だからおまえは落ちるんだ、やれ!: 暴走族から予備校教師になったオレの爆言

著者 :
  • ロングセラーズ
3.82
  • (20)
  • (9)
  • (26)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 114
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845404049

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • だからおまえは落ちるんだ、やれ!―暴走族から予備校講師になったオレの爆言 2004/1/1

    授業を聞くだけでは決して学力、得点力は上がらない2010年10月9日

    著者が受験生の時の体験記に基づき、大学受験に関して思う事を辛口に書いている本。

    初版も90年代初めと・・本に掲載されている写真にも時代を感じてしまう。
    基本的に勉強しない、しようとしてもなかなか取り組めない弱い自分への鼓舞として読むと良いと思います。
    具体的にどんな参考書や問題集が良いですか?と聞く前に
    ちゃんと勉強に取り組んでいるのか?と言った怠け者へのカツを入れよう。
    私大文系で受験予定の方は読んで気合を入れる意味でも一読する価値はあると思う。

    2016年5月29日(日)追記 ★★★☆☆

    最近吉野敬介氏のWikipediaの項目やwebの書き込みを見て驚いた。
    時系列や過去の著作などを網羅し調査するとどうも経歴がおかしい。
    NHKに勤務していたことがあると詐称していた上杉隆と似ている。
    また落合信彦氏のような詐称とも似ていると言ってよいだろう。
    web全盛のこの時代に経歴を大きく誤魔化したりホラを吹く行為は最終的に暴かれると思っておいた方が良い。
    落合信彦、上杉隆も名前を検索するとそのおかしさを糾弾するサイトがいくつも出てくる。

    ただそれでも吉野 敬介氏の発言、指摘で重要なのは
    ただ予備校で授業を聞くだけでは決して学力、得点力は上がらないということ。
    復習を何度もする。
    自分自身で単語、熟語の暗記を根気よく続ける。
    わからない点を具体的にしてから質問する。
    そういった自分自身の努力がなければ合格は出来ないと明言している点だ。
    これは重要ではあるけれども予備校の受験生集めを矛盾するものなのでおおっぴらに関係者、予備校宣伝部が言わない。しかし一番大事な事だ。
    そういった基礎基本の暗記ばかりは優秀な先生がいてもどうにもならない。

    以下ネット上での吉野敬介氏の矛盾点を指摘した点をいくつか紹介しておこう。

    20歳の9月20日(1986年9月20日)に受験を決意したという肩書きであるが、
    1998年の著書には、1986年1月1日(高校卒業10か月後、大学合格の1年以上前)の
    日付がついた写真でこたつで勉強している姿が載っているものがある

    1 1986年9月21日、元彼女が男(専修大)と一緒にプレリュードに乗っているのを目撃。血がドドドドドと逆流し、大学受験を決意し勉強を開始。そのあと、なぜか時間を巻き戻して1986年1月1日に移動。 ハチマキ、ドテラ姿でコタツに入り男友達とドヤ顔で勉強しているところを写真に撮られる。 (小学館文庫P25より)
     
    2 1987年3月9日国学院(夜間部)を受験。3科目目の英語の試験中吐血し倒れる。救急車で運ばれ病院に入院。病院を抜け出し、時間を反転させ2月に移動。早大を受験する。1987年3月14日に国学院(夜間部)の合格発表をベンツ4台で観に行き、自分の番号を見つけ号泣。そのあと再び時間を反転させ3月はじめに戻り早大の不合格を確認した。

    3 1987年2月9日立教大、2月13日学習院大(両大学昼間部しか存在しない)を受験。
    2つとも見事に合格!合格判明から約1ヶ月後1987年3月9日の国学院(夜間部)の試験で
    緊張のあまりションベンちびりそうになったと告白。
    成人式のパーティーにいかずにやった日本史の問題が約2ヶ月後の国学院(夜間部)の日本史の問題に的中。歓喜のあまり自分の本で何度も紹介する。

    4 小学生時代は努力家の優等生。成績はトップ。知能指数が高くて鎌倉市に表彰された経験あり。
    中学受験で栄光学園を受験するも、20才の10月終わりまで1192年鎌倉幕府成立を知らず

    5 吉野氏は、高校時代、ヤクザ絡みの麻雀で数百万円の借金を抱えてしまった。
    それを返済するために友人から百万をかり
    競馬にかけた。大勝ちしてしまった。(著書から)
    明らかに高校生とわかる人間に対して数百万円もの大金を
    身分証の提示も求めずに換金してしまう JRA職員。

    6 1987年度の逗子開成高校の学習院大学の合格者はゼロ名であるにもかかわらず、見事に
    合格を果たす奇跡の男吉野敬介。

    7 徹夜で飲み明かした次の日の一限(17:20)の授業は
    出席をとるので、そのまま寝ないで
    講義にでるほど心配症な男吉野敬介。(すべて著書から)


  • やったか、やらなかったか。
    受験勉強はつらい。だからこそ、そうなったときどう考えるかでやるやつとやらない奴にわかれる。
    お客さんでは受からない。

  • 受験生時代これ読んで燃えたわ。

  • 受験生のときはお世話になりました。

  • 自分が難関大学を本気で受験するきっかけとなった一冊。久しぶりに読み返してみたが、著者の熱気がビンビンとこちら側に伝わってきて、多くのことに対するモチベーションが上昇した。

