人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)

著者 :
  • 立東舎
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845620715

作品紹介・あらすじ

その村では、村人に扮した狼が、夜な夜な人を襲っているという。不可解な呪文、あやふやな目撃証言、難解なパズル-。脱出成功率は10%以下という高難易度ながら、日本全国、そして世界で熱狂を生み続けている体験型謎解きイベント"リアル脱出ゲーム"。その書籍バージョンがついに登場。

感想・レビュー・書評

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  • いま3DSで開催されているリアル脱出ゲーム、超破壊計画からの脱出。

    これをやって、「おもしれ~!」となり、本当にいろんな会場でリアル脱出ゲームってやってるんだということを知り、でもそれにはなかなか参加できんな……と思ってたところにこの本の存在を知りました。


    昔流行りましたね、ゲームブック。
    私は確か、ダーティペアのとかやったような記憶が。
    当時もはまって、自分でノートにゲームブック作ったりもしたなあ。完結しなかったけど。

    これは、かなりステキな作りになってて、大人でもワクワクします!
    1~5日目までの新聞と捜査シート、地図にしおりつき。

    それを眺めるだけですでにワクワク。

    謎解きは、ちょっと悩んだものもあったけど、比較的簡単だったかなあ。
    「おっと、こういうことだったのか……」とか「あっ、もしかしてこれか!?」とか気づけたときの快感はたまりません。

    なんとか人狼を特定できましたが、このラストはすごい。「うそ~ん」と思いました。
    しかし、よくこんなこと考えついたなー!

    私の父はこういうの好きなので、捜査シートの書き込みを消して、貸してあげようと思います。

  • ゲームブックなんて『火吹き山の魔法使い』以来(^^;)。
    とはいっても、HPやMP計算したり、サイコロ振ったりはしないで、ひたすらパズルやら暗号やらを片づけつつ進めていく代物なり。純然たるエンターテイメント。描写に文学的要素を期待してはいけません(^^)。

    中1の息子もチャレンジしてましたが、1割くらいは解けずにハハに泣きついており。
    …入院で退屈している人のお見舞いにうってつけかも……。

  • こどもの頃、選択肢に応じてページを飛びながら進んでいくゲームブックを楽しんでいたことがあったが、それの大人版というべきもの。パズルなどの謎を解きながら進めていくシステムなのだが、大人向けなので難易度が非常に高い。最後まで辿り着くのに丸一日かかってしまったが、最後に閃いてクリアできた時の満足感で十分贖われた。

  •  私にとってゲームブックは、ファミコンソフトを買ってもらえなかった小学生の頃に、ドラクエの代替品でした(私の親は本に関しては比較的寛容で、マンガでもゲームブックでも買ってくれました)。

     ゲームブックについてご存じない方もいらっしゃるかも知れないので、少し説明しておきます。
     ゲームブックとは、読者の選択によって展開や結末が変わる、まさにゲームとして遊ぶことを目的として作られた本です。
     ゲームブックを開いてもらえばおわかりになると思いますが、数百のパラグラフにそれぞれナンバーが振ってあり、1から読み進めるのですが、そのパラグラフの終わりに「284に進め」という指示があったり、「東へ行く→15に進め/西へ行く→302へ進め」と選択肢があったりします。そうやってあっちこっちパラグラフを飛びながら読み進め、物語をクリアするわけです。
     また、ロールプレイングゲームのような冒険モノだと巻末にステータス表(アドベンチャーシート)があり、そこでHP(体力)や装備品、アイテムといったものを書き込むようになっているものもあります。

     ゲームブックは1980年代に海外で生まれたのだそうです。が、90年代に入ると急速に廃れていきました。ゲーム自体が普及したことでわざわざゲームブックなんて七面倒くさいことをする人がいなくなったのか(そう言えば、いつの間にか僕もたいていの有名作は友達から借りて全部やってたような…)、それとも最盛期にファミコンソフトのゲームブックが粗製乱造されたため飽きられるのも早かったのか、詳しいことは分かりませんが、気がついたら忘却の彼方にあったことだけは確かです。

     そんなわけで、「面白い」という評判4割と懐かしさ7割で本書を手に取ってみたわけですが…。

     …これ、ムチャクチャ面白かった!
     本書はロールプレイングゲームではなく、謎解きがメイン。プレイヤーは探偵として、昼間は人に化けていて、夜になると人を襲う人狼の正体を暴くことになります。ただ、人狼探し以外にも事件が発生し、それらの謎も解くことに…
     付属のマップや容疑者リスト、そして5日分の捜査シートといったアイテムが秀逸で、これらを使い、必要なことを手書きでメモしながら本書をプレイしていると、テレビゲームとは全く違ったゲーム感覚を味わうことができます。
     なお、本書には結末が書かれていません。本書のサイトにアクセスして、本書で解いた推理結果を入力し、それが合っていると結末がweb上で読めるという仕掛けになっているわけです。これ、かつてのゲームブックでは本をあっちこっち読んでいる間に最後のパラグラフを読んでしまうということがあったわけですが、それを上手いこと回避していると言えます(ま、webを使わなくても結末だけは袋とじにするなど、対応策はあるでしょうが)。

