新人賞を狙える小説プロット実戦講座―作家デビューしたい!

著者 :
  • 雷鳥社
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本棚登録 : 40
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844134886

感想・レビュー・書評

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  • 新人賞の下読みだと効率優先で最初のほうや梗概しか見ないというのは驚きだった。
    新人賞用の対策が必要というのはなんだかなぁとは思った

  • ・SFやファンタジーの場合、エピソードの本当らしさで感動を与えるかわりに、スケールの大きさで感動を与える。
    ・衝撃的なシーンをカットバックで冒頭に置くのは、ドラマや映画でよく使われる手法。小説ではあざとくなる。この手法を使うと、物語の冒頭シーンを印象深く書く能力がないと判断される。よって、物語の冒頭で小説を初めて、時系列に進むのがよい。回想シーンが多くて長いのも減点もの。時系列通りに進めても面白い小説を書く力があるかが試される。
    ・下読み委員は大量の小説をものすごい速度で読む。「この・その・あの・彼・彼女」などあると、わからなくなる。「この」「こと」もだめ。こいつの言っていることはわからないと判断される。指示代名詞は具体的名詞に置換する。
    ・スポーツ小説は、一流スポーツ選手の心情に関する薀蓄を読ませる小説。選手の心の動きにウェイトをおく。
    ・主人公に苦労をさせる。主人公が何の苦労もせずに棚から牡丹餅的に手に入れたものは、ご都合主義と判断される。現実では偶然起きたことをそのまま書いたら、ご都合主義と言われる。小説のリアリティと現実のリアリティは違う。目的のものは、主人公も敵役も、苦労して手に入れなければ、リアルじゃないと判断させる。
    ・現実をなぞって書くと、書いている方はリアリティ万全と思うけれど、読んでいる方は小説的リアリティがないと思う。
    ・現実に起きた面白いことを小説にしようと思うのはよくない。現実に起きた面白いことというのは、小説的な出来事。ドラマチックだとしても、どこかで既にあったような感じ。古臭い、型にはまっている。その現実を知らない人にとっては、オリジナリティーがないと思える。
    ・このジャンルでまだ書かれていないことは何だろうと思って、分析的に読んでいくのがよい。さらに上を目指すなら、自分でそれまでにないジャンルを創出する。

  • 新人賞を目指す人は、とても役にたつし、知らなかったことも多い。
    ただし、有効範囲が一次~二次審査に限られているので、より個性や独自性が求められる部分までは踏み込んでいない。

    プロットそのものも、とても詳しく解説しているわけじゃない。
    それでも、安定的に予備審査を通過するための秘訣は、これ一冊で十分。

    対下読みをどう攻略するかのハウツー本としては役に立つ。
    この本を読んで最も納得するのは、実は下読みの人かも。

  • 「導入部で読者の関心をひきつけろ」
    「薀蓄を活用しろ」
    「時代考証は正確に」
    等々、タイトルどうり、新人賞を狙う小説を書くために必要なプロットの条件について解説している。
    新人賞の選考のプロセスに沿った形での対策方法について書かれており、実用性は高いと思う。
    ただし、決して「面白い小説を書くための本」ではない。

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著者プロフィール

1947年静岡県生まれ。東京大学大学院生物系博士課程修了。
速読法の指導中に、多くの生徒の視力が向上していることに気づき、「視力回復トレーニング」の理論をまとめる。
専門であった遺伝子学の知識を生かし、医学・遺伝子学に関する著書を多く執筆。
また、作家としても活躍。筆名を使い分けて800冊以上の著作がある。

「2019年 『1日1回!大人と子どもの目がよくなるすごいクイズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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