プロフェッショナルアイディア。欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。

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  • インプレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844323679

感想・レビュー・書評

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  • 広告論、特にアイデア論についてはこれで3冊目ですか。だいたい似たようなことをどの人もおっしゃります。「つまらなくてもいいからまず大量にアイディアを出せ」「考え尽くしたら一旦捨ててまたアイディア出しを繰り返せ」「息抜きも大事」「ギリギリまで頑張った後ふとした瞬間にいいものが出る」……。こんな雲をつかむようなことをしていて本当に仕事としてやっていけるのかなぁ、と広告を仕事にしたことがない人にはおそらく訝しく思うでしょう。

    この本は「広告の仕事現場でどうアイディアを生み出し、みんながいいアイディアを出し合う場をどう作るのか」についての方法論です。職場環境作りや人材育成にも触れているのでとても実践的ですね。「実際やろうとすると難しい」「平易に書かれているようで中身は難しい」というアイディア論によくある難点はさほどありません。3回3ラウンドはとても短くアイディア出しのエッセンスを現しています。その他、どれを取っても会社組織の中で活かせるように上手く練りこまれたメソッドではないでしょうか。

    まず、かなり現場が見えます。筆者のオフィスのホワイトボードの写真など、会社のオフィス環境から広告作りをする仕事の場を考える話も多い。
    そして、チームでアイディア出しをすること、アイディア会議について1章を割いて説明しているのもこの本の特長だと思います。
    何より、広告の世界で上司の立場に立った時にどうチームをまとめるかについても触れられているのは素晴らしい。

    博報堂に限らず、広告会社の職場ってどういう職場なんだろうな、という人には為になる分かりやすい本です。特にこれから広告の仕事をしたい(orする)という人は是非読まれたらいいと思います。

  • 1.アイディア開発の基本手法
    ●3回3ラウンド
     「書き出す」「整理する」「チョイスする」
    ●紙に書く
      時間は区切った方がいい
    ●整理する
      あくまでチョイスしない
      紙はひとつのアイディアにつき1枚
    ●壁に貼る
      選ぶ時は「個人」「相手」「全体」で判断する
    ●ワンオペレーション、ワンコンセプト
      複雑な作業はしなくていい。単純な作業を確実にこなせば
      なんとかなる。
    ●完全性より適時性
      優先順位は適時性→先行性→並行性→完全性

    2、アイディア開発の応用手法
    ●枠
    ●アリモノ
      オリジナリティは誰もが思いつきそうなことを
      誰よりも深く考えたときに付与される
    ●正論はいらない
    ●ビッグアイディア(=大きな思想)
    ●それ、誰が決めたの?
      暗黙の前提を疑う
    ●「分かる」は「分ける」
      分かるとは、物事やものの特性を新しい切り口で分ける
      それまでにない概念で分ける
      対立でなく、同じ次元のふたつの項をぶつける
    ●壁
    ●HOW
    ●シンボリックアイディア
    ●最初も肝心
    ●それ、いただき
    ●白紙のプレゼン

    3、アイディアが生まれる会議の法則
    ●アイディアを生む言葉
    ●アイディアを止める言葉
    ●アイディアのためのアイディア
      串刺し言葉
      もういちど新発売
      ファンがいる商品か、ファンをつくる商品か

    4、アイディアスキルを育てるために
    ●進歩は階段状

    5、アイディアは恥ずかしいもの

  • アイディア出しに苦労するのはトップクリエイターでも同じらしい。アイディアを披露するときの恥ずかしさも変わらないそうだ。そんな小沢さんの経験を凝縮した一冊。たとえ一段ずつしか進めなくても、努力をし続けたからこそ今の小沢さんがある。自分も頑張ろうと思える。

  • 2007
    インプレスジャパン
    小沢 正光


    伝えたいことをコンパクトに書いてくれているので、
    頭に残ります。さすが。

    問題はいかにこれを現場において、
    自分の感覚で実践できるか、ですが。


    広告に携わっていない人でも、
    すっと読める良書だと思います。

  • ───────────────────────────────────
    プロフェッショナルアイデア。
    欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。
    ───────────────────────────────────

    コンスタントに高いクオリティのアイディアを生み出すことができる秘訣。
    その鍵は方法論。

    ●3回3ラウンド

    書き出す→整理する→チョイスする *3
    極限状態で思考は一気にジャンプする。

    ●紙に書く

    あいまいな思考は、書くことで具体化する。
    時間は区切った方がよい。
    //激しく同意

    ●壁に貼る

    壁は世の中そのものだ。
    頭の中をそこに書き出す。
    貼られたアイデアが世間の出来事のように客観的に見える。
    //大きいホワイトボード欲しい
    //4面がホワイトボードのこれ専用の部屋も欲しい

    "個人"・"相手"・"全体" 3つの視点。

    ●アイデア開発の最大の敵は"ながら"

    徹底した集中力が必要

    ●アイデア開発における優先順位 

    1 適時性
    2 先行性
    3 平行性
    4 完全性

    ●正論からアイデアは生まれない

    ●それ、誰が決めたの??

    常識を疑え

    ●アイデアの整理に付箋(5-6cm四方)を使う

    メモから抽出
    ケースバイケースで調理
    ※前提として、問題意識をもってアンテナをはること。

    ●アイデアを生む言葉

    見事にでっちあげようぜ
    サクサクとやろうぜ
    まだ明日まで24時間もある
    //最後のリアルw
    命まで取られることはない

    ●アイデアを止める言葉

    これしかありません
    //コンサルはよく言いそうw
    基本的に
    ※基本的に??じゃあ具体的にどうなんだ??
    //自分よく言うw

    ●会議は議論をぶつけ合うセッションの場だ

    ●一字一句ももらさない議事録

    アイデアのヒントはその場を流れていく人の言葉にある
    要点だけではなく、参加者の反応や表情まで。

    ……………………………………………………………………………………………

    博報堂のクリエイティブディレクターさんの本。
    昔読んだけど改めるとおもしろいな。
    実践積んでるからリアリティがありますな。
    これまた継続的に実行できるかどうかが鍵だ。

    ●3回3ラウンド
    ●壁に貼る
    は是非やりたし。

    【15分で読書】 【15分で作成】

  • 個人的には、あぁ皆さん同じこと思って企画しているんだなあ。という感想を持った。企画に携わる職業、特に若い方にはお勧め。

  • 博報堂でいろいろな広告に携わってきた著者が、アイディアを出すにはどうしたらいいか、方法についていろいろなやり方を述べた一冊。

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