- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845110049
感想・レビュー・書評
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地震対策は、まず予防。耐震対策するようインセンティブ制度の導入を、など独自の提案もされています。この本は東日本大震災のずっと前の10年前の本なので、これからきっと情報も大幅に更新されていることでしょう。
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世界中を回った経験のある著者の着眼点は確かなものに感じられます。
阪神大震災の時には地震対策の会議のために近くにいて、翌日に街を歩いている。
何よりも家屋の耐震設計が重要だと痛感したそう。
家具や家が倒れたら、健康な若者でも脱出できない。
安普請の下宿にいた若者がずいぶん亡くなっていたんですね‥
小火なら家族や近所の人による初期消火が大切なのだが、それも出来なくなってしまう。
道路が瓦礫で埋まったら、救急車も消防車も入れない。
5~15分以内の死が一番多く、救援が間に合うレベルではない。
その後、大地震が起きると推測された地域すべてで地震が起こっている。
残っているのは、最も心配された首都直下と南海地震だけ・‥
震災の教訓が生きて、地震対策を強化してあったために、被害が減った所も多い。
だが全国的にはまだまだ、何の対策も講じられていない家屋もある。
20数年で朽ちる家屋に30年ローンを払っている場合ではない。
国策として、次の世代も住めるような丈夫な家を建てることが経済的にも楽になる道。
炊き出しで豚汁を作っている場合ではない。
ぐらっと来たら火の始末でもない。
データが豊富で、説得力あります。
建築関係者や政策担当者や、首相や知事にも読んで欲しい内容。