仕事はストーリーで動かそう

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844370505

感想・レビュー・書評

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  • ★読む目的 !
    ストーリーを活用する!

    ★読書方法
    並列読書

    ★メインブランチ
    『はじめに』 『ストーリー』 『黄金律』 『おわりに』 

    ★INPUT  
     ・人は論理=ロジックやデータだけでは動かない。むしろ感情で動くことの方が多い。極端な例でいくと、ロジックやデータを集め、念入りに作り上げた企画書でも、上司の機嫌が悪いとボツになることもある。ストーリーには感情を動かす力がある。  
     
     ・文字が発明されるはるか昔から、人類はストーリーを語り継いできた。祖先から伝わるストーリーを持たない民族はいない。我々の祖先は、ストーリーが人に何かを伝えるときに、一番優れた方法であることを知っていた。
     
     ・ストーリーを使うメリット:①興味が持てる(話を聞いてもらえる)②感情が動く③記憶に残る④差別化できる⑤失敗を語ることができる⑥感情移入ができる⑦ イメージを共有できる(ストーリーに参加したくなる)⑧人に伝えたくなる⑨ストーリーが独り歩きし伝説になる 
     
     ・ストーリーの黄金律:①何かが欠落している。もしくは欠落させられた主人公(欠落した主人公が頑張るから、感情移入する)②主人公が何としてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール(立ち向かう主人公が魅力的に映る)③乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの(葛藤や障害が多いほど、わくわくどきどきする)  
     
     ・営業の場合、『得意先に何が欠落しているかを見つける』ことが、ストーリーづくりの最大のポイント。主人公は得意先(担当者個人もしくは会社)。お互い共通の目標を持つと、対立関係が仲間に変ることあり。   

    ★ウガンダの感想  
     アメリカには『エレベータートーク』という言葉があるそうです。企業家が、投資家を待ち伏せし、同じエレベーターに乗り合わせたふりをします。そして、最上階の役員室のフロアにつくまでの数十秒間に、プレゼンをして投資を勝ち取る。という伝説があるそうです!さすが、『ストーリーテリング』『ナラティブメソッド』などの手法が発展してるアメリカ!一体どんな話をしたのか、聞いてみたいもんです!

    ★一言で言うなら  
    『人は感情で動く!』

    ★OUTPUT  
     ・仕事にストーリーを取り入れる:他人と差別化を図るため、商品知識・開発秘話、メーカーの歴史などを調べる。商品にストーリーを加えることで、平凡だった商品を輝かせ魅力的にする。人は元々興味のあない人や会社や商品であっても、そのバックグランドにあるストーリーを知ることで、感情移入してしまう。  
     
     ・教訓や道徳めいたことを伝えるときは、必ずストーリーを使う:たんに説教をすると、反発されるので、ストーリーを語ることで、相手の心に抵抗感なく入り込めるため。  
     
     ・構成は『つかんで、揺らして、満足させる』:『つかみ』でおもしろそうだと思わす。『揺らす』でハラハラドキドキさせる(成功と挫折を繰り返させる)。そして『満足させる』でハッピーエンド。  
     
     ・自ら上司に働きかける。上司をうまく動かせる人は出世も早く、いい仕事に就く可能性が高い。逆にどんなに能力が高くても、上司との関係が悪ければ、社内で成果を出すのは難しい。部下から働きかけていけば、よりよいコミュニケーションが取れる可能性は高まる。  
     
     ・満足できない部分があるなら、ストーリーの主人公になる資格が十分にあり。遠く険しいゴールを設定し、一歩一歩踏み出す。障害や葛藤が大きいほど、人の心を動かせることを忘れず頑張る。

  • ストーリーに含まれる人類共通の黄金率。
    (1)何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公。
    (2)主人公が何としてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール。
    (3)乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの。

    よくよく考えてみると、
    ハリウッド映画も
    「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」
    ガイアの夜明けや情熱大陸なども
    上記の流れに沿って
    つくられているものなんかなぁと。

    企業の社会に対するPR等もこれに当てはまる。

    やっぱ、ストーリー・伝説・童話などには
    人間が惹き込まれてしまう何かがあるんだろうな。


    仕事に活かすとともに、
    この世に生まれてきた
    「おーのみつる」自身の人生のストーリーを構想するところから始めよう!

