会社勤めでお金持ちになる人の考え方・投資のやり方 NISA 対応
- クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2014年3月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784844373537
作品紹介・あらすじ
「投資」と「給料」で着実にお金を増やす方法。前半で基本的な投資理解。後半では実践編として、忙しいビジネスパーソンのための「投資してお金に働いてもらう」ためのポイント(上手な投資先の選び方)を伝えている。
感想・レビュー・書評
-
タイトルに惹かれて何気に読み始めたけど、グイグイ吸い込まれた。
そして、このままじゃいかん!お金に働いてもらわなければと思った。
①10年を目標に毎月5万を積立投資信託を始める
堅実に毎月5万を10年貯金していけば、620万円。
投資信託に毎月5万を10年運用していけば、1200万円。
②8~12年後に投資したお金が2倍になったら、絶対収益型ファンドに移す
③絶対収益ファンドで30年運用させれば5000万円になる
ということらしい。
うまくいけば1億にも。
20代、30代はメインの仕事だけでいいかもしれないが、年をとるごとに補助(投資)も必要とする。
定年後には補助をつけていた人と、つけてなかった人では差がひらいている。
補助をつけてなかった人は、ずっと働き続けなければいけない。
用語の説明もあるのが嬉しかった。
・株:「Stock(資本金)」「Shere(配分)」「Equity(公平)」
・債券:「Bond(絆、契約)」
・プライマリーマーケット(第一の)、セカンダリーマーケット(第二の)
・ROE=Return On Equity 株主からのお金に対してどれだけの利益を生んだのか
・BPS=Book Value Per Shere 一株株主資本
・Cooking Book=粉飾決算
・PBR=Price Book Value Ratio
日立の株が800円で一株株主資本が430円だったら、800÷430=1.87倍 標準は1~2倍
・ウォーレン・バフェット、マゼラン・ファンドのピーター・リンチ、竹田和平
・市場平均=β(ベータ)、市場平均を上回ること=α(アルファ) ファンドマネージャーはアルファを取りに行こうと日々格闘している
・労働の対価としてもらう給料から、少しづつでも投資信託などを通して、株主になり、株主配分を企業からもらうことによって、ダブルインカム(給料と配当)のハイブリット社員をめざしましょう。
・投資した企業がいかにして株主から預かったお金を活用しているかを気にすること
・債券は株式と反対の値動きをしやすい
・より多くの友人を作ることによって、自分の人生のリスクが確実に減る。調子がいい時は出し惜しみをせず、友人にお金を使うと、そのお金が返ってくる。
・中途半端な趣味にはお金は使ってはいけない。極めている人たちと知り合うことができず、お金が返ってこない。
・出資(株式を買う)するからには、株主としては最低国債の金利プラス5~20%ぐらいのリターンを最低限見込めないとリスクに見合っていない。(=期待リターン)
・「1株あたりの株主資本」をチェックすること。
例:日立の2013年の決算数字は430円。これが原価。
2014年は800円。この後500円に下がったとしても原価は430円なので、「安いからもっと買い足そう」「まだ元本割れしていない」と思える。その考えがないと、800円が500円になってしまったとメンタルが潰れてしまう。
原価を知っていれば、株価が業績とは関係ない理由で下がった時も安心して寝ることができる。
・投資は儲けることより損をしないことが大事
・原価と定価の乖離が大きい株はどんなに高成長でも買ってはいけない(以前のIT株、ハイテク株、グリーなど)
・株価の上下には色々な理由がある。大口を持つ機関投資家などが、ある程度利益が出ると利益を確定するために売ったり(利食い売り)、他の市場で損した分を取り返す利益確定の売りなど。株価が下がったからといって、すぐに業績の心配をすることはない。
・株価というのは、最後には必ず業績と連動するので、それ以外の理由の乱高下を気にしないこと。
・個別の株を買う場合は、自分がその会社のビジネスモデルを理解できることが鉄則。
・ライバル会社の株を買って、アニュアルレポート(年次)を入手し、戦略を知るのも手。
・デイトレで儲け続けた人はいない
・証券マンや証券アナリストが株でひと財産を築いた話など聞いたことない
・バブルは10年に1度ぐらいの割合で世界中のどこかで起こる。巻き込まれると一時は財産を増やすが、最後には多くの物を奪っていく。
