瓶詰地獄 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎
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本棚登録 : 38
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845631377

感想・レビュー・書評

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  • 構成はドキドキ感満載。狂気?こういうのが文学への挑戦だったのかな。

  • 絵やレイアウトがかなり良い感じで、短い文章に隠された意味やら何やらを色々考える良いきっかけになった。
    絵や文の開け方が秀逸。文章のみで読んでる時よりかなり意味深に思えるシーンが多い。
    絵は表紙だけでなく中身の挿し絵も優秀で、昨今の流行りに乗った絵師セレクト(刀剣乱舞絵師)の割にマッチしてます。時系列的に並べた場合、最初、白かった二人の服が黒くなっているところが何とも意味深ですね。
    映画ドグラマグラのパッケージみたいなグロテスクな方面より、こういう方面の方の絵が好みなので増えてほしいが、無理だろうなぁ。夢野の作品全編このタッチの挿し絵付けても問題ないと思いますけどね。絵が清廉さを出してるだけに内容のグロテスクさがより浮き立つというね。
    生憎と刀剣乱舞の誰を担当していたのかは全く検討は付かないけど。

    友成純一みたいな夢野久作信奉者がグロテスクな小説ばっかり書いてるから、異形色の強い作家と思われやすいけど、こういう方面の話も割とあるんだよね。中二病的というか、現実を美化しすぎた話というか、耳年増というか、文学に耽溺しすぎた高校生向けというか、現実を舞台にした現実ではあり得ないファンタジーな小説とか好きそうな人向けなね。
    全集やら何やらで怪奇色を強くし過ぎたのが原因だろうけどここまでいっこもこういう方面の表紙なかったよね。
    近々で出た東京創元社の文庫「少女地獄」の表紙もそこまでグロテスクさはないけど、微妙。ここまで思い切って現代人向けにしてるのはそうない。とは言っても、表紙だけそれっぽくするだけでは買うまでは至らないかなぁ。

    ちなみに、文豪とアルケミストに夢野久作出たのは、2018年2月あたりで、アレに出たからこの本が出来た訳ではないらしい……こちら(2017/12)の方が早い。まあ、文ストにはとっくに出てはいるが。あれも相変わらず狂気色の強いキャラだったな……。

    「乙女の本棚」に、このセレクトはどーよ?恋愛的なものなら「あやかしの鼓」とかあるのでは?とは確かに思うが、禁断の恋の嘆きを神様にぶつけるなんてのは、少女マンガにありがちなテーマではあるからそれかなぁ。カバーはずすと十字架が刻まれてる辺りもなおさらそんな感じ。ここらの感性は明治の文豪なんかよりも現代の感覚に近いものがあるわな。(多分この絵だと「悪魔」が性欲的な意味というより恋愛的なものにとられる。……いやそういう意味なのかな……子供の頃はただの仲良しだったのが成長するに従って…的な?少女マンガかよ……まあ、絵師はそういう意味込めてそうではある。時間経過に従って制服になってるし)。

    図書館の夢野久作棚にあったのを見つけたけど、貸出禁止資料だったので買う羽目に……。ジュンク堂で何故か特典イラストカードが付いてたな……。

  • 乙女の本棚シリーズ好き。
    それにしても、何でこの作品を選んだのだろう。

    昭和初期の文学作品と、現在活躍しているイラストレーターのコラボ。
    それが、作品を興味深く見せている。
    きっと、この構成でなければ
    受ける印象が違うんだろう。

    二人の関係は…。禁じられて…?この後は…?
    余韻を残します。「猟奇」に初出だそうです。
    猟奇…。

  • 夢野久作さんがすき!
    ホノジロトヲジさんのイラストも好き!
    な、私にとってこんなにも嬉しい本はないです。
    ありがとうございます…!!



    挿絵は20枚ほど収録されていて、全て描き下ろしです。
    見開きページの迫力、美しさは息を呑むほど…。
    各ページによって文字や紙の色に違いがあって、ページをめくるたびにドキドキしました。

    描かれる無人島の兄妹は西洋のお人形風で華奢な美男美女。
    耽美で繊細な線や色合いから、彼らの住まう無人島が現世から切り離された小さな楽園。という世界観も、鮮烈に伝わってきます。どちらかと言うと、あまり夢野久作作品からは想像もつかないような雰囲気なので読む人によっては違和感を感じるだろうけど、好きか嫌いか。そこだけは好みの問題でもあるのかなぁ…と思いました。

    イラストレーターさんが約90年も昔の作品を新たな装いで、現代に再び蘇らせてくれた…!この本を通して、夢野久作作品に興味を持つ人がもっと増えてくれればいいなぁ。

    他のシリーズの作品も気になってきたので、
    また手に取ってみようと思います。

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著者プロフィール

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。

「2018年 『定本 夢野久作全集 第5巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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