     本書の中に登場する謎の多くはパズル的なものなのですが、そのパズルを解く際に付属品やカバーが必要となってきます(中古品を買うときには注意!一つでも足りないと解けなくなります)。実はここが従来の「テレビゲームの焼き直し」と違うところで、"ブック"という形態でなければならない理由がちゃんと存在するわけです。テレビゲームや携帯ゲームではできない「マテリアルという性質を使った面白さ」を実現した点で、本書はテレビゲームや携帯ゲームと対等な「ブックゲーム」たりえたと言えそうです。

     忘れ去られた時代の遺物だと思っていたゲームブックが、まさかこんな形で進化を遂げているとは思っても見ませんでした。
     昔を懐かしんでやってみるのも良し、いっぺんどんなもんか試しにやってみるのも良し。とにかく一読…じゃなかった一プレイをオススメする一冊です。

  •  子どもと毎週日曜日に解いたので、先週のことを忘れていたり、選択肢3つのうち2つのページ先で長々と解いていたら3つ目の存在をスッカリ忘れたりでキャーキャー言いながらなんとか解きました。
     
    フリガナが無いので漢字の読み方を聞かれたり(汗)、普段は本を読まない子ですが楽しんでいました。
    電子時代に紙の本の特徴(しおりを挟んだり、ページを行ったり来たり、しおり代わりにページの角を折ったり)と頁ペラペラ感をたっぷり味わえました。

     カバーや背表紙もバッチリ謎解きに使われますし、ラスボス的なラストの謎解きも本ならではの、ある特徴が使われています。(解けた時は感動)

     ヒントやエピローグはWEBというのも今風ですね。久しぶりにメモを取って遊びました。(^^) 凄い本です。

  • 大満足。
    本一冊でここまでできるのか、という驚き。文字通り本をまるごと使っての謎解きに感動まで覚えた。
    ぜひ次作も購入して取り組んでみたい。

  • 4年ぶりにもう一度手に取った。一度終わっているけど、誰が犯人かも覚えていない。
    脱出ゲームには3年くらい行けていないので、いい頭の体操になった。
    本でここまで脱出ゲームの楽しさを表現できるってすごいな。

  • 一週間くらいかけて、ゆっくりボチボチやりました。それくらい間あいてしまって、細かいこと忘れてても解けます。解けない謎解きは楽しくない。小謎中心ですが、やっぱり楽しい!また別のものもやりたいなぁ。令和の連休中にやろうかな。

  • 最後の謎だけヒントを使ってしまったけど、あとは結構すんなり。
    謎解きよりは推理ゲーム的な感じかな。
    隅々まで読んで、人狼を当てるのは面白かった!

  • 1日1話5日でクリア。
    小さい頃ゲームブック流行ったなぁと懐かしくなりました。
    通常の人狼ゲームとは違い、ファンタジー色が濃い印象。
    謎は簡単なものから難しいものまで様々ですが、コツを掴むと突然閃くのが不思議。なかなか爽快な気分にさせてくれます。
    ただラストの謎だけはどうしても分からなくてヒントを見ちゃいました。
    分かった時はえ~!そこかよ!って声出しちゃいましたけど(笑)
    昔ながらのゲームブックは本を読んでる感覚も気軽に味わえるし、何より推理してる!って感じがして堪らないですね。
    他の作品も面白いらしいので、ぜひプレイしてみたいです。

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著者プロフィール

2008年、株式会社SCRAP設立。遊園地やスタジアムを貸し切ってリアル脱出ゲームを作ったり、本やアプリ、TV番組にも謎をしかけ、企業の謎解きプロモーション企画をお手伝いしているうちに、すっかり謎イベントの制作会社として世間に認知されてしまった京都出身のフリーペーパー制作会社(しかもフリーペーパーは絶賛休刊中)。勢いに乗ってファンクラブ「少年探偵SCRAP団」も結成。テレビ局・レコード会社などともコラボレーションを行い、常に新しいエンターテインメントを生み出し続けている。

「2024年 『5分間リアル脱出ゲームMystery 豪華客船ミステール号連続殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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