  • ソウルフルな先輩から勧められた一冊。

    私も浪人時代、彼の授業を受けていたが、彼のおかげで…などという美談は語らない。
    むしろ浪人中には「この人うるせえな」と思っていたくらいだ。
    しかし、今になって読み返すと、彼には共感出来る部分が多い。
    本書は、彼の暴走族時代の武勇伝や、ユンケルとコーヒーを混ぜながら勉強し、偏差値を25から86まで上げたなどという勉強話を、面白おかしく紹介しただけのものではない。(そんなこと普通はマネ出来ないんだから、紹介しても無駄なだけな気もする。)
    むしろそれをやるに至るまでの彼の心境の変化、思考プロセスを明らかにする本、だと考えるべきだろう。私は現在、受験生ではないため、あえて受験に関する項目には一切触れず、彼の精神性についてレビューしたい。

    一貫して彼は、外部からの刺激を「刺激以上」のものとして捉えてはいない。内なる自分に目を向け、原因を自己に帰することが出来る人間なのだだ。
    「自分の外に「許せない」ものを作っても、それを倒してやろうとか、超えてやろうというパワーに変えられないヤツも多い。「許せない」という感覚は、最終的に自分に向けられて、初めて自分を動かすパワーになるんじゃないか」という一文に、それが如実に現れている。
    彼はこの性質をいかにも天性のように書いてはいるが、これを身につけることがいかに難しいことかは、ある程度苦難を乗り越えてきた人には分かるはずである。内省を幾度となく繰り返してきた結果であろう。

    彼はまた、「自己と一つの物事との徹底的な対話」の重要性を説いている。事実彼は、一つの問題に関して二晩も考え明かしたと記述している。
    「時間の無駄」という反論は確かに存在するが、「やったことも無いのに無駄かどうか分かるか」と語る彼にはなぜか説得力がある。人間の思考力を限界まで酷使することでしか見えない道があるということを痛感する。

    一方で、ここまでは彼の圧倒的な精神力が目立つ描写を拾ってきたが、もちろんネガティブに走るケースもある。
    しかし、彼は、ネガティブをポジティブに変えるという、最もシンプルで、最も難しい能力をいかんなく発揮している。
    「明日が見えない(終わりが見えない)のは、「やっているやつ」だけが実感できる特権」という発言は、まさに「ネガティブから生まれるポジティブ」を体現していると言わざるを得ない。
    自らを追い詰め、内省を繰り返すことで得られる「ネガ‐ポジ混合体」。
    これこそ、私の目指すべき世界観である。
    「真のネガティブはポジティブに転ずる」とでも言おうか。

    彼が真に受験生に対して伝えたかったことはこのことではないかと、最近つくづく思う。
    自己との対峙によって初めて見える壁、そしてその壁が自分にとっての糧であると気づけ。
    そんなメッセージが聞こえてくる。


    最後にひとつだけ名言を紹介しよう。
    「時間というものはいかにも客観的なツラをしている」

    小学生のころからしっかり勉強していたのにも関わらず浪人してしまった人と、遊び呆けて浪人してしまった人が過ごす「浪人時代の一時間」は大きく異なる、ということを伝えたかった一文だ。

    主観的に物事を見よう、自分に何が足りないか、それを満たすためには、どれほどの努力が必要なのか、もう一度考えたい。

  • だからオレは落ちるんだ…

    結局、最後は「自分」なのです。

  • 2010年3月

  • 恋人に振られた暴走族が、一念発起して受験勉強を血のにじむような努力を繰り返し、合格するといった内容です。その後、塾の有名講師となっています。
    文章は荒々しいけど、著者の「本気」が伝わってきます。大学受験時代、モチベーションが低下した時に、いつもこの本を読み返し、自分を奮起させてきました。
    効率とか勉強法とかも大事だけど、最後は気合、根性、努力などが命運を分けるという大切なことを教えてくれた一冊でした。

  • 本を好きになったきっかけになった本。高校時代この本を読み美大受験を決意した。

全24件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年神奈川県鎌倉市生まれ。吉野塾塾長、東進ハイスクール古文講師、札幌大学客員教授。
中学時代から暴走族に加わり、特攻隊長をつとめる。高校卒業後、中古車販売店勤務をへて、20歳の9月に大学受験を決意。わずか4ヵ月で国語の偏差値を25から86に上げ、國學院大学合格を果たす。大学卒業後、代々木ゼミナールの講師採用試験に史上最年少、最高得点で合格。以後16年間、代ゼミの人気ナンバーワン講師として活躍。リーゼントとヴェルサーチの服をトレードマークに、授業中に生徒に向かって人生論を熱く語るそのスタイルが大ウケし、これまで100万人以上の生徒を熱血指導、その多くを合格へと導いた。2007年に代々木ゼミナールを退職後、自ら「吉野塾」を設立する。
2008年4月からは東進ハイスクール古文講師として再び教壇にも立っている。著書に『今、頑張れないヤツは一生頑張れない。』(世界文化社)『だからお前は落ちるんだ、やれ!』(KKベストセラーズ)、『ROOKIES勝利学』(集英社インターナショナル)ほか。

「2009年 『紫式部にケンカは売るな! 吉野流「古典で学ぶ人生論」講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉野敬介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×