Webキャンペーンのしかけ方。 広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告”
- インプレス (2007年3月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844323952
感想・レビュー・書評
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普段はおふろ屋の運営を行っている。
SNS発信や、イベントを考えたりもするのですが。
CMやWebキャンペーンの人の心を掴む動かす考え方は、すべての仕事に共通していることだと感じたので。
うまく吸収しきれておりませんが。
この本の内容うまく役立てていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
基礎をおさらい。
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少し規模が大きいがキャンペーンのポイントも抑えられてたので参考になった。良書。
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すごい人の話を2時間聞いたってかんじ
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少し古いが良書。オンライン広告初心者に、おすすめ
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もしかしたら持ってないかも・・・・・
多分持ってると思うんだけど・・・・ -
阿部晶人
アイデアのチェックポイント
①課題の解決になっているか
②技術に負けていないか
③ひとことで説明できるか
④化学変化を試しているか
⑤コミュニケーションをつくれているか
⑥ツッコミを入れたくなるか
⑦課題の本質を見つめ続けているか(ふたたび)
⑧インターネットに閉じこもっていないか
⑨自分にしかできないものか
⑩ユーモアがあるか
人間についての10の仮説
①人間は、美しいものが好きだ
②人間は、新しいものが好きだ
③人間は、人に伝えたがる
④人間は、おだてられるのが好きだ
⑤人間は、面倒なことが嫌いだ
⑥人間は、飽き易い
⑦人間は、笑いたい
⑧人間は、他人の意見が気になる
⑨人間は、隠されたものを見つけたがる
⑩そして人間は、心を動かされたい
コーヒーサーバー、接着剤で着けられたPCモニター
現実の世界へつながるトンネルとしてインターネットを利用するというアイデアによって、Webサイトに手触りを感じるようなリアルな効果を生み出している
渡辺英輝
イノベーター理論(Stanford大学 Everett M.Rogers)
イノベーター 2.5%
アーリーアダプター 13.5%
アーリーマジョリティ 34.0%
レイトマジョリティ 34.0%
ラガード
普及率16%の理論
世間に広まるかどうかはイノベーターとアーリーアダプターを合わせた16%に普及するかどうかにかかっている
キャズム(大きな溝)理論(Geoffrey A.Moore)
アーリーアダプターとアーリーマジョリティとの間には容易に超えられない大きな溝があり、これを超えなければいくらすぐれた商品でもブレイクすることができない
普及率16%の理論で重要視されているアーリーアダプターに対するマーケティングだけでなく、キャズムを超えたところにいるアーリーマジョリティに対するマーケティングも必要→マスメディアの組み合わせ
Engagementの定義
消費者を取り巻く様々なコンテクストを活用して、潜在顧客をブランドの世界へ巻き込むこと。それは消費者を巻き込む参加型コンテンツを通じてパーソナルでディープなブランド体験を消費者に提供してもらい、その力を借りてブランドを高めて行くこと
体験はコンテクストによって規定される=ライフスタイルの中でブランドと接点をもつ際の消費者の背景や状況
Engagementを実現するためには、
・CGMをフル活用したコミュニティ企画の実施
・Webサービスの実施
・バイラルマーケティング
かい澤裕次郎
コミュニケーションデザインにおける個人的指針
①新規サービスを作るのではなく、既存サービスを利用する
②なるべく広い層に対して門戸を開いた施策にする
③ユーザーに頼りすぎた体裁にしない
④商材やWebに適したスピードの施策を考える
⑤シンプルなコミュニケーションを指向する
情報を騙取するための10のアプローチ
①情報に優先順位をつける
②フリークエンシーに頼らない
③ユーザーの「人生での重要度」で時間設計する
④購買導線上のWebの関与の仕方を見極める
⑤イベント化する ex. 期間限定として時間の概念を取り入れることで、期間内でのコンテンツ体裁をイベント化する
⑥体験させる
⑦話者を転換する
⑧ユーザーの生活文脈に合わせる
⑨情報を得るためにハードルを下げる
⑩ひとことで説明できる「特徴」をつくる
CP+Bには、コミュニケーションのシナリオを作るという概念が頭の中にあると思う。最初はこの媒体を使って、つぎはこの媒体を使ってというように、それぞれの媒体を効果的にコントロールいていくためのストーリーをつくっている
ぼくらの仕事はmixiみたいなコミュニケーションのインフラを作る事ではない。情報を伝えるのが目的。コミュニケーションの体裁や仕組みは、あくまで情報を伝える手段の一環。ユーザーにフリーの関係性をつくってもらうのではなく、きちっと枠がある中で遊んでもらっている。ユーザーとインタラクションすることが主目的ではない構造になっている。最近なんでもかんでも参加型でという依頼が多い。なんのために参加してもらうのかがはっきりしていなかったりするのに。ただ場を提供してそこで友達をつくってもらっても、広告としては意味がない
Appleみたいに、機能ではなくライフスタイルを売るような提案は日本で少ない。機能ばかり説明したがる -
以前、働いていた某IT広告社の人に紹介していただきました。
個人的な広告観を言うと
テレビ、新聞、雑誌、ラジオといった4マスの広告はやりたくない。
人々の印象には残る。(特にTVあのCMおもしろいね。ああ、このCM懐かしい。等)そういった点で、テレビCM広告の果たす役割は非常に重要である。
ブランディングという意味では花丸合格点だ。
しかし、そのCMが面白かったからと言って、その商品を買うとか、その会社に就職したいと思うかは別次元だ。(元よりそこは狙っていないが)
クリエイティビティーに恐れや恐怖がある。
BからもCからも評価基準がはっきりしていないor評価できないor視覚化できないものは怖い。不安だ。
ロジカルなストラテジーを高次元の感覚での表現する勝負が怖い。。
そういった点で言うと、WEBという広告はまだ自己保存的に好きだ。
BからもCからも評価が数字にして返ってくる。(PV,UU,セッション,staylog,セグメント,viral...etc)
更に、既存の枠(4マス)を越え、メディアを自ら作る事が可能だ。マーケッターたり得る。
初期投資費用も4マスと比較するとハイパー安い。既得権益など無関係だ。
伝えて側にとっては、伝える対象とのコミュニケーションができる最近の流行のwebプロモーションはすごくエキサイティングなものであると思う。
この本は実際の案件を通して、クライアントの与件から製作、ローンチ、反応、FBまでの流れがありケーススタディーを通していろいろ学べてなかなかおもしろい。
小谷征央