具体と抽象

著者 :
  • dZERO(インプレス)
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レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844376576

作品紹介・あらすじ

永遠にかみ合わない議論、罵り合う人と人。その根底にある「具体=わかりやすさ」の弊害と「抽象=知性」の危機。具体と抽象の往復思考で見えてくる対立の構造と知性のありようとは?

感想・レビュー・書評

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  • 考え方に関する本。

    一般に、抽象的=分かりづらい ⇔ 具体的=分かりやすい、という対比で捉えられがちだが、具体と抽象の構造を的確に捉え、役割を理解すれば、もっと議論や前に進む、抽象を毛嫌いしないようにしようよ、という提言がなされている。

    ある視点に立てば、具体は抽象になり、また別の視点に立てば抽象は具体になる。例えば、やり取りがなぜかかみ合わないのは、それぞれの説明力や情報量の問題ではなく、この「どの視点に立っているのか」の共有が曖昧だから引き起こる悲劇。

    これは、プランニング的にいうと、戦略と戦術の話に似ている。お客様への提案が外れたとき、それはきっと見ている世界が違った。プランナーとして、お客様の見ている世界にどこまで迫れるか、そしてそれを踏まえてどこまで超えられるかが肝となのでしょうね。

    そんなことを示唆してくれる本でした。

  • 世の中、何ごとも「分かりやすい」方向に流れていきます。
    →この最初の一文が完全に僕の心の琴線に触れた。

  • 具体レベルと抽象レベルの行き来ができることが大切なんだな。
    メタ認知には対象レベルとメタレベルがあるわけだけど,基本的に制御論なので具体的なメタ認知でしか考えてないよなぁ。

  • 抽象と具体を比較しつつ、抽象がいかに大切かが書かれている。抽象の方が偉いのではなく、その危険性・注意すべきことまで書いてあるので親切だなと感じた。あくまで具体は具体の、抽象は抽象のやり方や考え方があって、その上でお互いが意思疎通できるようなコミュニケーションの取り方をしましょう、という主張。ただ、この内容を具体的にわかりやすく書くようなことはしないと冒頭で述べているように、少し難しいなと感じる部分もあった。良い本。
    問題提起として、「抽象」の地位が低いことを挙げていて、勝手に文系不要論とつなげて考えてしまった。文系がいらないとされている理由の1つに「抽象」の地位が低いことが挙げられるのかなと。

  • すごく本質をついている

  • 本当に世界が違って見える。
    あの人の話していることがどの段階のことなのか、課題は具体なのか抽象なのかが、見えてくる。
    抽象的思考を自分がしていたことに気付けるものでした。この本のおかげで人との会話がスムーズになりました。
    抽象は複数の具体の共通項を見出し、理論化することというのは今、自分が仕事をしていく上で、クリエイティブを作っていく上で、めちゃくそ重要だと感じれた。
    また日々読み返す素晴らしい一冊。
    みんなにおすすめできます。

  • とても難しいことを
    わかりやすく学べました。
    具体と抽象、常に意識しなくては。

  • 就活始めとかに読みたい本

  • 具体はわかりやすいが、不連続な変化を起こすために必要なのは抽象概念を扱う能力。
    いまあるものを改善するにはなるべく多数の意見を吸い上げることが必要。

    最も理想的なのは具体レベルと抽象レベルを階層化させ、つながった目標になっていること。具体をつみあげて抽象の高尚なところにつなげていくことか理想。ら

  • わかりやすさの時代である。
    TVでは池上さんが政治や経済をわかりやすく説明しているし、わかりやすい男はモテるし、わかりやすいコメントはいいねがつきやすい。

    「具体」の最大の欠点は応用が利きにくい事(アレンジがききにくい)であると思われます。「具体」の典型的な例はマニュアルですが、馬鹿に出来るマニュアルは馬鹿しか育てない。現状維持や管理を考えるならば具体的にしておく必要がありますが進化や深化を考えるならば抽象度を上げておく必要があります。

    抽象とは「枝葉を切り取り幹を残す作業」であり、抽象度の高い思考が出来ないと構造や関係性を見失うので「変えるべき事」と「変えるべきでないもの」の切り分けが出来ないのだ。(目的と手段の取り違えなんかもその一つ)

    この本は女子プロサッカー選手 永里優季さんがtwitterで呟いておられたのを見て読んだが凄く良い本と感じた。超良本だと思います。

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プロフィール

細谷 功(ホソヤ イサオ)
ビジネスコンサルタント
ビジネスコンサルタント。(株)クニエ コンサルティングフェロー。
東芝を経て、アーンスト&ヤング、キャップジェミニ等の米仏日系コンサルティング会社にて業務改革等のコンサルティングに従事。近年は問題解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学等に対して国内外で実施。主な著書に『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』『問題解決のジレンマ』(東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『アリさんとキリギリス』(さくら舎)等がある。

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