フリ-タ-漂流: 日本の若者の5人にひとりがフリ-タ-だと言われている。

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  • 旬報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845109708

作品紹介・あらすじ

工場で働く若者たちの声。フリーターの取材を続ける原動力となった。フリーターの問題は、企業の論理を優先していては決して解決されない。フリーターを取材し続けて3年、NHKディレクターによる渾身の取材記。

感想・レビュー・書評

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  • 出稼ぎといえば工場
    指先器用検査
    ねじ穴に一心不乱に入れ始めた
    短期契約スタッフ
    工場は派遣は無理
    社会保険料を払ってもらえない
    若者の5人に1人はフリーター
    若者世代は競争したことがない
    20代後半になるとなかなかフリーターのままではいづらくなる…
    30代だと深刻
    フリーターがいると企業のイメージが悪くなる
    携帯、2ヶ月、パソコン、3ヶ月、デジカメ、6ヶ月でモデルチェンジ
    中卒はかなりの壁
    中卒、注意されたことに対してキレてパレットケースを投げても俺は悪くない。
    ジョブカフェ、若年者就業支援センター
    採用されないと技術はつかないのに、技術経験がないと採用されないジレンマ
    止むを得ずフリーターになった人が6割
    仕事がないことにより自己肯定感が下がる、もっと仕事が見つからない悪循環
    若いうちに手に職をつけてないと大変
    ささやかな幸せも得られない若者たち
    高卒後フリーターになる若者が多い
    ナンバーワンでなくオンリーワン
    卒業生の3分の1がフリーターの高校も
    工場は若い人材を確保できずに困ってる
    雇用の二極化
    フリーターの年収120万
    家業を引き継ぐ子も。
    足立区はフリーターが多い
    1日コーラだけで過ごす
    派遣に時給4000円も払っている
    アルバイトは時間の切り売り
    ジャストインタイム、必要な時に必要なものを必要なだけ生産する

  • 思索

  • 明日は我が身。この国の歪みの犠牲者。ある意味これは戦争?

  • 松宮健一氏の「フリーター漂流」、2006.2発行です。自動車、家電、半導体など大手メーカーは、コストダウンをはかり正社員でなく請負会社を使って工場のモノづくりにフリーターを。100万人超のフリーターは製品変動に合わせて工場を漂流。ひと昔前の出稼ぎ労働者の様相・・・。深刻なのは35歳以上の中高年フリーターが急増してること。2001年46万人が10年後は132万人、20年後の2021年は200万人を超える見込みとか。若者の意識だけが原因でなく社会システム大きな原因があるとの指摘、もっともと思いました。

  • 10年近くたっても、状況は変わらず。
    むしろ、今の方が問題か。

  • 10代→フリーターかっこいい(キリッ
    20代→会社員として働くよりフリーターの方が稼げるし。スキルつくし。楽だし。仕事の選択自由だし。
    30代→会社員として働くより稼げない。短調でスキルが身につかない。危機感があって辛い。仕事は自由に選べない、非熟練業務しかない。
    40代→'`,、('∀`) '`,、

    若い世代と、中年の世代とで認識は大きく異る。今までフリーターの魅力だと考えていたことが、ある時を境にしてすべて逆の認識になる。

    月35万円以上可→実態は毎日8時間残業しないと達成できない+寮の費用やその他費用天引き+提示時給額が契約書面では減っていた。
    基本的にこんな流れ。

    若い世代が考えている職業選択の自由は、実際は誰でもできる熟練性のない単調業務であり、何時まで経っても仕事の幅は広がらない。職を転々とし、雇用も安定せず、結婚もできない。
    本書で紹介されたフリーターは、演劇をやっていたりバンドをやっていたりして、彼らのHPが紹介されているが、今そのHPをアクセスすると見事に存在しない。
    2006年に書かれた本書。6年間で、彼らは夢かなわず、散っていったのであろうか。

    これが現実だ!

  • 204

  • 05/05

  • 現代の社会問題のフリーターについて書かれている
    フリーターという問題がどれだけ大きな社会問題であるとおしえてくれる本である

  • 本が出版されて四年が経つ。
    その間に派遣労働が、名ばかり管理職が、フリーターが、ロスジェネが、派遣労働法が、取り沙汰された。
    しかし、だ。
    本に出てくるような人達は消えたのか。
    答えはNo.
    企業側の論理に労働者は振り回されたままだ。
    激しい価格競争があるのはわかる。けれども、人を使い捨てしてどうする。

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