いでんし くみかえ さくもつ のない せいかつ

著者 : 手島奈緒
制作 : 竹林 美幸  手島 奈緒 
  • 雷鳥社 (2013年10月19日発売)
3.71
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  • 本棚登録 :29
  • レビュー :5
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844136460

いでんし くみかえ さくもつ のない せいかつの感想・レビュー・書評

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  • 古いもの、伝統的なものは「善」で、新しいもの、便利なものは「悪」という考えを強く持っておられる方のよう。
    遺伝子組換え作物が危険なのではないか?という話で紹介されているラットの発がん性の論文はすでに撤回されているもの。安全であることを支持する数多くの報告があるのに、そちらを見ないのは、ご自身の信じるものだけを見ているようで残念。こんなに勉強されたのなら、冷静に捉えられるような気がするのに。

    ただ、いろんなものが食べられなくなることを知るのはおもしろいし、わからないことはわからないと正直な気持ちを書いてあるのは好感を持てる。

  • この本はたまたま見つけて、面白そうだったので読んでみました。この手の本の中でも珍しく、変わったサイズとレイアウトの本で、思わず手に取りたくなるデザインだと思ったら、なるほど著者はデザイナーでもありました。

    さて、本書は遺伝子組み換えについての本ですが、学術的なものではありません。食生活に関心の高い著者が、遺伝子組み換え作物の入っていない食品で1カ月過ごしてみようと試み、その間、様々な商品を紹介したり、出来事を述べたりする内容。知ってるお菓子や飲み物の実態が分かります。

    最近は添加物などに関心が高い人が増えているように思いますが、遺伝子組み換えについてはどうなのだろうか?「気にしてる」「食べないようにしてる」という人が多いと思いますが、実は遺伝子組み換えに関しては表示義務がないという抜け穴があるものが多いのをご存知でしょうか?

    原材料は量の多い順から記載されていますが、表示義務は上位3品目しか対象にならないこと、また、食品に占める割合が5%以下でも表示義務がない、というルールがあり、実はこのルールの抜け目を利用して、記載していない食品がごまんとあるようです。

    さらにいうと、牛や豚や鶏の飼料。飼料がどんなものか記載する必要はないため、よほどの人でない限り、何も考えずにこれらの肉を買うでしょうが、飼料に使われているトウモロコシなどの多くは遺伝子組み換えと言われています。飼料用トウモロコシは日本の自給率0%なので、輸入に頼っている。輸入先はほぼアメリカ。アメリカのトウモロコシは88%が遺伝子組み換え。ということで、間接的に遺伝子組み換え作物を食べていることになる。

    遺伝子組み換え作物の何が悪いのか?ということですが、有名なラット実験ではガンの発生率が高まるという結果が報告されています。これには賛否両論がありますが、24か月実験という長期の実験結果であるため、説得力があり、一方、遺伝子組み換えの安全性を訴えるための実験ではここまで長い実験は行われていないとのこと。

    よく知られているものとして、遺伝子組み換え作物は一代限りであり、農家がこれに手を付けたら、一生種を企業より買い続けないといけなくなる。また、遺伝子操作により、耐性が偏っているため、ある病気や害虫に強くても、他のものにはめっぽう弱いため、もし耐性がない病気にかかったらその種で育った作物は全て死に絶えてしまう。

    もし主食が遺伝子組み換え作物に切り替わったら、これほど恐ろしいことはない。

    著者は最後に消費者の行動で、遺伝子組み換え作物の導入が止められるとしています。ありきたりな結論ですが、おそらく止める方法はこれしかない。

    著者はかたくなに加工食品や遺伝子組み換え作物を否定しているわけではありません。食べたい人は食べればよいのです。ですが、表示されていなければ選択することができない。これが大きな問題です。
    それにしても、遺伝子組み換えは結構な深さまで、私たちの食卓に浸透していることにおどろきました。

  • とてもよかった。1カ月GMOを断つという取り組み自体も興味深かったし、GMOにまつわる多様なウンチクも勉強になった。
    そんなに、日本人のトウモロコシの摂取量が膨大(その大半がGMO。その量は米の摂取量のおよそ2倍)だなんて知らなかった!!

    GMOを断つことによって、日本の食の安全・安定を守れる上に、健康効果も得られるという事実。すごく説得力があると感じました。

    いやはや、MUJIBOOKはいい本置いてあるわ!

  • 遺伝子組み換え作物についてなんとなく不安な人が約6割。
    実際のところ調べてみてもとてもわかりにくい……ということを、1日ひとつ遺伝子組み換え作物に関連する項目について考えてみる生活を1か月してみた結果報告。

    もしかしたらこの部分は後からかもしれないけれど、1日にひとつづつ、色々な会社の製品についてお客様相談室に原材料について聞いてみた結果と、著者おススメのNON-GMO取扱い会社の宣伝が入っています。

    個人的に気になったのは、最初の方で「不分別」という言葉について「分けてないということは入っている!」と説明なしに言い切られたことです。
    後で説明はあったし、実質的には入っているのだろうし、気にする人はそっちが問題なんだろうけれども、なんだかもやっとします。
    「不分別」ということは、「管理して分けてないので、入っているかいないかわからない」が言葉として正しいと思う。
    実際、色々なところから原材料を入荷しているだろうし、仕入れる時期によって違うかもしれないし、混ぜるかもしれないし?
    NON-GMO指定していなくても、NON-GMOである可能性もちょっとだけあるんじゃないの?
    「入っていると考えてよい」という表現ならひっかからなかったと思うんだけどな……。

    お客様相談室に聞いたことも、一消費者として聞いているので、他の時には聞けたことが今日は聞けなかった、みたいな感じで、きちんとした取材ではないところが逆にもやもや。
    まぁ、これはこれで、電話かけるとそういう対応されるのね、という参考にはなるのですが。

    エッセイの部分も、何度聞いても理解できず自分が馬鹿なのかと思う、など素直に書いていて、それはそれで感覚的にはいいのかもしれませんが、余計もやもやするというか。

    考えるきっかけにはなりますが、全体的にもやもやしました。

    本のデザインなどは、目を引いて手に取りやすくするためか、よく考えられていると思います。
    小口に「NON-GMO」、カバーを外した本体表紙・裏表紙に四コマまんがあり。

    デザイン / 空組 廣田 修

  • 遺伝子組み換え作物(GMO)ってなにが悪いの?
    なんとなく食べたくないって思ってる国民は実に62%もいるそうだ。
    だけど、市販品で組み換えじゃない食べ物なんてない。
    表示に「でない」とかかれていても、それ以降に続く副原料の原料は組み換え作物である可能性は大だ。

    そんなような遺伝子組み換え作物周りの基礎知識もおしえてくれる1冊。漠然と不安に思っている人は読んでみるとよいだろうが、情報はてんこ盛りで、ふだん、関心のない人は、ひいてしまうかも。もっとも1日1個、GMについての知識を勉強するつもりでよめば30日で読み終わりますw
    (そういう構成になっている)

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