- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784842910338
作品紹介・あらすじ
朝日新聞の読書欄にて、その評者はいう。「いま、人文系の学問で、いちばんげんきがあるのは社会学じゃないかな。家族の姿はどのように変わりつつあるのか、女と男の関係はこれからどうなっていくのか。この社会に生きていれば誰しもが感じてしまうこういう疑問に、新しい世代の社会学者たちは、真っ向から挑戦しようとしている。奥村隆さんが編集した本は、なかでも群を抜いた出来栄えだ」。社会学に関心のある人必読の書。
感想・レビュー・書評
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社会学といっても、その名前からだけでは漠然としたイメージしか湧かないかと思います。では、日々生活する中で、「社会」というものの存在を実感したことはあるでしょうか。もしあるとすれば、多くの場合、生きにくさや苦しさ、社会と自分との「ズレ」「違和」を感じた時ではないでしょうか。けれども、もう一方で、私たちは「違和」がない「なめらかな」社会を「あたりまえ」に生きてもいます。
本書では、「違和」のある社会と「あたりまえな」社会、この二つの社会との「対話」を可能にする言葉を開発する学問として社会学を捉え、その社会学の色々な言葉が序章を含め全9章(自我論、儀礼論、会話分析、ジェンダー論、権力論、歴史社会学、文化装置論、世界社会論)を通して紹介されていきます。
もちろん、本書を読むことで全ての社会学の言葉が理解できるようになる、とまではいきません。しかし、社会学の基本的な考え方は理解できますし、最後にブックリストとして、章ごとの関連分野の著作とその紹介文が付け加えられているので、そこから自分の興味がある分野について知識を深めていくこともできる、大変役立つ著作です。
(ラーニング・アドバイザー / 国際公共政策 SATO)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=827842詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的に興味深かった↓
〈2章〉儀礼論
〈4章〉ジェンダー論
〈5章〉権力論
〈7章〉文化装置論
特にジェンダー論については、最も身近であり、私たちが考えるべきテーマだと思う。
性別とはなにか?性差とはなにか?自然な性愛とはなにか?などについて、具体的に書かれていて無理なくなるほどと思えた。
社会学になにができるかはわからない。しかし、身の回りの事象について、当たり前を疑い、考えないことを疑う。そういう、問題提起ができるということは大切だ。
その入り口としては十分な本かなと思います。 -
文化装置論は面白かったけど、社会学ど素人の私には極めて難しい。。
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ゼミナール?主要テクスト
分かりやすくて、すごくいいです。 -
\105 書き込みあり
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社会学の入門書としてはまあまあの良書。社会学は役に立たなくてもいいと僕は思いますが。