シンキング・マシン 人工知能の脅威ーコンピュータに「心」が宿るとき。
- エムディエヌコーポレーション (2017年3月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844366515
作品紹介・あらすじ
人工知能は私たちの生活に確実に侵入しつつある。だが、その先に待つのは明るい未来だろうか?「シンギュラリティ"技術的特異点"」は本当に訪れるのだろうか?人工知能とはいったい何なのか-気鋭の英国人ジャーナリストである著者が、過去から現在に至るまで60年にわたる人工知能開発の歴史、そして「思考する機械」によって変わる人類の未来を検証する。
感想・レビュー・書評
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記号処理からのアプローチ、そして現在脚光を浴びているディープラーニングの原点であるニューラルネットワークなど、先ずは、人工知能の歴史を振り返ります。現在の状況はAIとIoTの連携などを前提とした上で、SiriなどのアシスタントAI、ビジネス、クリエィティブ、人間の不死そして今後のリスクまで、入門的に俯瞰した分かり易く読める好著です。歴史やSFなどの引用も興味深いエピソートをとても簡潔に紹介しているのも好感が持てます。
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基本的な話をさらっと読むには良いか?
新しい気づきは特になし。 -
(特集:「先生と先輩のすすめる本」)
最近よくあるAIの脅威を叫ぶ副題が付けられている本だが、原題には副題はついておらず、内容も落ち着いた感じで淡々とAIに関するトピックがまとめられている。AIの歴史から現代のAIアシスタントの機能の紹介やAIがすでにある程度の創造力を得ている話など、AIが現状でできることをまとめている。さらに将来的な技術についても触れられ、AIの危険性については内容の紹介にとどめ、筆者の結論はなく、ただあくまで冷静にAIの可能性について書かれている。とりあえずAIの現状や今後の発展について知見を得たい人に薦める。
(教員推薦)
↓利用状況はこちらから↓
https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00541018 -
歴史から現状、今後の課題が程よくまとまっている。
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AIの歴史と現状について書かれた本。
2045年に迎えると言われているシンギュラリティについても、いろんな角度からアプローチしています。
が、結論を出すことが目的ではないようで、いろんな可能性を示す段階で終わっています。
そのことを「中途半端」と考える人もいると思いますが、自分には、「科学的な態度」と見えていまして、むしろ好感を覚えました。
たとえどんな未来がやって来るとしても、AIの進歩は間違いないと思います。
それをいかに適切に利用するかが、結局のところ、一番大切な気がします。
そういう意味では、AIも、数多ある技術の中の一つだと思います。 -
AI開発の現状が包括的にまとまってるし、何より2016年という直近の話題も盛り込まれている。索引も参考文献リストもあるし、良書と思う。