21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844374213

感想・レビュー・書評

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  • 寄り道して帰るようで、おもしろかった。
    デザインをビジネスに適用し、21世紀のビジネスリーダーになろう が問題提起です。
    ◼️創造的問題解決の羅針盤 3章 が肝で
    プロセスには
    1→∞
    0→1
    の2つのパターンがあって、
    ビジネス思考は、1→∞
    デザイン思考は、0→1
    で、デザイン思考の、細部のプロセス解説にはいります、
    他、ポストイットの使い方などあって、デザイナーとしての細部へのこだわりがうかがえます。

  • デザイン思考の定義について

    pp.24
    【イノベーションを起こすための3つの輪】
    「欧米のデザインスクールにおけるカリキュラムを理解する上で、基本的な考え方が『イノベーションを担う3つの輪』です。『デザイン、ビジネス、エンジアリングの3つの要素が協働することでイノベーションを生み出すことができる』」
    ・デザイン:構想
    ・ビジネス:商売
    ・エンジアリング:実現

    pp.40
    【デザイン思考はハイブリッド思考法】
    「ID(イリノイ工科大 デザインスクール)に通うデザイナーが目指す思考スタイルは、左脳と右脳の両方を活用したハイブリッドな思考です。」
    左脳の論理的思考と、右脳の創造的思考が合わさったのがデザイン思考


    pp.76
    【デザイン思考とは型である】
    「デザイン思考のプロセスを学ぶことは、柔道でいう『型』を習うようなもので、型の練習を繰り返しながら、最終的にはその心構えを学ぶというようなことではないかということです。」


    pp.93
    【デザイン思考とは世界をちょっと良くするためのもの】
    「デザイン思考とは『人間中心デザイン』とも呼ばれていましたが、人間中心という言葉の魂にある「人間が常に中心にあり、より人間らしい生活を構想し、それを実現するためにデザインの力を使う」という面が非常に重要だと思います。」

    pp.99
    【デザイン思考は繰り返し繰り返し行うもの】
    「デザイン思考のプロセスは、ステップではなく、何度も行き来を繰り返して質を上げていくものなので、同じガイドでも地図というよりは羅針盤に近いものです。」


    pp.102
    【デザイン思考の目的はゼロベースで発想すること】
    「デザイン思考によるデザインプロセスを実践する目的は、『人の生活に寄り添った商品やサービスを、ゼロベースで発想する』ことです。」
    ただゼロベースで発想するのではなく、リサーチを行って得た具体的なインサイトに基づいて発想する


    pp.105
    【「客観的な正しさ」よりも「主観的で面白いストーリー」を集める】
    「デザイン思考においては、誰もが同意できる『客観的な正しさ』よりも、アイデアを生み出すためのユニークな『主観的だが面白いストーリー』を集める」
    とにかく枠組みを外し、新たな視点を獲得することが重要


    pp.191
    【デザイン思考はビジネスマンに価値がある】
    「『デザイン思考』は、デザイナーが0から1を生んでいくために無意識に実践している考え方を、ビジネスマンが新たな価値を生み出すための方法論として整理してものです。」



    「枠組み」を外す記述の抜粋


    pp.44
    【自分が見ていた世界と違う幅の世界に触れる】
    「重要なことは、普段自分が無意識に接している世界とまったく違う振れ幅の世界に触れることで、発想を広げることができます。」

    pp.58
    【前提を壊すことで新たなアイディアを生む】
    「既存のビジネスを壊すような飛躍した大きなアイディアを、いきなり自分だけで出すのは難しいことです。それは無意識に今の常識を前提としておいてしまっているためです。」

  • 面白かった。
    当たり前だが、実践が大事。難しそう。

  • 非常に読みやすく専門知識を必要としない本だった。
    具体的なデザイン論というよりは、デザインというものを勉強するモチベーションを引き出してくれる本。
    わくわく、ぞくぞくさせてくれた本。

    特に共感したのはChapter4のうち、ツールを使って知的生産性を高めるという内容で、ポストイットとスケッチブックを積極的に使っていこうと思った。

    全体的に共感、納得できる部分が多く、新たな考え方、視点が得られたため読んでよかった。
    また繰り返し読んでいきたいと思う。

  • 既存ビジネスが飽和している現代日本において必要とされているのは、本書にある常識を壊すようなデザイン思考なのだと思う。
    本書は筆者の経験に基づきデザイン思考の流れを大別して記しており、入り口から出口までのイメージを作ることができた。

    特に各章末にデザイナーの常識とビジネスマンの常識という比較があり、いかに自分が後者の常識にとらわれた思考をしているかを気付かされた。

    「私が解決したい課題は・・・」という切り口で物事を考え、
    そこに至るためにはポストイットやラフスケッチ、ホワイトボードなどとにかく少しでもイメージを具体化できる環境で思考を行い、右脳からアイデアを生み出す必要があることを知った。

    今回学んだデザイン思考をいかに現在の実生活や仕事に活用し、自分自身のスキルとして定着させるか、その場を作り意識的に行動できるかが、今の私に必要なことだと感じた。

    デザイン思考の基本を知るという意味では本書は平易な言葉で書かれており、この類の中では比較的読みやすい部類だと思うので、関心がある人にはまずは手にとって読んでみてほしい。

  • デザイン思考について、ゼロから学ぶには最適な本。
    ハマってしまって、イッキ読み。

    本の中で紹介されていた参考文献やTEDも色々調べてみようと思います。

  • デザイン思考を身につけれるわけではないが、
    仕事をする上での考え方が変わる。
    自分に与えられた場所で何ができるか、今一度考えてみようと思う。

  • 読みやすい。
    確かに小さい頃は日常の中で色んな新鮮さに気づいて楽しんでることが多かった。
    経験を積んだから新鮮さを感じなくなると思ってたけど、右脳を使わなくなって左脳ばかりに頼るようになったことも影響してそう。
    右脳を使うクセをつけてみたい。

  • デザイン思考に対する理解がよく深まる

  • この本を読めばデザイン思考が実践できるわけでも、有益なフレームワークの全てが学べるわけでもない。だが、後半に記されている、デザイン思考を習得することで日々の考え方・生き方がどう変わるか、という部分はデザイン思考習得に対する非常にポジティブなモチベーションを与えてくれる。

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著者プロフィール

株式会社BIOTOPE代表/チーフ・ストラテジック・デザイナー/多摩美術大学 特任准教授
東京大学法学部卒業、イリノイ工科大学デザイン研究科修了。P&Gマーケティング部で「ファブリーズ」「レノア」などのヒット商品を担当後、「ジレット」のブランドマネージャーを務める。その後、ソニーに入社。同クリエイティブセンターにて全社の新規事業創出プログラム立ち上げなどに携わる。 ソニー退社後、戦略デザインファーム「BIOTOPE」を起業。BtoC消費財のブランドデザインやハイテクR&Dのコンセプトデザイン、サービスデザインが得意領域。山本山、ぺんてる、NHKエデュケーショナル、クックパッド、NTTドコモ、東急電鉄、日本サッカー協会、ALEなど、バラエティ豊かな企業・組織のイノベーション支援を行うほか、MVV策定・実装プロジェクトについても実績多数。2021年に生活の拠点を軽井沢に移し、東京オフィスとの二拠点を往復する働き方を実践する。教育分野、地域創生分野など活動の幅を広げる。著書に『理念経営2.0 』『直感と論理をつなぐ思考法』ほか。

「2023年 『じぶん時間を生きる TRANSITION』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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