読んで、訳して、語り合う。都甲幸治対談集​ (立東舎)

  • 立東舎
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本棚登録 : 89
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845626519

作品紹介・あらすじ

いま話題の翻訳者が、村上春樹から世界文学まで語りまくる!

感想・レビュー・書評

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  • 都甲幸治と、岸本佐知子、星野智幸、藤井光ら10人との対談集。周縁、境界、越境、翻訳、村上春樹等のテーマを自分の体験に引き寄せながら語り合っていて面白かった。いしいしんじとの対談での、〝文学って、わけのわからないおっさんが家に上がりこんできた、みたいなことですよね”とか、堀江敏幸の〝本って、そうやって事故みたいにして出会うものですよね”などの発言に「そうそう!」となる。また恩師・柴田元幸本人に向かって都甲氏が言う、”いつも柴田先生がチョイスするようなものしかチョイスしないじゃないですか”って、無茶で愛のある言いがかりに笑(2015)

  • 読書
    本の本
    ことば

  •  作家であり、翻訳家である都甲幸治氏の対談(一部は鼎談)集。
     実はこの著者の翻訳作品は一冊も読んだことがないのだが、対談相手が柴田元幸(彼の先生的存在)や内田樹、岸本佐知子、星野智幸といった、僕が好きな翻訳家や作家たちだったので購入したのだ。
     一気に読み通せる面白さはあり、特に村上春樹に関する対談(鼎談)の中には「なるほど、そういう解釈もありかも」と思える箇所が結構多かった。
     ただ、それと同時に「なんかちょっと青臭い感じもするなぁ」なんてことを僭越ながらにも感じてしまった。
     実際には青臭いのではなく、物事の受け取り方に、僕と著者とではかなり差異があるためにそう感じたのだが。
     読んでみたいな、と思わせてくれる本も何冊か出てきた。
     特に著者の翻訳している本は、機会があれば読んでみたいと思う。

  • タイトルから、翻訳者たちが訳すにあたっての苦労を語りあいながら文学を語るのかと思っていたが、そこまでテーマがあるものではなかった。
    気心の知れた人同士の友達会話風の割と軽めの対談集。

    現代のアメリカ文学は確固たる権威はなくなり、中心もなくなり、結果的に外国から移民としてアメリカに来たマイノリティーの作品(主張するのでもなく、淡々とフラットな感覚で作っている作品)が面白いという状況のよう。貧民層でもサブカルチャーの情報量は補える(学校の図書館でインターネットを使うなど)というところがいまどきならではの違いとして面白い。

    村上春樹の対談が2つ(1Q84と色彩を~)ありほかの対談と雰囲気が違う。文学批評度があがり、真剣に構えて話している。
    村上春樹とサザンの桑田を、偽者感を乗り越えて本物になっているというロジックで比較しているのは少し勇み足感がある。そのロジックでいうなら、「はっぴいえんど」あたりの日本語ロック問題にした方が良い。

    気になった本
    「転生夢現」莫 言

  • 904

  • 都甲幸治「読んで、訳して、語り合う。」http://rittorsha.jp/items/15317413.html … 読んだ。対談(鼎談)集。おもしろい!作品を作家の国籍や発刊地域に分けることの無意味さ、文学の中心と周縁の逆転(マイノリティがメイン)、小説におけるオリジナリティ。読み応えある。楽しい(つづく

    どの対談でもメジャー/マイナーについて話していて、その部分が特にいい。人種や宗教や性的指向ではなく、なんとなく世間に馴染めなくて悲しい気持ちを抱えている人も、友達が少なくて寂しさを感じている人もマイノリティ、とか笑 マジョリティであることは無意識でいられること、とか。(つづく

    団塊の世代は本当にハルキムラカミが好きなんだなあ。ズバリ同世代の内田樹が絶賛するのを、沼野充義はニュートラルに都甲幸治はやや冷ややかに、やんわり批判する様子が楽しい。体制vs弱者という図式は硬直思考、とか大人になり体制側になったこの先が興味深い、とか。そうそうそうなんだよ(おわり

  • 都甲幸治「読んで、訳して、語り合う。」http://rittorsha.jp/items/15317413.html … 読んだ。対談(鼎談)集。おもしろい!作品を作家の国籍や発刊地域に分けることの無意味さ、文学の中心と周縁の逆転(マイノリティがメイン)、小説におけるオリジナリティ。読み応えある。楽しい(つづく

    どの対談でもメジャー/マイナーについて話していて、その部分が特にいい。人種や宗教や性的指向ではなく、なんとなく世間に馴染めなくて悲しい気持ちを抱えている人も、友達が少なくて寂しさを感じている人もマイノリティ、とか笑 マジョリティであることは無意識でいられること、とか。(つづく

    団塊の世代は本当にハルキムラカミが好きなんだなあ。ズバリ同世代の内田樹が絶賛するのを、沼野充義はニュートラルに都甲幸治はやや冷ややかに、やんわり批判する様子が楽しい。体制vs弱者という図式は硬直思考、とか大人になり体制側になったこの先が興味深い、とか。そうそうそうなんだよ(おわり

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著者プロフィール

翻訳家、批評家、アメリカ文学者。早稲田大学文学学術院教授。 一九六九年、福岡県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
著書に、『偽アメリカ文学の誕生』(水声社)、『 世紀の世界文学 を 読む』(新潮社)、訳書に、C・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文 庫)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』、同『こうし てお前は彼女にフラれる』、ドン・デリーロ『天使エスメラルダ』(共訳、い ずれも新潮社)など多数がある。

「2014年 『狂喜の読み屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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