NO BOOK NO LIFE 僕たちに幸せをくれた307冊の本

制作 : 雷鳥社 
  • 雷鳥社
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本棚登録 : 483
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844136651

作品紹介・あらすじ

笑える本、泣ける本、ジャケ買いした本、タイトルが斬新な本、
人生を変えた本、プレゼントしたい本など、全30項目に、
本のプロである書店員さんが、本気で答えた!
好みや目的、気分に合わせて本を探せる、「本のカタログ」です。

感想・レビュー・書評

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  • 片手で持ちやすく開きやすいブックガイドの本。
    ブルーの表紙に合わせたのか、開くと全ての頁が淡い空色のアウトラインで囲まれている。
    そうか、それで閉じると天地と小口が全部同色になるんだ。
    中身は10代から20代向けがやや多めの印象だ。

    本の成り立ちがちょっと変わっていて、書店員さんのアンケートで出来上がった本らしい。
    全30項目に直接インタビューしたり、封書やFax、電話等で答えてもらいまとめたもの。
    ひとつの項目に10冊ずつ挙げてあり、それぞれに書店員さんのごく短いコメント入り。お薦め本の表紙も書店員さんの顔も全てイラストという手作り感だ。

    30の項目はかなり細かい。
    好みや目的、気分に合わせて探せるようにという配慮らしい。贈り物に適した選書もある。

    「思わず恋をした、もっとも魅力的な主人公が登場する本」
    「生まれ変わるなら、この主人公になってみたい本」
    「3回読んで3回とも泣いてしまった本」
    「デザインに惹かれて中身も見ずに買ってしまった本」
    「絶対に出会いたくない、恐ろしすぎる悪役が登場する本」
    絵本もあれば児童書もあり、漫画もあれば外国文学も美術集もある。
    惜しむらくは古典が一冊もないこと。谷崎や太宰、三島という近代文学は入っている。

    「読み始めたら最後、続きが気になって仕様がない魅惑の漫画」
    ↑↑どんな選書だと思います? 5冊だけ挙げてみるね。
    ガラスの仮面、宇宙兄弟、ONE PIECE、MASTERキートン、MONSTER。
    ちなみにこれは2014年の本。私はこの選書におおいに賛成。
    「本当は売りたかった。私が自信を持っておすすめする本」というのもある。

    この項目を眺めていて、本にのめりこむように読んだ頃を思い出した。
    装丁がどうの作者がどうのなんて、ほとんど関心がない。
    ただただ話の内容だけに入り込んで、次から次へと浴びるように読んだ。
    若い時に読書をすすめるわけが、通り過ぎてからよくわかる。
    何より時間が膨大にあって、読み続ける体力もあるからだ。
    大人になると時間は細切れで、のめり込むことはなく分析する読み方に変わる。
    もうかつてのようには読めないことに一抹の寂しさも感じるが、それでも読書が習慣づいていることだけは、喜ぶべきかもしれない。

    ブックガイドとしては異色の可愛い本。
    選書も斬新で書店員さんのコラムも面白い。お薦め。

  • ブックフェアの雷鳥社さんのブースで購入。
    今はネットもあるし、情報は大抵手に入るから普段はあまりこういう本は購入しない。のだけど、ぱらぱらとページをめくってみたら、気になる本がいっぱいあって思わず購入。

    No Book No Life というタイトルもいいし、書店員さんがテーマごとに本を選出しているのがいい。あとは、個人的には紹介されている本の表紙がイラストで描かれているのがツボで、知ってる本を見つけては「そうそう、これだよ」とより一層嬉しくなりました。

    「就活に疲れて「何がしたいのかよくわからない」と悩んでいるキミに読んで欲しい本」とか、
    「赤ちゃんが生まれたばかりのママに「お疲れさま」の気持ちを込めてプレゼントしたい本」とか、
    それぞれのテーマでベスト10が載っています。

