色の辞典

著者 :
  • 雷鳥社
4.11
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本棚登録 : 795
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844137368

作品紹介・あらすじ

日常的な色名や慣用的な色名、伝統色など367色の由来や歴史などを色見本をつけて解説。

感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい本を見つけてしまった。

    367色の色を取り上げ、由来や歴史などの解説を加えた、色の辞典。その色をイメージしたイラストも付いていて、絵本と辞典を足して2で割らない、楽しさ2倍!

    手のひらサイズもいいし、やさしい風合いの茶色いカバーの小窓から覗く色鉛筆のちょこんとしたかわいらしさといったら!!

    一目惚れしました、最高です。

  • 色彩について学びたいなぁって思って幾星霜
    普段、数値になった色ばかりと接していると、こういう本を見ると元気が出るのです
    職場に並べておいて、辛くなったらパラパラ眺めて栄養補給

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 素敵な本です
    読みやすさは無いです

  • 資料として使いやすい

  • j

  •  「日常的な色名や慣用的な色名、日本や欧米諸国の伝統的色名など367色を取りあげ、由来や歴史などの解説と色見本をつけました。」(p.3)というもの。装丁がオシャレで、インテリアにもなりそう。本文の字がとっっても小さいこともオシャレの要因ではあるけれど。ただ色見本というと絶対この色、という感じが素人にはするけれども、「色名に対して色合いを特定し定義づけることはできませんし、質感や光沢まで厳密に再現することもできません。本来の色がわからなくなっている古い色名や、資料によって名前や色合いがまちまちなものも多く、推定や想像から再現を試みた色もいくつかあります。併記したCMYK数値は印刷のために便宜上置き換えたものです」(同)というのが意外で、ここに載っている色は割と厳密に微妙な感じだけれど、それも一応の目安、と捉えるらしい。「完全な黒は現実には存在しない」(p.201)し、「やはり完全な白というものも現実には存在しない」(同)らしい。黒とか白というのはイデア的なもの?というか全ての色は完全には再現されないものなのか、という新しい意識を得た。
     とはいえ、色見本をみるのがやっぱり面白く、自分の好きな色、とか身の回りの微妙な色の物が何色なのかをこの本から探してみるというのは、面白かった。色見本も単純な見本ではなく、ポップな感じのイラストの一部にその色が使用されていて、ペラペラめくるだけでも楽しい。ちなみにおれの好きな色は「スプリンググリーン」(p.106)かなあ、とか。前勤めていた学校の生徒の制服の襟の部分には濃い暗い赤色の線が入っていたが、あれは「茜色」(p.20)なのか、でも「ピマン」(p.53)が近いかなあ、とか。うちの家にある猿のぬいぐるみのうち1つは「芝翫茶」(p.184)、もう1つは「伽羅色」(p.172)か、とか。そういう感じで楽しんだ。
     あとは自分の思っている感じの色とはだいぶ違った感じの色が割とあったけど、これはこの本の中だけで再現されたものなのか、それとも一般的なのだろうか。例えば「焦茶」(p.190)ってだいぶ焦げた色だなあ、とか「菜の花色」(p.66)はもっと明るくて黄色い感じかと思ってた、とか(でもこれは解説によれば「実際の花の色ではなく、奈の花畑を眺めた際に花と葉の色が混じって見える」(同)そういう色のことを言うらしい、ということで納得)。
     色にまつわる伝統や習慣、みたいな話が結構あるのも興味深い。「染色技術の向上によって安価に鮮やかな色や微妙な色調の染め分けも可能になったものの、厳密な階級制度のもとではたびたび奢侈禁止令が発令され、庶民の衣服には色柄や素材などに細かい規定が設けられた」(p.198)というところで、例えば「退紅」という色があって、これは「平安時代、紅花は高価で貴重だったため紅色は禁色だったが、この程度なら許し色として使うことができた。」(p.17)らしい。でもぱっと見では「紅」色と区別がつかない気もするんだろうけど、わりと微妙なラインで許されているんだな、と思った。同じように「半色」という色は「濃くも薄くもない中間の紫色。禁色である深紫と薄紫は色材の分量と染色手順とがきちんと定められていたが、その標準色と違う半端な色は許し色として身につけることができた。」(p.151)ということで、赤とか紫ってやっぱり庶民が軽々しく身に付けられない、特別な意味合いがあるんだなあと思った。逆に「刈安」という色は、「色の由来が『刈り安い』であるように手に入りやすい染料だったが、そのために希少価値が低く、無位の官人や庶民の服色だった。」(p.68)らしい。へえ、こんな色の服が庶民の色なのか、もしかすると今の刑務所の受刑者の服の色ってこんな色なんだよな、それと関係あるのかなあ、とか思った。
     さらに、例えば茶色の場合は「日本人は制約の中で広い範囲の茶色を作り上げ楽しんだが、西洋では生活に密着した中でさまざまな茶色を区別した。色調の違う髪や肌の色、日常的に食す肉や小麦加工品の焼き色、土地ごとで色の異なる岩や瓦での石造り建築など、日本とは違う観点での茶色の分類がみられる。」(p.198)というのが面白い。色から文化を研究するとか対照させるとか、なんか大学生の卒業論文に出来るんじゃないかという感じがする。「狐色」というのは「食べ物がこんがりと美味しそうに焼けた表現」(p.183)だけれど、「英語でのフォックス(Fox)は日焼けやシミで変色した古い書類などのマイナスの意味合いを持つ。」(同)らしい。「こんがり狐色に」みたいなのを本当に直訳するととんでもないことになる、ということが分かった。他にも「白」はプラスのイメージがあるけど、「喪の色を白とする考えは多くの地域にあり、16世紀ごろまでのヨーロッパや現在のアジア広域において死者に近い者は白の喪服を着用し、アフリカのいくつかの部族には服喪中に髪や身体に石灰を塗る習慣がある」(p.230)らしい。シェイクスピアはギリギリ16世紀にかかっているけど、その頃の喪の色ってなんだったんだろう。
     それにしても本当に色な色があって、「空五倍子色」(p.175)とか、上に挙げた「退紅」とか「半色」とか、もはや漢字が読めない。琥珀色(p.190)の琥珀はAmberだけど、それとは別に「アンバー」(p.195)、Umberという色があるらしい。amber / umber で発音練習になるかな。あと「国防色」(p.186)ってそんな色があるのか、とか。と、これだけいろいろ感想を書いてしまうくらい、それなりに楽しめた本だった。(21/02/24)

  • いろんな色や成り立ち、各国のその色に対する感じ方などのコラムがおもしろかった。
    好きな色をみつけてみたり、色名をみて気になったのをチェックしてみたり、いろいろ楽しめそう。

  • 20200924

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