日本の未来を考えよう

著者 :
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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本棚登録 : 267
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844374251

作品紹介・あらすじ

「小さな島国」という幻想。年金破綻はありえない!日本の税金は高い?安い?世界一の高齢化国and借金大国。観光と農業が日本を救う!?国際社会で薄れゆく日本の"存在感"。"知る"ことから"明るい未来"がはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • 友人に勧められて読んだ本。
    内容は日本と世界の情勢などを数字やグラフで比較していて、これまでボヤッとしか知らなかったことが目に見えてわかり、かつ他国と比較することによって日本が進んでいる分野や強い分野、遅れている分野や弱い分野が良く理解できた。

    先進国の中では北欧やドイツ、フランス、イギリス辺りが全体的に良く感じた。
    日本が優れているところも多く見られたが、良いところも悪いところも日本人が認識していないことが問題なのかもしれない。
    多くは政治で動かす必要があるものだったが、国民はそれを把握していないし、政治家を信用していないから選挙に行かず、本質的な改革が出来ていない感じがする。

    批判を受けながらも大きな改革をして、今はしっかりとした政治をしている国もあるようだ。
    すでに見えている部分なのだから、しっかりと情報を見える化して未来を考えた国を作らないと子ども世代や孫世代が大変なことになってしまうと感じた。
    まずは発信し、計画、実行と少しずつ良い方向に変えていくことが大切なのだろう。

  • データの波で気持よくサーフィンをしているような気持ちにさせてくれました。
    常々おっしゃっている数字、ファクト、ロジックの一端をかいま見ることができました。
    どうもありがとうございました。

  • 出口さんが過去にいわれている、数字、ファクト、ロジックの前2つが網羅されている本

    首都圏の人口 NYの1.8倍

    地震が多いのは中国、インドネシア、イラン 日本は4番目

    キリスト教 32% イスラム教 22%(19%スンニ派(ISIS))

    日本の持ち家率 61%

    日本は小さな政府
     人口1000人あたりの公務員数、GDPに占める公務員人件費 すべて小さい

    カロリーベースの自給率 39%
    生産額ベースの自給率 70%
    カロリーの高い畜産物は輸入飼料で飼育されるとカウントされない 自給率が高い野菜、魚介類 自給率かさあげに貢献しない

    シラク三原則
     子どもをもっても新たな経済的負担が生じないようにする
     無料の保育所を完備する
     育児休暇から復職する時は、その間ずっと働いていたものとする
     
    諸外国 婚外子が多い 日本は2.1%

    OECDのデータベースサイト
    OECDstatExtracts


     

  • 日本は島国だから小さい。じゃ具体的に他の国々と比較するとどうなるのか。日本人は働き者と言うけど、時間単位にするとどのくらい稼いでいるの。他の国と比較するとどうなるのかと言ったことを具体的な数値で証明しているところが凄いと感じました。

    領海の面積まで含めると日本は世界9位の広さを持つと言う。漠然と小さいものと思ってきたけど視点を変えたり、数値で見ることで概念はあっさり覆る。日本人の働き方の効率が悪いと言うのもしかり。残業やサービス残業を美とする日本人の悪い考えがあるからなのか。

    個人的に面白かったのが、生涯未婚率の推移や1000人あたりの結婚組数では、世界10位以内に入り婚姻率が高いと言う事実。まあ、日本の場合は結婚してなんぼみたいな所がありますが他の国、特にトルコやアメリカは事実婚が高く、嫡出子も非嫡出子もなく平等に育てる環境にあると言う。

    出口さんの本は何冊か読ませてもらいましたが、データを見て具体的に事実を拾うことって大切だと感じました。

  • 調べもののやり方がわかる本。
    日本を俯瞰して眺められて、視点が少し変わる。

  • 日本版ファクトフルネス。
    ただ単なる数字の羅列を、出口さんの目線で立体的に切っていくスタイルで、その視線が勉強になります。
    1次情報って小難しいけど、いろんな要素が詰まってて、それをどう見るかによってその人の感性が現れる。

    現代は情報化社会で、2次情報・3次情報に溢れていて、もはや自分で考えることが不要になってしまった今だからこそ読みたい本。

  • 縦と横の比較。
    過去と世界との比較。
    面白いデータが沢山出てきて、普段の思い込み、世間の感覚がいかにずれているかが確認できる。
    日本が異様な国に見えてくるけど、それでもポジティブに考えている著者に敬意を払いたい。

