魅せる写真術 発想とテーマを生かす撮影スタイル

著者 :
  • エムディエヌコーポレーション
3.24
  • (2)
  • (3)
  • (10)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 44
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844359210

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 光はステージのスポットライトのように写真の主役と脇役を作り、対象の存在感を際立たせる。風景でも室内でも日常の何気ない瞬間に光の輪郭や落ちる場所を探してみよう。見慣れた物にも光が新鮮な輝きを与え、知らない側面を見せてくれる。美しい光との出会いが良い作品づくりへの第一歩。

    光と影
    光だけでなく陰の表情も際立った移ろいを見せてくれる。太陽が低い位置にある時の長く斜めに伸びる影は物に立体感を刻む造形的なアクセントになる。影によって物の繊細なディテール、曲線と直線が明らかになる。

    夕暮れ時、日没前は「絵になる」光に溢れている。ゴールデンアワー。黄金に輝く水面。

    ボケ味とは何か?
    「ボケ」とは、光や色彩や形を区切る境界が溶け合い、背景の色や光の滲みとなった効果。作画上では、背景のボケ具合や光や色の滲む度合いによって被写体の形が浮き上がったり沈んだりするので、ボケとフォーカスを巧く採り入れることで全く違う印象を与えることが出来る。

    一枚の写真の中でかけがえのない瞬間の連続の狭間に何を見るかは、あくまで個人の直感の支配する世界。あるいは霊感と言ってもいい世界。いくら高度なデジタル技術が一般的になっても、「永遠」につながる一瞬を、人間の五感を超えた「心の眼」で捉えることが出来るなら、そこにまさに写真がスピリチュアリティと手を結ぶ領域。写真芸術の未来もそこにある。永遠の夢の時間。

    写真とは夢の写し絵(Lanterna magica)。写真の魅力とは、いつも被写体の側に立ち顕れるオーラにある。


    写真は光を捕まえる技術。光があって初めて写真は成立する。光は天候や時間帯によって強さや広がり、彩度やコントラストが変わる。夏は冬に比較して黄昏の光が得られる時間帯(ゴールデンアワー)が短い。撮影目的に合わせて適切な光を選ぶ。光への感性を磨くこと。ボケ味とは何か。ボケは光や色彩や形を区切る境界が溶け合い、背景の色や光の滲みとなった効果。ボケ味はレンズの焦点距離や絞り値によって生まれる。ボケの美しさは数値化出来ない主観的なもの。

全1件中 1 - 1件を表示

伊藤美露の作品

ツイートする