- Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844136347
作品紹介・あらすじ
カラスの基礎知識からカラス度診断までとにかくくちばしの先から脚の先までカラスのことがわかる本。
感想・レビュー・書評
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いゃあ、カラスについてこんなに詳しく書かれた本見たことありません。前に、カラスが石焼き芋を食べているのを見たときびっくりしましたが、この本によると焼き芋はカラスの大好物だとか、納得!
でも、鳥好き、もとい烏好きでないと飽きるかも?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で見かけて借りてみたら、すごく面白かった。身近にいるけど意外とよく知らない、カラスの生態。分厚いけれど読みやすく、ユーモアのある語り口で楽しく読めた。イラストも味がある。
最近は「ゴミを荒らす」とか「人を襲う」とか悪いイメージで語られがちなカラスだけど、カラスの生態を知ると、別にカラスが悪いわけではないというのが分かる。対処法も紹介されている。神話のヤタガラスとか、童謡の「七つの子」、綺麗な黒髪を形容する「カラスの濡れ羽色」という言葉とかを考えると、昔はカラスにそんなに悪いイメージはなかったんじゃないかなあと思う。 -
評価★5つしかないの?
ってくらいものすごく面白くてかわいくて楽しい!
文章もイラストもデザインも全部いい!
図書館で借りた本は滅多に買わないんだけど、これはどうしても自分の本棚に置いておきたくなって、すぐ購入した。
久しぶりに「終わっちゃイヤだ~」と思いながら一気に読んだなあ。これを読んだら今まで完璧にスルーしていたカラスの鳴き声がハッキリと聞こえるようになってきた。カラスがきになる!!
カラスにはもともと興味があったけど、もっと興味がわいて、大好きになってしまった。出版社のデザイナーさんが描いたイラストがふんだんに盛りこまれていて、それが本当に愛らしくてきっとカラスが苦手な人も好きになる。著者が書いたカラスの絵も素晴らしくて驚いた。
ただ生きるために普通に振舞っているだけなのに、それが人間の目には残酷に映ってしまって気味悪がられたり迷惑がられるカラスさん。
かなり辛抱強く怒りを抑えて警告してくれてるのに人間がそれに気付かなかったばっかりに堪忍袋の緒を切れさせ、ビュンッとやられて「急に襲われた!!」と言いがかりつけられるカラスさん。(カラスからの攻撃で怪我をすることはほとんど無いそうだよ。)
(人間都合な解釈のせいで)悪いイメージが大半なカラスさんだけど、この本には「カラスに襲われないためには」「ゴミを荒らされないようにする方法」など、カラスと人間がうまく付き合っていく方法も紹介されている。これを読んで仲良くやっていきたい。
この本に表れている著者の自然や生き物に対する考えは、五十嵐大介作品とも共通するものがあるなぁと感じる。五十嵐大介が好きな人は、きっとこの本も大好きだろう。
あと、森見好きにもオススメしたい。モリミーファンが好きであろう京都の町並みや下賀茂神社や糺の森が大半の舞台なので。 -
♪カ~ラ~ス~ なぜ鳴くの
を とことん 究明していくと
こんなにも 面白い一冊になるのですね
文章の達者なこともさることながら
カラスの 学術的な正確なデッサンと生態の漫画デッサンとが
見事に調和しているのが すばらしい
ものごとは すべからく このように 学びたい
と 思いました
すぐ横に 松原さんのような友だちがいてくれて
目の前の カラスを語ってくれたら
どれほど すてきだろうなぁ
とも 思いました -
カラス被害にあったことはないので、個人的にカラスは嫌いじゃない。
映画「クロウ」が好きだったせいか、カラスは格好良いイメージしかない。
真っ黒で太陽の光にあたると羽根が少し輝いて見える、見た目が好き。
そんなわけで、以前ここブクログで見かけて以来気になっていた。
著者のカラス愛が伝わります。
目次も可愛い。
カラスに興味がなくても、読んでみたくなる。
分厚いわりにさらっと読めるが、途中飽きる箇所もあり。
気になる箇所だけピックアップして読むと楽しめる。
カラスの遊びについて書かれた項目が一番興味を引かれた。
カラスは見ていると飽きないかも!?
読んでいる間、頭の中ではThe Birthdayの「カラスの冷めたスープ」が鳴っていた・・・
(一部歌詞抜粋)
折れたクチバシで 虹をつついてる けど悪い奴じゃない
キレイな色が少し 自分にもついたらと カラスは思う
なぁ黒に赤は なぁちょっと派手かな
(図書館) -
図書館で借りて読んだ。
面白いので買った。 -
読み終わる頃にはハシブトとハシボソの見分けがつくようになってた。うちの近所ではハシブトもハシボソもいて、鳴き声が聞こえたらお姿を探してしまう。
元々カラスは嫌いじゃないし、読めば読むほどカラスが可愛く思える。
コクマルガラスにも会ってみたいなと思ったけど、カラス類と気づかずに見過ごしてしまってる可能性もありそうだな。 -
カラスなんて好きじゃないし別に興味もないはずが、なかなか面白かった。
特にカラスの「遊び」について知ると、かわいい奴め、とさえ思えてくる。そうは言っても実際に遭遇したら、やっぱりちょっと怖くて目を合わせないように通り過ぎるばかりだろうけど。
そして一番驚いたのが、カラスが食べられるということ。そんなこと考えてみたこともなかったから、衝撃だった。 -
身近でかかわりたくないカラスの生態の魅力。 嘴太と嘴細の2種、見分けてみよう。観察することの素晴らしさ。
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筆者は動物行動学の(専門はカラス)、ひとえにカラスを愛して止まない学者さんだ。
全編を通し、カラスに対する愛情が満ち満ちたこの本は、
コミカルなカラスの魅力満載で、大変面白かった。
特に「カラスの遊びと知能」の章が興味深い。
滑り台にしゃがみこんで滑ったり、電線にぶら下がり鉄棒のようにグルンと回転したり、
カラスは遊ぶのが好きだ。
片足でマツボックリを握ったまま、コロンと横倒しに寝て首を曲げ、
足で握ったままのマツボックリのもう片方の端をくちばしでくわえ、
そのまま仰向けになってごーろごーろと左右に体を揺する、
さながらタイヤにじゃれつくパンダのような一人遊びを、
著者は見かけたことがあるそうだ。なんて可愛いの!
一番知りたかった知能についても、針金を曲げて道具を作り、
深い場所にある餌を引っ張り上げる事ができる、高度なものを持つ種類もいるらしい。
この本を読んで、今までのカラスに対するイメージが完全に覆った。
これからは微笑ましくカラスを見守れるだろう。
新しいセーターに糞を落とされたことも、大目にみてやろうじゃないの。