    読みたい本にもたくさん出会えた。
    いろんな人の「本がすき」という気持ちが詰まっていて、心が温かくなる1冊でした。この宝の地図を持って、今度は書店に行きたくなります。

  • チャプター事にTOP10ずつ紹介されていので、見やすいかも。全て本の表紙は手描きのイラストなので、実物と印象がちょっと違うかもしれません。数人の書店員さん達のコメントがあって、解説が入ってる感じです。ジャンルとしては、小説・エッセイ・漫画などなど…。ジャンル囚われずに、本当にこのテーマでオススメしたい本なんだなって分かります。
    思ったより、本は古め。2014年に発売されているので、今読んでみてるから本のセレクションが古めに感じてるのかもしれません。チャプターのタイトルが凄く選びやすい題になっています。最初から読んでいくよりは、自分が興味あるチャプターを見つけて、読んでいく感じがオススメです。何が読みたいか分からない時に参考にもなるし、誰かに本を贈ってみたい時にも活用出来そうな気がします。

  • 書店で目にするたびに頁をめくること数知れず、とうとう図書館で借りちゃいました。ある程度傾向が分かる書評家ならいざ知れず、素人が勧める一人一冊とかだと、どうしても玉石混交になってしまうけど、本書みたく、ランキング形式にしてもらえると分かりやすい。上位の本は、少なくとも複数人が推している訳だし。あと、プロの目線だとどうしても理解が追い付かなかったりして、評価は高いけどどこが良いんだか、みたいなのもチラホラ入ってしまうけど、その点、素人目線は逆の意味で素敵かも。という訳で、以下のような諸作品をチョイスし、順次読んでいこうと思った次第。
    スケッチトラベル、もう俺ハエで、おもかげ復元士、日本のセックス、十二歳の合い言葉、ある少女にまつわる殺人、アトポス、鬼子、二分間の冒険、夢みごこち、おかあさんとあたし、教室はまちがう 絵本、おおきくなるっていうことは 絵本、沈黙 春樹、両親に贈りたい旅、よしおくんがぎゅうにゅうを 絵本、デッドエンド
    写真集
    メメントモリ 藤原、しゃしんよさようなら、おきて岩合

  • おすすめ本を色々な観点からしている。次のなにを読むかの参考。

  • 何年も前に出版された本なのに、『この本読んだな…』とか、今でも読みつがれている名著があったり。
    何を読もうかな…と迷っている時に参考にさせてもらっている。

  • 育児中で、なかなかゆっくりと本屋に立ち寄ったり図書館の棚を眺めたりなんて事ができないので、こういった本を参考がてら一度読んでみたかった。
    書店員さんが選ぶ!みたいな他の本を読んだことがないので比較はできないのだけれど、この本はテーマ毎のランキング形式で本の表紙も手描きで紹介されていたりととても読みやすく、実際いくつか気になった本もあった。
    出版から結構な年数は経っているけれど、紹介されている本の面白さに変わりはないだろう。

  • タイトルとデザインが良い。書評は若干読みにくいけど。

  • 本を読むことが好きだ。
    だが、自分が選ぶ本は、幾らかの偏りが生じてしまう。
    この本を手にしたのは、自分の知らない世界の本も読んでみたいなーと思っての読書のガイドブック。

    読みながら、「あ、これ読みたい」と思ったものをブクログ登録していったら、合計40冊ほどの登録になった。
    まあ、ガイドブックを読んでも、自分の好きな方向は同じだから、登録に偏りはあるけど、それは当然だよね?

    自分が知って、読んでいる本もいくつもあり、「そうそう!これいいよね!」「そうそう、これ怖いよね!」「そうそう、これお腹空くよね!」なんて思いながら読み切った。

  • 書評みたいに堅苦しくなく、気軽に読めるのがいいところです。
    書店のPOPみたいな!
    知ってる本も大好きな本も、全く知らない本も載っていてわくわくします。

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