標準ウェブ制作完全ガイド プランニングからデザイン、そしてシステム構築まで。Webの「仕事」がトータルに理解できるプロフェッショナル養成講座。

著者 :
制作 : MdN編集部 
  • エムディエヌコーポレーション
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本棚登録 : 114
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844361022

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  •  Web制作全般の事柄について書かれた本。MDNで本を書いている各分野を専門とした人たちの共著となっている。読んだ本の著者ではこもりまさあきさん、矢野りんさん、境祐司さん、堀内敬子さんがいる。監修は株式会社Fixerの松岡清一さんだ。序章、計画、制作、運用と保守という4章で構成されている。
     序章ではインターネットが現在の形式となった経緯やプロジェクトの立ち上げなどについて説明してあった。また次章以降に説明される膨大な概要がまとめられていて、今後の説明の導線となっている。
     計画では依頼から見積もり、契約締結、要件定義までを扱っている。ただ制作するだけではなく、企業のコンセプトから洗い出し、戦略を立てる方法から書かれている。戦略を立てるのに必要となる様々なフレームワークについても説明がされていた。個人的にソフトウェアアーキテクチャの項が勉強になった。
     制作では戦略実施に必要な事柄や、デザイン、開発に必要となる事柄について説明がされている。予算やコストのバランスを考えながら成果物を作成し、制作側、クライアント側双方が納得するゴールへ導くためのプロジェクトマネジメントについて書いてある。また広告やマーケーティングの種類についても解説がされている。
     デザインではユーザビリティやアクセシビリティというUIに関する内容や、Webサイトを構成するHTML、CSS、画像、映像、音声について説明がされている。他にも認知科学、人間工学、心理学に基づくUIを意識しながらデザインすることの重要性が説かれていた。開発ではHTMLやCSSの基本的な説明からサーバやプログラム言語、文字コード、CMS、セキュリティ、開発手法まで幅広く書かれている。
     運用と保守ではアクセス解析の種類やサイトの保守について書いてあった。アクセス解析から既存サイトの改善案を割り出し既存ページの改修や新規サイトの作成に役立てる方法が説明してある。
     この本には、およそディレクターや制作者が知っておいた方が良い知識についての総覧的な内容になっている。それぞれの部署に属する担当者が他部署との連携を考える足がかりともなるだろう。しかし一つの項目で一冊の本が書ける事柄であるため、350ページに収めるのには無理があるように思う。個々の内容については掘り下げて書かれてはおらず大事なポイントや概要について述べるに留められている。個々の事柄については注に詳しく書かれた本が何冊も紹介されている。内容によって著者が変わり文体まで変わってしまうので少々読みづらく感じた。それとざっくりした構成になっているのでもう少し内容が整理されていると理解も捗ったのではないかと思う。

  • Web制作をしていく上での基本事項が広く浅くまとめられています。図も綺麗で非常に読みやすいです。

    プロジェクトマネジメントに関わる人向けの内容だと思います。

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