    なんてったって
    自分の人生においては、
    自分が脚本家であり
    監督であり
    照明さんであり
    主演であるんだもんね♪

  • 「ストーリー」を取り入れることで仕事がうまくいく
    そのメリットは
    ・差別化できる
    ・感情移入できる
    ・イメージの共有ができる
    ・口コミが伝説になる

    人間はストーリーが大好きな生き物
    その話のパターンは分かっているのに、引き込まれてしまう
    使わない手はないですね

  • 人はロジックやデータだけでは動かない。むしろ感情で動くことの方が多い
    どんな人にも、商品にも会社にも、ストーリーになるべき材料は必ずある
    人間にはストーリーをしっかり長期的に記憶に残すことができるという素晴らしい能力がある
    聞く人の立場によって、多面的に解釈できるのもストーリーの優れた点
    ストーリーは、差別化できる。 → オンリーワンになれる
    ストーリーは、失敗を語ることができる → より深く共感する
    ストーリーは、感情移入できる → 人・商品・企業のファンになる
    人間は、元々全く興味のない人や会社の商品であっても、そのバックグラウンドにあるストーリーを知ることで感情移入してしまう動物。この結果、ファンになったり、応援しようという気になる
    イメージを共有できる → 行動にかりたてられる
    人に伝えたくなる → 口コミが広がる
    伝説になる ex.ルイヴィトンのタイタニックのスーツケース、ディズニーランドで落としたケータイの話「ここは魔法の国ですから」
    黄金律は、人類共通の感動のツボを押す
    ハリウッド映画の黄金律
    ①何かが欠落している、もしくは欠落させられた主人公
    ②主人公が何としてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール
    ③乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの
    構成
    TDL方式 つかむ、揺らす、満足させる
    ソーシャルマーケティング ex. ヴォルヴィック 1 liter for 10 liter
    ①分かりやすいストーリーをつくるということ
    ②生活者がちゃんと主人公になれるということ
    ③主人公に「いいことをしたな」という満足感を味あわせてあげること

    松下電器は、人を作っている会社 ← 松下電器は人材教育に力を入れています

    営業ストーリーの描き方
    ①得意先を主人公に
    ②徹底的なシュミレーション
    ③シンプルに徹する
    共通の目標を持つために大きな役割を果たすのがストーリー
    プレゼンテーションで贈るべきはストーリー
    聞き手(クライアント)自身をストーリーの主人公にする
    問題を抱えている主人公が、遠く険しい目標・ゴールに向かって障害を乗り越えていく。プレゼンでは、そんなストーリーを軸に「自分たちの提案がいかに障害を乗り越えるのに役立つか」を示していくようにする。最終的には、主人公が目標・ゴールを達成して、こんなにも輝くことができたという未来のストーリーを示す

    ストーリーで上司を動かす
    相談するストーリーは完璧なシナリオにしない
    ストーリーで部下を動かす
    上司の役割は部下にストーリーを語らせること

    ストーリーのある広報はメディアに取り上げられやすい
    メディアはストーリー性のあるニュースを求めているから
    それは、読者や視聴者がストーリーを求めているから

    ストーリーで商品を輝かせる
    まずは商品のことを徹底的に知る
    ストーリーが発見できないときの10のヒント
    ①正直になる。誠実である
    ②オープンである ex.ガラス張りのデパ地下
    ③お客さんがストーリーに参加できる余地を残す ex.チキンラーメンのたまごポケット
    ④約束以上のことをする ex.オーダーされた以上のことをする自転車修理屋
    ⑤既存市場を敵に回す ex.孫正義の手法 yahoo! BB ソフトバンクmobile
    ⑥商品そのものを売らない ex.青山フラワーマーケット "Living with flowers everyday."
    ⑦精神的な満足を売る ex.アメックス「自由の女神修復プロジェクト」
    ⑧希少性を作る ex.ヤサカタクシー 千台の三つ葉のタクシーの中に4台だけ四葉のタクシー
    ⑨自分が欲しい商品を売る ex.スティーブジョブス
    ⑩ぶっちゃける ex.「どの商品も違いありません」とぶっちゃけることで逆に興味を持ってもらえる 

    ストーリーでパーソナルブランディングする
    ストーリーブランディングは、自分自身の「ミッション」を見つけることから始まる
    ミッションができたら、それをパーソナルフラッグに書いてみる

    ストーリーは常に変わらなければいけない。あるストーリーが成功しても油断してはいけない。成功しているときこそ、変えるチャンス。


  • タイトルとコンセプトが上手。
    自分の中で最近、物語とかストーリーと言ったものが非常に気になっていたので思わず手にとって買ってしまった。


    【目的】
    仕事で活かすことができるストーリーの実例を入手するため

    【買ったきっかけ】
    タイトルとコンセプトが良い

    【得られたもの】
    タイトルとコンセプトは良かった。
    期待していたほどの実例の記載などがなく、具体的にどういうことか?
    という内容についての記述がもう少し欲しいと感じた。
    また、ストーリーの構造などの話については他の大塚英志『ストーリーメーカー』
    等の方がかなり詳しく、背景も含めて理解できる。


