暁の聖歌 (吉屋信子少女小説選 1)

著者 :
  • ゆまに書房
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784843307373

感想・レビュー・書評

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  • 『少女小説』ド真ん中な話でした。
    父母を知らぬ少女、幼くして亡くなった友、女学校のお姉様、美しき叔母様と心擽る要素がてんこ盛りでした。
    北海道と言う舞台が話に更に美しさを添えています。

  • エス物の作劇上とかく邪魔になりがちな実父を樺太に追いやりつつもエスの相手を継母にするという力技が炸裂

  • 北海道の牧場で優しい祖母と叔父に育てられたちえ子。父母はS市にいると告げられている。印象深いのは7歳の頃に出逢った東京から来た叔母様。叔母様はちえ子を見るたびに涙にむせぶ。成長し女学校に入ったちえ子はS市の父母の元に身を寄せるが下働きさせられる毎日。父は嘘をつき叔父から金を搾取したのがわかり、ちえ子は寄宿舎へ。そこでお姉様と慕う柿沼さんと出逢う。柿沼さんは卒業後叔父と結婚し、ちえ子のお姉様でもある叔母様になるが、ふとした事からちえ子は出生の秘密がある事を知る。実の母とは一体誰なのか。優しく抒情的な作品。

  • 表紙はこれが一番好き!

  • セピア色な景色

  • 吉屋信子さんはきれいな文章をお書きになる方です。本当に尊敬する人。

  • 吉屋信子は是非全作品網羅したいですね。
    この本の表紙かわええ^^

  • 吉屋信子先生作品は、少女小説の殿堂だと思います。
    中原淳一先生の挿し絵もまさにこの作者にこの挿し絵ありと言いたくなるほどピッタリです。

  • なんか面白いなあと思って
    ついついすぐ読んでしまったよ。中原淳一の絵は乙女やね。

  • 幼い頃から両親を知らずに育った『ロマンチックな運命』を背負うちえ子が様々な経験を経て最後に本当の母と対面するまでを描いた物語。
    はっきり言って泣けます。

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著者プロフィール

1896年、新潟市生まれ。52年「鬼火」で女流文学賞、67年菊池寛賞を受賞。『花物語』『安宅家の人々』『徳川の夫人たち』『女人平家』『自伝的女流文壇史』など、幅広いジャンルで活躍した。著書多数。73年逝去。

「2023年 『返らぬ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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