1週間でマスター 小説を書くための基礎メソッド―小説のメソッド 初級編

著者 :
制作 : 編集の学校 
  • 雷鳥社
3.54
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  • 本棚登録 :332
  • レビュー :28
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844134152

作品紹介・あらすじ

「編集の学校」で好評の授業が本になりました。小説を書くための基礎技術を毎日無理なく学べる。はじめて小説を書く人でも大丈夫。書くことが好きな人に贈る、書くことが今よりもっと楽しくなる本。

感想・レビュー・書評

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  • この手の本、初めて読んだのでなかなか面白かった。

  • 意志と技術が必要。
    書き手が自分に対して嘘をつかないこと。小説の中で嘘をつくと読み手にはかんたんにバレる。
    何が必要とされているか、シュミレーションする。

    身につまされる、我を忘れる、この2つが必要。

    起承転結=シンデレラの物語。幸福度のグラフ。

    あらゆる表現は模倣から始まる。模写を恐れてはならない。模写しても個性を失わない。まるごと写す。筆写。

    飾りの言葉=副詞・形容詞、慣用句、自分なりの例え

    小道具、背景、天気、周りの様子、は読み手に印象づけるために使う。

    短編小説に無駄はない。ムダを書いている暇はない。すべて必要な言葉。

    ストーリー限界説=千夜一夜物語のあたりから言われたが未だに新しいストーリーが出て来る。
    同じようなストーリーでもヒネリを入れると新しいものになる。

    書く時間は1、直す時間は10、最低でも3~5。
    不要な文字を削る、足す、言い換える、移動する。
    しつこさ、くどさを避けること。読者は読み続けてくれない。
    書くときは主観、読み直すときは客観。
    他人の目で読み直す。そのためには、時間をあける、声に出して読む。
    ワープロは言葉を削る道具。
    語尾の時勢に留意=現在形は臨場感、過去形は普通、だった、だったのだ、は大過去。
    「今」はいつなのか、はっきりさせる。
    今、今日、今朝、今夜、ここ、この、これ、が出てきたら要注意。まず削除できないか。今、を書き換える。
    文章読本(谷崎潤一郎)

    プロットを作る=あらすじ、設計図。
    そのためにはハコガキをつくる=場所、時間、登場人物、出来事、主なセリフ。このメモ用紙を並べ替えてプロットをつくる。
    この段階で曖昧な部分を全部詰める。あとで書き直しがなくなる。
    季節、時間をはっきりと。それがないと読者は頭のなかに絵をかけない。
    ハコガキは、カメラの位置が変わったら、同じ場面でも別物。

    視点を考える。一人称、二人称(形の変わった一人称)、三人称=頭越しのカメラと離れたカメラ。2つを混ぜてはいけない=読者は混乱して絵をかけなくなる。
    頭越し、は形を変えた一人称に近い。離れたカメラは報道的。書くときにカメラの位置を意識する。

    書き出しには「謎」を。
    説明をしないで、模写する。説明すると面白みがなくなる。模写して、説明する。

    ラストは、ストン、か余韻。刑事コロンボ、落語はストン。
    時間、運動の広がりを述べる。空間の広がりを強調する。これが余韻。
    必ずしも全部を文字にしなくても良い。

    一年に一冊、読み返す本を見つける。

    2000字5枚を単位にする。それを4倍にすれば短編小説。
    毎日決まった時間、机に向かう。作家は浪人生のよう。ルーチンをこなす。

    小説を書くことを生きること、にする。生活の楽しみ、にする。

  • 2016.9.29

  • これは良い本。好きな短編小説を書き写すというのは、実践してみたい。希望どおり、小説をより楽しく読むためにも役立ちそう。重要な点を書き出そうと思ったけど、重要な点だけをかいつまんで説明しているので、ぜんぶ重要だった。

  • 推敲の大切さがわかった。

  • 読みやすくはないが、テクニックなども載っていて参考になる。

  • 書き手が自分の本心に対して嘘をつくと、すぐ読者にばれる。

    何を書くか
    ・自分が最も関心のあること、最も重大な問題だと考えていることをテーマ(題材)に選ぶ。

    身につまされる:書き手の切実さが読み手に伝わる。読み手が小説に共感する。
    我を忘れる:読み手の切実さに書き手が応える。

    名作は身につまされるし、我を忘れる。

    柱は人、キャラクター。柱と柱をつなげる梁は、ストーリー。これであらすじという家ができた。家の内側には、テーマがある。「書き手である自分はキャラとストーリーを作って、こんなことを考えました。それに対してあなたはどう思いますか?」という問いかけが、小説である。