  • 日本の社会問題をデータで解説する。わかりやすいから良いよ。データで定説を暴くな本だから面白いし。要は池上彰と似てる。

     高校生くらいにおすすめできる本だと思う。大学1年生も読んでほしいね。

  • 日本の現状を統計で客観的に俯瞰するもの。発行から3年余り経過しているが、十分に参考になる。著者は、70か国以上、1200以上の都市を訪れたというから、さすがに世界的視野を持っていると感じる。特に気になったのは、以下の項目。

    インターネットで使用されている言語は、英語27%、中国語24%、スペイン語8%、日本語5%(Internet World Stats)。

    日本の国会議員の年収は、アメリカの2倍、イギリスの4倍で、地方議員の報酬も世界で最も高い。日本では衆議院議員の3分の1が世襲議員で、アメリカ連邦議会の5%と比べて極端に高い。イギリスの上院は、1999年に世襲貴族の議員を750人から92人に削減した。

    日本の自殺率は、人口10万人あたり21人で、OECD加盟国の中で4番目に高い(2014年)。1998年に25人に増加した後、毎年20人以上が続いている。特に、15~34歳の青年の死因では1位で、20%を占めている(2009年)。

    Top 100 NGOs (The Global Journal)
    http://theglobaljournal.net/top100ngos/
    https://drive.media/posts/6084

    日本の起業活動者の割合は3.7%で、調査対象67か国中ワースト2位(Global Entrepreneurship Monitor)。

    日本への外国人観光客数は、2013年に1000万人を突破した(2018年には3000万人を超えて、世界11位になりそう)。

    農業保護政策のための高関税は、市民1人あたり月2003円の負担で、消費税率では3.4%に相当する(日本経済研究センター、2013年)。

    日本のジェンダーギャップ指数は0.65で、世界142か国中104位(2014年)。男女間の賃金格差は70.9(欧米は80以上)、勤続年数格差は67.4(欧米は90以上)。日本では女性の就業率は、30代前後に一度下がり、40代後半に上昇するM字カーブを描くが、欧米ではそのような下落はない。女性の労働力率と出生率の関係は、2000年には正の相関を示すようになっている。

    <考察>
    世襲議員が多いのは国民の代表として相応しくないし、民主主義の障害でもある。選挙資金がかかること、地域の代表を選ぶプロセスができていないことなどが理由だろうか。
    自殺率が高いのは、著者も指摘している通り、閉塞感や再チャレンジの難しさを反映しているのだろう。能力よりも人間関係(組織に対する忠誠心)を重視していることが、閉鎖的な社会を生む原因となっているのだと思う。起業活動者の割合が低いのも、新たな参入者を阻んだり、信頼関係を築くことが難しいことなど、社会が硬直化していることの表れではないだろうか。
    未だにジェンダーギャップが大きいことは、女性の活躍を阻んでおり、社会の損失でもある。出生率を向上させることとあわせて、日本の最大の課題と言えるだろう。

  • 日本を俯瞰する本 データによる裏付け 素晴らしい説得力 さすが日本生命の企画部
    著者の見識の高さに圧倒された

    日本の社会経済システムはあちこちで不適合を起こしている
    時代に合わなくなっている
    世界の潮流に合わなくなっている
    これらが放置されたまま、社会的非効率が拡大しているのが、ここ30年

    80年代までの「復興-キャッチアップ-バブル」の後、システムを革新できないでいる
    「負の調整」を実行するリーダーシップを確立できなかった

    ガラパゴス症候群が諸悪の根源の一つ

    総括的に良い勉強になりました
    データが大事 時系列と国際比較が大事

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著者プロフィール

立命館アジア太平洋大学(APU)学長学校法人立命館副総長・理事ライフネット生命保険株式会社創業者1948年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。1972年、京都大学法学部卒業後、日本生命入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年退職。同年、ネットライフ企画(株)を設立し、代表取締役社長に就任。2008年、ライフネット生命保険に社名を変更。12年上場。10年間社長、会長を務める。2018年1月より現職。『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『全世界史(上、下)』(新潮文庫)、『人類5000年史(I~III)』ちくま新書)、『0から学ぶ「日本史」講義(古代篇/中世篇)』(文藝春秋)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)など著書多数。

「2020年 『ここにしかない大学 APU学長日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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