趣味で量子力学

著者 :
  • 理工図書
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本棚登録 : 45
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784844608370

感想・レビュー・書評

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  • EMANの本
    とにかくいたるところで著者の主張が前面に押し出されているのが
    この本の特徴
    読みやすいし、読んで得るものはとても多い

    その分実は初学者には向いていないんではないかと思ったりもする
    入門的な教科書(『よくわかる量子力学』や『ファインマン物理学』など)で大枠を一応知ってから読むのが一番いい気はしている

    でもとにかく量子力学を学ぶ人、どんな人にでもオススメできる本

    <第1章 ミクロの世界の謎>
    シュレディンガー方程式を紹介する
    道中の微分方程式、変数分離、オイラーの公式の紹介などは
    本当、丁寧すぎるくらい丁寧だなという感じ
    (そうはいっても、そこまでの説明を要する人は微分とかも
    説明しないと厳しそうな気もするが・・・)
    平面波の式も丁寧に変形していく
    ここで斬新なところが最小限の準備で
    水素原子の話に切り込む
    引用にも記したが、どうせ数学的に厄介すぎてわからないから
    箱型や調和振動子を先にやらなくても一緒でしょ
    ということらしい
    確かにその通りかもしれない

    <第2章 複素数の性質>
    オイラーの公式を導出する感じ
    学部で複素数を学んだ人なら知ってることばかり

    <第3章 理解を助ける計算例>
    ここで簡単なポテンシャル(井戸、壁、調和振動子)
    の問題を解く
    なぜ、まずこのような問題をやるのかということが最初に
    説明されている
    なんといっても「理解を助ける計算例」というのが3章のタイトル
    この章でも著者のこだわり全開
    例えば、井戸型ポテンシャルの説明でも
    まず無限大のポテンシャルから説明しない理由が書かれていたり
    調和振動子でも、位相の話に触れられていたり
    調和振動子ポテンシャルの問題がいかに役に立つかに触れられていたり

    <第4章 確率解釈>
    位置の期待値の話から運動量の期待値、エーレンフェストの定理へ
    そして交換関係からロバートソンの不等式を紹介
    エルミート演算子の話は軽く触れられる
    不確定性関係の説明のところが特徴的かな

    <第5章 フーリエ解析>
    数学がメインの章でたくさん計算式書いてあるが
    学部で学んだ人は知ってる内容が多いかな
    波束が粒子じゃないのか?という問いを突き詰めていくが
    鋭い波はすぐに崩壊してしまうということがこの章でわかる

    <第6章 多粒子系>
    ボソンとフェルミオンを軽く紹介

    <第7章 解釈論争>
    シュレディンガーの猫に代表されるような解釈の問題
    粒子とは結局何か
    という問題に著者が意見を述べる

  • 初めて量子力学の本を読み終えた!!笑
    まさか、著者がEMANの物理学作った本人だったとは・・・
    いつもお世話になってます。笑

    難しいイメージの量子力学。この本はその小難しい話をバッサリ切って,イメージしやすく言葉で説明してくれている。

    初学者はまずこれを読むと,量子力学に入りやすくなると思う。

  • 読了。28冊目。
    量子力学についてのモヤモヤがちょっと晴れました。このひとの書き方は独特だけどわかりやすい。

  • 請求記号 421.3/H 71

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