珪藻美術館 Diatoms Art Museum

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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784845114290

作品紹介・あらすじ

息をのむ"小宇宙"。0.1ミリに満たない微生物で作る、唯一無二の極小アート。

感想・レビュー・書評

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  • なにかを模した作品より、幾何学模様、万華鏡のような作品が好きだ。

  • 珪藻という生きものをご存じでしょうか?
    単細胞の藻の仲間で、光合成を行う真核生物です。珪藻に特徴的なのは、これらが自身の「殻」を炭水化物ではなくガラス成分から作ることです。珪藻の「珪」は珪酸(ガラスの成分)から取られています。
    比較的ありふれた生きもので、海や河川にはもちろん、水たまりなどのちょっとした水にもいます。種類も多く、2万種ほどがいるといわれ、一説によれば10万近いのではないかともいわれています。魚介やクジラのエサで、食物連鎖の下層を支える生きものでもあります。

    珪藻は、そのほとんどの種が0.1ミリメートル以下と小さいため、肉眼ではよく見ることはできませんが、顕微鏡下で見てみると、驚くほど繊細で複雑な構造が浮かび上がります。
    通常の標本として見ても美しい珪藻ですが、さまざまな種類をプレパラートの上で組み合わせて、一幅の絵画のようにする珪藻アートというものがあります。本書はその写真集です。
    美しい写真と、背景知識が交互に紹介されていきます。
    採取の苦労、珪藻のさまざまな種といった話も理解を深める一助となりますが、やはり特筆すべきは珪藻の美しさでしょう。
    あるいは万華鏡のように、あるいはクリスマスツリーのように、あるいは微細な形のグラデーションとして。
    光の当て方によっても色が変化し、表情が変わります。
    自然が作り出す美に驚嘆のため息が出ます。

    珪藻アートは顕微鏡とともに発展してきたものです。1800年代中頃には、紳士の趣味として顕微鏡観察が1つの分野であったのだとか。その当時は数多くのものが作製され、現在でも100年前のプレパラートが見つかることもあるといいます。ガラス質であるだけに長い年月を経ることができるのですね。
    ただ、非常に細かい職人芸的な仕事で、珪藻の採取、洗浄、プレパラート上での整列、樹脂での封印とそれぞれの過程に職人1人1人の「技」があり、誰にでもできる仕事ではなさそうです。
    日本では珪藻標本作製を生業とするのは著者のみ、世界でもわずかといいます。

    小さな本の中に自然の驚異がぎゅっと詰まった、そんな1冊です。

  • 最初から珪藻をデザインするという発送、なんとまぁ細かい作業か。

  • diatom(珪藻) means a atom of glass (diamond). where is the micro world service co.? anyway, the nipple line...(ちくびれつけいそうて…

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784845114290

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