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- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784843309964
感想・レビュー・書評
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偶然乗り合わせた車内で母親が急死した姉弟を引き取った辻男爵家の家庭教師の純子。姉弟は人なつこく誰にでも愛される章一と寂しげで誰にも馴れ得ぬ強情で頑なな悲しい性を持つ少女まゆみ。男爵家では未亡人の母と若き当主珠彦とその妹綾子が住む。綾子の同級生で金持ちな家庭の意地悪な利栄子と男爵家の女中頭の槙乃はまゆみにつらく当たる。最初は神経質な珠彦もまゆみには次第に好意を示していくが、弟の幸せだけを願うまゆみはある日別荘へ来た伊香保から家出をしてしまう。まゆみに幸せが来る日はやってくるのか。一種のシンデレラストーリー。
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メアリースー臭い
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黒曜石の如く黒く冷たく済んだ瞳の中にはありとあらゆる感情が閉じ込められている。どこか寂しさを漂わせながらも、凛とした美しさを携える個性のハッキリした少女まゆみ。そんな主人公まゆみとそれを取巻く人々の心の成長を描いた物語。
表紙・挿絵は松本かつぢ氏です。吉屋作品の中でもとりわけ好きな作品です。
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