村上春樹の100曲 (立東舎)

  • 立東舎
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845632398

感想・レビュー・書評

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  • 「ハルキって、むかつくけどいいよなぁ。むかつくけどね(笑)」
    そんな会話が聞こえてきそうな、村上さん好きなら必読の一冊である。「村上ラヂオ」が聴ける地域の方は、この本を片手にラジオを聴けるんだろうなと思うと羨ましくて仕方がないです。

  • 村上春樹の小説を読んでいるとこれはどんな曲だろうと思うことが多いので、読んでみた。

    結論、私は村上春樹と音楽の趣味が合わない。
    ただ村上春樹がオタクなほど音楽好きなのはわかるし、小説内での音楽の使われ方をしっかり理解するには、やはり読み手もオタクでないとわからないということ。

    旅行に行ってもレコード屋巡りばかりしてるというのは面白いな。

  • 村上春樹ファンとして、本人の意向に沿って解説本には手を出さない。でもこれは村上作品の中の音楽を取り上げた一冊。「ジャズやクラシックなどのハイブロウな音楽はみな村上春樹から教わった」というのが世界のムラカミスト共通のありかたなので、この本を片手に音楽を聞き進めるのが正しい姿だろう。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/717975

  • ふむ


  • 村上春樹さんの著書は半分も読んでいないライトな読者の視点からの感想になります。

    Spotifyのプレイリストで(カタログであったのは70曲前後)聴きながら暇なときにぱらぱら読みました。80's以降、ロック、ポップ、クラシック、ジャズと大きく分けて、様々な論者の幅広い視点から楽曲や作品との関係性、背景が語られます。個人的には書籍の5分の一を占める『風の歌を聴け』から『騎士団長殺し』までの音楽リストがよかったです。資料的に。

    音楽が好きなので、飾りのような小道具、ちょっとしたアイテムのようにはどうしても見れなくて、中には緻密な引用のされ方がされている、というのがよくわかる優れた論評もあったように思えます。歴史的な背景やアーティストの生い立ち、楽曲の時代性などから逆に作品を読み解いていく面白さがあり、楽しく読めました。
    まだCDが国内流通していない曲が氏の小説に出てきて、探しにきたお客さんに頭を抱えるレコード屋の話とか普通に笑いました。

    登場する現代音楽で一番最新のものはゴリラズの2005年の作品。どうしても、過去の時代を舞台にしたものか多いので、音楽も必然的に古くなってしまいます。クラシック、ジャズの章は全然わかりませんでした。けれども、作品における重要な転換点、作用点にもなり得るそれらの音楽が、今まで以上に重要な意味を持つことを知るいいきっかけにもなりました。




    042 ビーチ・ボーイズ カリフォルニア・ガールズ
    村上春樹を読むということは、『ペット・サウンズ』を通してビーチ・ボーイズの初期作品を聴くことに他ならない。それは過去のある時点で失われた未来を哀悼する行為であり、その倒錯した時間に自ら身を置くことである。

    062 シューベルト ピアノ・ソナタ第17番
    天才的なドライブ力によって、多彩な世界を駆け抜けるモーツァルトの音楽とも、ベートーヴェンの活劇ともいえるドラマトゥルギーにぶんぶん振り回される音楽とも違う。シューベルトの音楽は、決してそんなシャープな展開を見せない。愚鈍ともいえるような顔つきで、何気ない日常の隣に、得体の知らぬ世界がぬらっと潜んでいることを教えてくれる。
    え、これって誰かさんの小説みたいじゃない? そう、本人も素知らぬ顔で意識しているはずだが、村上春樹の長編小説は、シューベルトのピアノ・ソナタによく似ているのだ。共通するキーワードは、一寸先は異界。

  • 2019年12月21日に紹介されました!

  • 村上春樹自らセレクトした100曲ではなく、音楽ライターらによる村上作品に登場する楽曲紹介とレビュー集。小説を読みながらその曲を聴くマリアージュは心地良いひと時になりそう。本文はほぼ読まず、楽曲をマイリストに放り込む為のリストとして使った。もっとも似た内容のウェブサイトは存在している。有名な洋楽中心だけあってアマゾンミュージックでほぼ見つかったが、英語によるアーチスト名や原題の併記を怠っているので、検索が手間だった。

  • 村上さんの作品を読んでからでないと、楽しめないですね。

  • 3.0村上春樹と音楽が好きなら楽しめる。小説読んだ後、結構CD聞いてる。

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