考告。 企画をヒットさせるために広告クリエイターたちが考えること
- インプレス (2007年9月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844324591
感想・レビュー・書評
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広告を考える。考告シリーズ。
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読み易く、すぐに読了。
クリエイターという存在がどの様に物事を考えるのか、という点は知る事が出来たかも。
やはり営業サイドとは視点が違うのだな、と。 -
企画を「当たるもの」にするためには、
かならず考えなくてはいけないことが、いくつかある。
そのポイント──
“当てる”ための「ものの考え方」「法則性」「意識の持ち方」について、
広告業界屈指のトップクリエイターたちが、
自分自身の理論やセオリーを公開した1冊。
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発想の参考に非常に役立つし、読みやすく面白い!
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広告クリエーターの京都広告塾での講義を編集したもの。
全体的な感想としては、博報堂出身のクリエーターはかなりロジカルにクリエイティブを作り上げるんだなぁというもの。
特に前田知己のパートが印象深かった。
・オリエンがありプレゼンがあるという図式がなくなっている。
・福岡市役所の依頼(署名を呼びかける文章を前田に依頼)もクリエイエィブな発想。
・人が、企業が、新しいことをみんなとやろうとするときは、新しい言葉が必要。
吉岡虎太郎、前田知己、そして、佐藤可士和(これにははいってないけど)人は広告を見ていないという前提を意識すべきであるというのは共通。だから、目立て。 -
京都広告塾で広告クリエーターが講義した内容を文章に起こしたものの第二弾。
各クリエーターの過去の作品なども紹介されていてわかりやすい。
一倉宏・中治信博・前田知巳・吉岡虎太郎の4氏分が収録されている。 -
①コピーは、ニュアンスで書かない、「意味」で書く。②ダジャレは共通理解のスピードが早い。③目立つということは「広告を見る環境」を計算すること④店頭でこそ誰かの気持ちを動かす⑤読まれることより、読みたいことを考える⑥読まれにくい内容なら、読まれる環境を作ってしまう⑦当たり前のことをどう伝えるか?当たり前のこともレトリック次第⑧本当のことは、届きやすい。いかに自分を白紙の状態にして「レトリックの種」が入って来やすいように保っておくか。(自分がの主張が強過ぎるとダメ、イタコみたいなもの?)
広告的な意味の先にあるものは、普段の生活の中で突き詰めて考えていなければ出てこない。その企業やその商品は、世の中でどんな「意味」があるのか。そして、その企業やその商品は自分の中でどんな「意味」があるのか。コピーライティングとは、その答えを探す作業。(吉岡虎太郎)
商品特徴の置き換えは、理屈は合っているけど、なんだかつまらない案になりがち。「ここをリアルに見せるから、目立つかも知れない」「この言葉が見つかったから、うまくいくかも知れない」アイデアの種をある種の最低保証にする。①リアル、象印夫人、キンチョーサッサ、昔の彼女の写真がなぜあるのか、捨てたらどうかと繰り返す嫁、なんとか誤摩化そうとする夫、途切れたらサッサの手が止まってるってと言う、リアルだから人を惹き付ける、いちど惹き付けてしまえばあとはちょっとしたことでも笑ってもらえる②言葉、ジョジョビジョバー、ベン・キバミンを見つけたら、親の元気がポットで分かる理屈ではなくて、冗談で考える③パロディ、いとしこいしの英会話、④見る楽しさ、SSKボールリレー(中治信博)
売れている本のタイトルワークは、それだけですぐれたコピーだ。これからの◯◯について、どう思うが、広告制作者には突きつけられている。みんなの気持ちを想像し、かつ、受け手に迎合するのではなく「この指止まれ」ができるような強い発言力がないといけない。効率化とは裏腹に人間には共有を求める性がある。「なにか」を伝えたり共有するための言葉=コピーの役割は、広告という枠にしばられることなく、重要さを増して行くはず(前田知巳)