKの特集では、もう少しおだやかな論調で、国と企業が役割を明確にし、パートナーとして協力することがイノベーションを生み出し、大きな産業に成長させることができるという内容。国の支援、基礎研究への貢献を明らかにし、tax havenなどの納税逃れは許さないことをルール化することを主張している。これはわかる。日本で考えるなら、国単位での貢献明確化は困難なので、もう少し小さな単位で行う方が良いのでは。そうすると、今回のスタートアップシティ構想は、とても良いサンプルになると思う。なお本書は主要論文の引用が多いことに加え、翻訳が今ひとつで読み物としては忍耐がいる。

  • 企業のイノベーションにも政府が関わっている、ひいては政府の支援なしにはイノベーションの成立するのは難しい、という偏った内容。政府の支援の態様についての勉強になる。

  • 要再読。政府が介入することに必要性、効果、合致する条件。

    ・明確な方向性

    ・不確実性に耐える→世論の共感、了解を事前に得ておくことが必要

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著者プロフィール

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン教授。同大学イノベーション&パブリックパーパス研究所創設所長。世界保健機関(WHO)「万人の健康のための経済会議」議長。
現代を代表する経済学者としてリベラル派・保守派を問わず圧倒的な人気と信頼を誇り、イタリア、スコットランド、南アフリカなど各国政府の経済アドバイザーを務める。2020年、WIRED誌「資本主義の未来を築くリーダー25人」、Fast Company誌「ビジネス界における最もクリエイティブな50人」、GQ誌「英国で最も影響力のある50人」に選出。
2020年、NHK「コロナ危機 未来の選択」に出演し、SNS上で大きな反響を呼んだ。著書に『企業家としての国家』(薬事日報社)ほか。日本では本書が一般書としては初の本格紹介となる。

「2021年 『ミッション・エコノミー 国×企業で「新しい資本主義」をつくる時代がやってきた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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