・株価は1年に一度は急落することがあるが、必ず底があるから心配しないこと。株はBPS(原価)と今後稼ぐであろうという期待値でできている。株価が急落しているときは期待値が低くなってるだけなので、いずれは原価付近でストップする。弱気になってすぐに手放さないこと。
・人間は他人に認められ、自分の能力を発揮して創造的活動をしたときに一番の喜びを感じる。宝くじを当てるよりも自分の本業で人に認められるようになるべき。
・お金持ちで宝くじを買ってる人はいない。
・お金の出ていくスピードは、そのお金を稼ぐために使った時間、労力に比例する。ギャンブルで1日100万儲けたものは1日で使い切ってしまうが、30年投資して1000万貯めたものを浪費はできない。
・自分へのご褒美と言い訳をして、コップに水が溜まってないのに飲んでしまってはお金は貯まらない。まずはコップに水を貯めることが大事。
・お金が貯まらないのは収入が低いせいではない。収入に対して支出を減らせないからだ。
・仕事が面白くなければ、ストレス発散でモノを買ったり、収入ギリギリまで浪費してしまうので、面白楽しくやるのが貯蓄への一歩。
・市場平均に勝てるファンドが「良い投資信託」
・インデックスファンド=TOPIXなどに連動 市場平均に連動させてるだけなので、コストが安い。信託報酬が0.5~1%
アクティブファンド=ファンドマネージャーが企業訪問をし、値上がりしそうな会社を仕込んだもの。費用がかかるので、信託報酬が1.5~2%となる。
・アクティブファンドが良い投資信託かどうかは、インデックスファンドを上回っているかが第一条件
・モーニングスターのレーティングなどを参考にする
・投資信託を買う場合は、最低でも5年の運用成績を参照し、継続的に良いレーティングがついている「良い投資信託」を買うようにすること。
・1年間の振れ幅のことを標準偏差という。日経平均の標準偏差(1年の変動幅)は20%。この2倍は想定してファンドを買うこと。日経平均連動型を買うなら、1年間でマイナス40%下がっても耐えられる心構えを持つこと。
・急に運用成績が悪くなる例として、ファンドマネージャーの交代などがある。
・投資信託は買った後もモニタリングを続け、常にアルファが出ているかどうか確認すること。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『投資を始める前に読んでほしい、投資の本質を理解できる良書』
■読了時間 1時間58分
■この本をオススメする人
・資金に余裕がでてきた30代のサラリーマンの方
・なんとなく投資を始めてしまった方
■感想
少々胡散臭いタイトルとは裏腹に、背景を噛み砕いて"株式"をきちんと説明しており、投資の本質を理解することができる良書です。株式会社の仕組みをなんとなくしか理解されていない方は、投資を始める前に読むことをオススメします。
本書の主張は、給与と投資の両輪で資産形成するために、短期の値動きに一喜一憂せず、コツコツ積み立て長期投資することを薦めています。そのためのマインドや、具体的な投資商品を選ぶ際の着眼点まで説明しており、とても勉強になりました。
基本的には初心者向けに書かれていますが、投資の知識が全くない方には「これ一冊でOK」という内容ではないので、基礎知識を深める目的で2冊目に読むと良いと思います。 -
これまで読んだ本のなかで初めてアクティブ型の投資信託を薦めてきた。しかも信託報酬には触れず。アマゾンアンリミテッド8冊目。
-
読みやすい
-
重要なのは3つ
・短期売買より長期投資
・キャピタルゲインよりインカムゲイン
・相場観より積立投資
いずれもよく言われている事で、新しい発見は無かった。
割安、割高を判断する「株の原価」=PBRの重要性への言及は覚えておくべき。 -
★5
No Kindle -
会社勤めの人が投資を始めるきっかけを掴むための本として良本だと思います。
FXのようなギャンブルや短期での投資を推奨しているわけではありません。
複利の力による長期投資を推奨しています。
投資対象の説明、分散投資と積立投資の推奨などが書かれています。
初心者向けにまずは読んでみようと思っている方にオススメです -
積立投資のススメ。
-
投資の本。
こないだ読んだ本に長期投資でリスクが小さくなるどころか大きくなると書いてあったけど、この本ではリスクが小さくなると書いてあった。ただし、その理由は書かれてなかった(長期投資をすすめる理由はリスクが小さくなるからと書かれてただけ)。
なお、証券会社の人であっても株で一財産築くという人はそうそういないのだとか。まあ、プロでも難しいといわれてるぐらいだしね。そんな中すすめてる投資信託はインデックスじゃなくてアクティブなんだけど、大丈夫なんだろうか。
なお、宝くじに当たった人の9割は当たらなければよかったと思ってるらしい。そんなもんなのか。