話したい、話せない、「話す」の壁 (シリーズ 日本語があぶない)

著者 :
  • ゆまに書房
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本棚登録 : 12
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784843320655

作品紹介・あらすじ

「ワタシってぇ、日本語軽くヤバイって感じぃ、みたいな」と話す若者に超ムカつくおやじになる前に読む本。日本語のエキスパート・久世光彦ほか27人の提言。

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーションを取るための心構えのようなものが知りたくて手に取ったが、期待していた内容とは違っていた。でも、ことばに対する様々な意見を知ることができたのはよかった。

  • 話すのって苦手。気づくと気まずくなってる。何故だ。私はある物に対して私が思うことを言って、目の前の人が同じ物に対してどう思うのかを聞きたい。そして考え方や視点の違いに驚いたり感心したり、自分の考えを深めたり…。それだけのことが簡単じゃない。何が食い違っているんだ。
    相手を受け入れる姿勢が欠けているのかも。


    IT時代のおしゃべり 金田一秀穂
    今更チャットの話なんかしてて、内容が古い…と思ったら、11年前の本だ。あれ?携帯を子ども達が持っていても普通になってから、まだ10年くらいしか経ってないの?


    コラム「大」の付く言葉 境田稔信
    大地震、大時代、大舞台…これらの「大」は、「ダイ」ではなく「オオ」と読むのが本来の読みなんだって。どっちでも構わないんだと思ってた。


    習うより慣れよ 鷹西美佳
    話している時にあがったら、「顎を引け、大きく深呼吸して周りを見渡せ」。

    まずは母語で、自分の考えを筋道立てて表現できる能力が一番大事だ。


    人前での話し方 樋口裕一
    決めつけずにしっかりと根拠を示し、相手を説得するというのが、知的な人間の態度だ。それを忘れると、何でも決めつける視野の狭い人間と見なされてしまう。

    日本語に対して保守的になれ! 山中秀樹
    表現方法やボキャブラリーを増やすには本を読むこと。

    きれいな日本語とは何か、と聞かれた時には、自分の好きな小説や作家の文章をあげるとすごく解りやすい。

    言葉の豊かさは日常生活の積み重ねや経験が物を言う。しょっちゅう気にしていないといけない。


    じぶんとは「作りあげるもの」 樋口裕一
    自分の考えを明確にしないで、目の前の相手に同意ばかりしている人は退屈だ。
    そんな人の人生には何も起こらないし、何も変えられない。
    選べない、決められないというのは、何も考えていないといっているのと同じ事だからだ。


    言葉の乱れ 山口明穂
    辞書は参照するものではあっても、依拠するものではない。
    言葉は実際に使われた例を通して考えるべきものだ。
    言葉を増やすためには、本を読めばいい。


    若者言葉を考える 米川明彦
    コミュニケーションとは、他者を理解し、他者からも理解されようとするプロセスであり、それはひとことで言えば「通じ合う」プロセスである、と私は考える。「通じ合う」ためには相手を理解し、相手からも理解されようとする心と努力が必要である。


    残る「言葉」、残らない「言葉」 久世光彦、大道珠貴、ピーター・バラカン
    吟味せずに使われる言葉は、使われれば使われるほど色あせていく。言葉の力がすり減り、意味が死んでいく。
    使い古された言葉は、人間の皮相にしか届かない。

    言葉はニュアンスを持って初めて、「文化」になる。

    日本の教育現場は、言葉を使って自分を表現することを大切にしない。


    方言は死なず 伊奈かっぺい
    英語が話せたら、即国際人になるわけではない。自分自身や自分のルーツを説明できて、他の人やその人のルーツを尊重して通じ合うための努力が必要だ。

    何語であろうと人間の言葉だ。問われるべきなのは、自分の考えをきちんと述べることができるかどうか。

    言葉の中には、綺麗や汚い、正しい正しくないなど存在しない。
    言葉には、言葉を使う人自身が現れる。


    「新方言」とは何だ? 井上忠雄
    人はカメレオンのようなもので、自分の周囲の人に合わせようとする。ことばは自己表現の手段だし、無料で瞬時に取り替えのできる便利な化粧品だから、まわりに合わせるのはそう難しくない。地元志向・仲間志向の若者は、堅苦しい共通語・標準語に向かわずに、仲間内のくだけたことばとしての新方言を受け入れて、親しみのわく集団を作りあげるのだ。このように心理的には、仲間との付き合いを大事にする人には、新方言は絶大な効果がある。


    永六輔の日本語修行 永六輔、矢崎泰久
    Eメールのやりとりで人が死んだり殺されたりというのは、文字を信じるから。

    言葉は乱れたり、正しくなかったり、そんなことにはならない。単に耳障りなだけだ。文法的に間違っていたら耳障りだ。風邪を引いたガラガラ声は耳障りだ。言葉で大事なのは、耳に心地よいか、良くないか。
    「言葉遣いの本来の在り方」の議論などくだらない。

    日本語が曖昧な言語なのではない。
    現代の日本人が自分の立場をはっきりさせない曖昧な態度をとりがちだから、曖昧な言語だと思われているだけだ。

  • 4-8433-2065-x 191p  2006・4・10 1版1刷

  • 日本語を「話す」ということに関して
    いろんな著名人が、それぞれの観点で、エッセイのように
    意見を書いていて、読み応えがあって面白かった。

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