• Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844331148

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • Google Crisis Responseの動きに「アジャイル開発のエクストリームな実践」という観点から注目していた。
    https://www.facebook.com/note.php?note_id=220537684634774

    p.35 グーグルの72時間
    一方、災害時にもっとも重要かつ信頼できる第一次情報を発すべき政府と行政は、安否情報システムひとつをとっても、十分な機能を果たせなかった。原発や核被害に関する第一次情報についても同様である。私企業にまかせておくだけでいいのか、という点については、市民であるわれわれもまた、社会の一員として再考しなければならない。

    ※逆に考えたい。「政府にまかせられるのか?」と。オープンデータと新しい公共。

    p.44 ヤフーの災害プロジェクト
    ヤフー株式会社R&D統括本部FE開発本部メディア開発部部部長高木正行氏
    「ところが驚くべきことに、当初の行政の対応は『一企業だけに情報を提供するわけにはいかない。必要なら業界全体から要請する形にしてほしい』というものでした」

    ※馬鹿げた話。こういう事例を無くすためにオープンデータの推進が必要。

    p.48
    ・被災地ではほとんどインターネットにつながらない状況でした。
    ・今回の経験から感じたのは、インターネットの特性を理解し、ツールとして正しく認識し、過小評価も過大評価もしないのが重要だということ。
    ・なによりも大切なのは、“人”が動かしているという自覚を持つこと。

    ※浅い教訓めいた認識で終わるのではなく、これを契機に「情報とは何か」と問う情報哲学を実践していきたい。

    p.148 震災後の地域メディアをITはエンパワーできるか 道具的文化から表現的文化へ 飯田豊
    ・災害文化 disaster subculture
     ・道具的 instrumental 文化:被災者が適切に行動するための知識や技能を意味する
     ・表現的 expressive 文化:人々の不安や恐怖を和らげ、連帯感を深めるための

    p.162 地域社会とウェブ・コミュニティ@浦安 円堂都司昭
    「浦安の液状化被害は報道してほしいが、地価への影響を考えると町名まで出してほしくない」

    ※オープンデータとステイクホルダー。詳細な地理情報とひもづいた犯罪発生データの公開の負の面。

    最後は安定の宮台節。

著者プロフィール

東浩紀(あずま ひろき)
1971年東京生まれ。批評家・作家。ゲンロン代表。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。専門は哲学、表象文化論、情報社会論。
著書に『存在論的、郵便的』(サントリー学芸賞思想・歴史部門)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞受賞作)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015受賞作)ほか多数。『ゲンロン0 観光客の哲学』は第5回ブクログ大賞人文書部門、第71回毎日出版文化賞受賞作。

IT時代の震災と核被害 (インプレス選書)のその他の作品

東浩紀の作品

ツイートする