副業革命! スキマ評論家入門 世界で一人だけの評論家になって稼ぐ方法

著者 :
  • 立東舎
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845623228

作品紹介・あらすじ

カラオケ、ふんどし、パンダ、トイレ、アイス…資格は不要!ピンポイントなテーマで評論家を名乗ればマスメディアや専門業界から注目され、有名になれる!あなたにもできる、好きなことで自己実現するための最短プロセス。

感想・レビュー・書評

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  •  「副業で稼ごう」というたぐいの実用書は山ほど出ており、そのうちいくつかを私も読んだが、何の役にも立たない本が多かった。「アフィリエイトやせどりで小銭を稼げ」だとか、ネットでちょっと検索すれば出てくるような薄い情報を、総花的に紹介しただけの本が目立つのだ。

     その点、本書は的が絞ってあるだけに具体的・実用的で、わりと使える内容になっている。
     「スキマ評論家」とは聞き慣れぬ言葉だが、要は同業者が一人もいないような超ニッチ分野の評論家のこと。

     前に『週末起業』という本を読んだとき、脱サラして夜景評論家になったという人が紹介されていて、「そんなので食っていけるのか」と驚いたことがある。この「夜景評論家」のごときものが、「スキマ評論家」の典型だ。

     著者は実際に「カラオケ評論家」として生計を立てており(つまり副業ならぬ正業)、ほかには「ふんどし評論家」「パンダ評論家」「アイス評論家」「トイレ評論家」がインタビュー・コーナーに登場する。

     前川ヤスタカさんは、正業のかたわら「ちびせん(低身長女性萌え)評論家」「八重歯ガール評論家」などとして活躍しておられる。さしずめ彼などは、「副業としてのスキマ評論家」の代表的成功例だろう(本書に登場しないのが不思議)。

     我々ライターは、もともと文章を書くのが仕事だし、マスコミ慣れもしているし調べ物も得意だから、その気になれば最も「スキマ評論家」になりやすい立ち位置にいる。

     ゆえに、出版不況で仕事のないライター諸氏は、副業というよりライターのセルフブランディングとして、スキマ評論家を目指してもよいかもしれない。
     ……そんなふうに思って読んでみたしだい(幸い、私はいまのところ仕事がたくさんあるけど)。

     本書には、著者が「カラオケ評論家」を始めてから食えるようになるまでの道筋がつぶさに明かされている。そのプロセスは「セルフブランディングのお手本」ともいうべきもので、“自分のもつ専門知識や珍しい経験をどうマネタイズすればよいか?”がわかって参考になる。

     よくある「セルフブランディング入門」のたぐいより、一言も「セルフブランディング」という言葉を使っていない本書のほうが、セルフブランディングのなんたるかがよくわかる本になっている。

     重箱の隅つつきを一つ。
     本書の「はじめに」には、次のような一節がある。

    《数あるビジネス書の中でも、評論家になることをテーマしている本は、恐らく本書くらいかと思います。大げさに言えば、本書は「日本で唯一の評論家本」なのです。》

     しかし、先行する類書として、小谷野敦の『評論家入門』がすでにあるのだ。
     もっとも、小谷野の本は「ビジネス書」とは言えないから、「ビジネス書としては唯一」という意味なら間違いではないが……。

  • フリーランスの働き方の一つを解説した本。具体的な方法論や考え方が書いてあり、目標値を考えやすいものであった。辞書的に手元に置いておきたい。

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