    【ラベル】
    <<物語>>

    パイク・プレイス市場のお話
    ⇒閉店寸前だった魚屋が、「世界一有名な魚屋」になるストーリー
    『フィッシュ』

    スターバックスのストーリー
    『スターバックスに学べ』


  • 簡単に読めるけど納得感高し。
    「ロジックだけではなく、物語で伝える」
    という義幸さんの魅力的な話し方の秘密が
    ちょっとだけ見える・・・かも。

  • ストーリーを使ったらいろいろと便利!

    物事を説明するのにも
    商品を売るのにも
    自分を売るのにも

    なぜならストーリーは印象を強め、
    さらに良いストーリーなら人々に感動を与え、
    記憶に残り、伝説になる

    というような内容。
    ストーリーを作る基礎なども載っており、
    気軽に読める量もうれしい。
    営業とかに活用したい!とかでも、
    それ以外でもストーリーを使いたい場合にはおすすめ。
    入門書的な感じかなぁ。

  • 何か物事を把握する上で、単純に理論や法則のようなものを並べ立てるより、物語仕立てにして考えたほうが分かりやすいでしょ?ってことだと思う。単純に言ってしまえば。
    著者が本書の中で取り上げている"ストーリー"は必ず語りかける相手がいる。それは得意先であるかもしれないし、上司の場合もある。部下の場合ももちろんあれば消費者であるのかもしれない。単純に何かしらのプレゼンテーションの場合もあれば商品開発や事業計画の場合もあると思う。
    これらがストーリーとして一貫していれば素直にそれを受け入れる下地が出来る場面もあると思う。これに関しては物事の計画を作るうえで"最終的にどうなりたいのか"という理想と、それに至るまでの道筋。つまりはストーリーを立てる必要を再認識した。
    これは先日読んだEQ。つまり心に訴えかけるためにはどうすればよいか?ということに対する一つの解であるのかもしれない。もちろん本書でも述べられているとおりこの方式は万能ではない。ただ、"分かりやすい"ということは多くの人にとってはとても重要なことだと思う。
    まずはストーリーを作るところから。

  • たとえばボルヴィックの 1?for10? なんてキャッチ 
    広告の世界では キャッチコピー
    そしてストーリーを演出するのは当たり前のことだと思っていました

    その当たり前 というのが盲点で
    今 自分が関わっている事に ストーリーを付加しているだろうか?
    と思うと 否だったと思います

     売りたいという商品にストーリーを加えることによって
     平凡だった商品をキラキラと輝かせ魅力的にすることだって可能です

    売るためだけにということではなく
    付加価値 もりあがりを演出するために ストーリーの有用性を感じました

    有名企業 ブランド力のある企業には
    かならずストーリー 演出があります 数社の例をみて強く感じました

    自分のまわり そして 自分自身を
    ストーリーによって 盛り上げていきたい と思える本だと思います。

  • 【ストーリーブランディング】
    A.ストーリーは、難しいことをやさしく伝えたいシチュエーションに威力を発揮する。

    B.ストーリー黄金率:1.何かが欠落している、もしくは欠落させられた主人公2.主人公が何とかしてもやり遂げようとする遠く険しい目標・ゴール3.乗り越えなければならない数が多くの葛藤・障害・敵対するもの

    C.TDL方式:つかむ・揺らす・満足させる

    D.得意先の欠落した部分を見つける。ストーリーティングは、得意先にないが欠落しているかを見つけること。

    E.ストーリーブランディングは、ます自分のミッションを見つける事から始まる。

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著者プロフィール

コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。
大阪大学人間科学部卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。数多くの企業の広告制作に携わる。東京コピーライターズクラブ(TCC)新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴多数。特に企業や団体の「理念」を一行に凝縮して旗印として掲げる「川上コピー」が得意分野。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」という独自の手法を開発した第一人者として知られる。現在は、広告制作にとどまらず、さまざまな企業・団体・自治体などのブランディングや研修のサポート、広告・広報アドバイザーなどもつとめる。著書は『物を売るバカ』『1行バカ売れ』『コト消費の嘘』(いずれも角川新書)、『キャッチコピー力の基本』(日本実業出版社)、『江戸式マーケ』(文藝春秋)など多数。海外においても「ストーリーブランディング」をテーマにした本がベストセラーになっている。

「2023年 『ストーリーブランディング100の法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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