Photoshopプロフェッショナルの教科書 現場で役立つ写真加工と補正の技術

著者 :
  • エムディエヌコーポレーション
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本棚登録 : 39
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844361633

感想・レビュー・書評

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  •  Photoshopの画像補正と加工について書かれた本。著者はグラフィックデザイナーの小澤貴也さん。小澤さんの本は「写真撮影&補正Photoshopの新しいルール」を以前読んだ。基本機能の解説よりも補正のテクニックに比重をおいた内容だと記憶している。画像補正の基本、Photoshopの基本、選択範囲の作成、マスクと合成、風景写真のレタッチ、人物写真のレタッチ、雰囲気を変える、モノクロ写真、製品写真のレタッチ、高度な合成写真という10章で構成されている。
     画像補正の基本では、画像処理の基本的な知識について説明してある。解像度やカラーモード、RAW現像について書いてあった。処理のワークフローについても簡単にだが触れてある。またフィルムのスキャン方法についても注意点が書いてあった。
     Photoshopの基本では、環境設定や明るさの調整、色の調整、レイヤー、レイヤーマスク、クリッピングマスク、シャープ、チャンネルについて説明がされている。ツールパレットの説明もここで紹介されている。
     選択範囲の作成では、選択範囲作成ツール、選択範囲の修正、クイックマスク、選択範囲の保存と読み込み、選択範囲の作成について説明されている。選択範囲作成ツールではクイック選択ツール、自動選択ツール、なげなわツール、マグネットツールについて簡単に説明されていた。
     マスクでは、マスクの基本、人物の切り抜き、合成の基本について書いてあった。
     マスクが終わると2部のケーススタディに入った。実践演習だ。演習用に素材CDが付属してある。
     風景写真のレタッチでは色調補正などの基本的な補正機能を使い水面や空、木々やヨーロッパの水路などを補正していく。ヨーロッパの水路の補正では、マスクを使い範囲を制限して補正していた。
     人物写真のレタッチでは、肌の質感を変えたり、ブラシで化粧を施したり、歯を白く見せるレタッチを行う。ブラシでまつ毛を書き足したり、章末では写真をゴージャスに見せるためフィルタやマスクを多用して写真の表現を変えている。かなり入り組んだ処理をしていた。
     雰囲気を変えるでは、暖色や寒色を使い分けて暖かさやクールさを表現したり、柔らかな写真を硬質でハードな表現に変えている。他にもマスクを利用してソフトフォーカス効果を実現したり、章末では複数の素材を合成して幻想的な雰囲気に変えている。
     モノクロ写真では様々な方法でモノクロ写真に変換している。Photoshopの機能では幾通りかの方法でモノクロ化できる。それぞれの画像を使って色相彩度、レンズフィルタ、チャンネルミキサー、グラデーションマップ、白黒などを使いモノクロ化している。他にもノイズを利用してアナログ感を出したり、焼きこみや覆い焼きツールを使って部分的に濃度を変えている。
     製品写真のレタッチでは、果物やDVDプレイヤー、ペンチ、ノートパソコンを使ってレタッチしている。果物は傷を除去したり、マスクとカラーバランスを使って部分的に色みを変えていた。DVDプレイヤーは自由変形を使いDVDプレイヤーにパースをつけて、プレイヤーを複製反転して映り込みを作っている。ペンチは色相彩度でサビを除去して、ぼかしフィルタで光沢を表現しカラーモードオーバーレイで重ねて質感を整えていた。ノートPCはダストアンドスクラッチを使い埃やノイズを除去し、選択範囲で画面を選択してトーンカーブで光沢感を表現している。最後に画面部分を合成してはめ込みを実現していた。
     高度な合成写真では、人物の切り抜き、風景の合成写真、幻想的な合成写真を作成していく。今まで使った技術を応用的に組み合わせている。人物の切り抜きではチャンネルと覆い焼きツールを使い明度差をつけて複雑な髪の毛の選択範囲を作成している。
     風景の合成写真は水面のない建物に水面を合成し、建物の映り込みを表現している。修復ブラシツールやコピースタンプツールを使い合成に邪魔な人物を除去し、カンバスサイズを広げ合成のために自由変形で建物の画像を変形している。水面を配置してトーンカーブやオーバーレイで建物の写真に馴染ませている。
     幻想的な合成写真では公園を背景に撮影した女性と空の画像、水面の画像を合成して幻想的な雰囲気の写真を作成している。ペンツールを使いパスで女性と公園の樹木の葉を別々に切り抜きパスパレットを使い各パスを合成していく。選択範囲の変更で境界線をぼかしていた。覆い焼きツールを使い女性の傘を濃くして明度差を作りマスクを作成している、同じように樹木の葉のマスクを作成して女性と傘のマスクを合成している。空や水面もマスクを作成して配置し合成している。トーンカーブや色相彩度を使い馴染ませて完成させていた。
     全体的に基礎的な技術の説明は詳しく書いていない。技術の応用に焦点をあてて書かれている。かといってチュートリアルを全てこなしたとしても各ツールの使いどころが分かるだけで、細かなオプションを使いこなすことはできないだろう。基礎的な技術は理解しており応用的な技術に手をつけたい人にはいいかもしれない。

  • 難しいけど実践で使えそうだ。

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