    ・小道具の役割は、登場人物の役割をはっきりさせること。
    ・背景、風景、天気、時刻、季節、部屋の様子、アクセサリー、乗り物、武器、これらすべて小道具である。
    ・文章の中に入って感じる。登場人物になりきって、何が起きているか把握する。すると、小説に五感が入る。

    小説で無駄を書いている暇はない。自分とじゃれあわない。作品に必要なことだけ書く。


    時制
    現在形:臨場感
    過去形:基本
    大過去:だった。のだった。(過去形よりはるか以前の出来事を述べる際に用いる)

    過去形の文章で「今」はなるべく使わない。いつかわからなくなるから。
    今:その時
    今日:その日
    今朝:その朝
    今夜:その夜
    ここ:そこ
    この:その
    これ:それ

    昨日:前日
    昨夜:前夜
    明日:翌日

    「今」がいつか混乱しない最強の方法は、今がいつか常に意識すること!

    手品の種明かしは、僅かでも後の方へ。

    書き手のイメージは、言葉にしないと読み手には伝わらない。「花」と書いたら、どんな花か書かないと読み手にはイメージが伝わらない。

    原因と結果の連鎖がプロット。プロットとは、ストーリーの因果関係、前後関係をはっきりさせるもの。

    シーンの箱書き
    時間
    場所
    人物
    出来事
    主なセリフ

    ミステリーはラストまでに「正しいヒント」を全て提示する。読み手へのフェアプレイ。ただし、間違ったヒントも必ず混ぜる。どれが正しいヒントなのか考え、迷うのが、ミステリーを読む楽しみだから。


    ストーリーありきの人:ふさわしい場所、人物を考える
    キャラクターありきの人:ふさわしい場所を考える。そこにいくためには何が必要か。
    シーンありきの人:そのシーンに最もふさわしい(逆にもっともふさわしくない)人物を考える。その人ならどう行動するか考える。前後を作る。
    決め台詞・アクションありきの人:キャラクターありきの人と同じ。

    シーンは、カメラの位置が変わると変わる。映画のカメラの置き場所が変わる時に、シーンも変わる。

    伏線は、偶然に偶然が重なることを避けるために用意する。作者に都合よい偶然が重なり過ぎると、読み手は作り物だと思う。

    クライマックスはそんな大事じゃない。小説の成否を分けるポイントは、クライマックス以外にある。そこを見極めるためにハコ書きがある。

    三人称には二種類ある。
    頭越しのカメラ:有る一人の人物の頭の後ろに常にある場合。(他人の心の中には入れない。主人公以外の場所は映せない)
    「AはBから林檎を渡された」
    離れたカメラ:人物から離れた位置にあるカメラ(色々動かせる)
    「AはBから林檎を受け取った」
    「BはAに林檎を渡した」

    どちらを選ぶかは、題材が決める。
    カメラの位置に迷ったら、どこからその話を見ているか、意識すればよい。

    説明と描写の違い
    彼は短期だ:説明
    彼は舌打ちして、ケータイを放り投げた:描写

    地と会話の文は、7対3がベスト。

    ラストはストン(冒頭からそこまでの総てが一つの文に)と落とすか、余韻(空間の広がり、時間の継続性)を残す。

    枚数は題材を決めた時に決まる。

    1シーンが5枚なら、30枚は6~8シーン。
    100枚は20シーン前後が目安。

  • 小説を書いている・書いてみたい人、文章を書く人へ
     この本には、タイトルにもあるように小説を書くための基本が分かりやすく書かれた本です。私も小説を書くのにあたってこの本を参考にしました。
     とはいえ、小説を書かない人でもこの本は参考になると思います。小説を書くための基本となっていますが、文章を書く際に気を付けたいことや表現方法など書かれているので作文などで文章を書く際にも参考になるかと思います。(A.M)

  • この手の本が初めてならオススメ。具体例が多く、読みやすい文章。初めてでなければオススメしない。他で書いてあることばかり。

  • 書くための基本以外に、何故あなたは小説を書くのか?について、著書からの篤いエールに胸をうたれる。

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