- 本 ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845636143
作品紹介・あらすじ
うあたし、これでいつ死んだっていいわ。
海のそばにある家。そこで彼は、日に日に弱っていく妻を一人看病し続けていた。
横光利一の『春は馬車に乗って』が、『26文字のラブレター』などで知られる人気イラストレーター・いとうあつきによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー・書評
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はい、20オネエです
『乙女の本棚シリーズ』も、もはやベテランの域です
乙女の本棚プロと言ってもどこからも異論は出ないと思われます
そんなプロからこれから『乙女の本棚シリーズ』を読もうとしている皆さんに貴重なアドバイスをしましょう
先に解説みたいなん読んじゃダメです絶対
そっちに引っ張られちゃいますからね
自分が感じたことを堂々と誇りましょう
偉い学者先生の解釈とぜんぜん違ったっていいじゃない
そんなん蹴飛ばしちゃえばいいじゃない
笑われたって馬鹿にされたって自分が感じたことを自分が信じてあげなきゃ
で、今回わいが感じたのは「馬鹿馬鹿しさ」でした
死に向かう妻と看病に疲れる夫の言葉の応酬がなんか馬鹿馬鹿しかったんよな
なんか「死」ってものがどんどん軽くなってく気がしたんよね
なんとなくそれが日常になっていく
そしてあくまで日常の先に「死」があるんだって
それって妻の優しい愛情だった気もしてきたんよなー -
1898/3/17〜1947/12/30 利一忌
1926年作
病気で自由にならないその身の悔しさと最期が近づく苦悩。その病気が言わせるワガママを夫に放つ事ができる素敵なカップルだなあと思うのです。
それでも 看病と経済に疲れを感じつつある夫。
医者から、いよいよ現実的な最期を知らされた夫は死について考える。
この作品のいとうあつきさんの夫婦の絵が、美しいなあ、と思う。春がやってくるようなコラボ。
スイトピーが馬車に乗って春をまきながらやってくる。春はやってきて、苦しみは消えて、妻の鎮魂歌。
横光さんの体験から。駆け落ちのように暮らし始め、同居後間も無く結核となり、亡くなった後入籍としたようです。-
おびのりさん、こんばんは!
横光さん、そんな経験をされてたんですね(;・∀・)
驚きました!!
いとうあつきさんのイラストが
この作...おびのりさん、こんばんは!
横光さん、そんな経験をされてたんですね(;・∀・)
驚きました!!
いとうあつきさんのイラストが
この作品とぴったりあってますよね♪2023/12/30 -
かなさん、こんばんは。
このコラボは、すごくしっくりきました。
春が本から溢れそうでしたね。
いいね、コメント、ありがとうございました。
良...かなさん、こんばんは。
このコラボは、すごくしっくりきました。
春が本から溢れそうでしたね。
いいね、コメント、ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
そして、来年も読みましょうね。2023/12/31
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ヒボさん、チーニャさんも、こんばんは!
十三乙女読了、お疲れ様です ^^) _旦~~
ヒボさんが、バッチリあとから解説してくださって...ヒボさん、チーニャさんも、こんばんは!
十三乙女読了、お疲れ様です ^^) _旦~~
ヒボさんが、バッチリあとから解説してくださって
私が、また忘れてしまっても
この作品のレビュー読めば思いだせますね(*^^)v
「キューブラー・ロスの死の受容過程」
この作品、そのまんまって感じがしちゃって
忘れてたことをどうにか
思い出してレビューしました(^-^;2023/08/16 -
かなさん、チーニャさん、こんばんは♪
キューブラー・ロスについてもうちょい追加情報です。
エリザベス・キューブラー=ロスは、アメリカ合衆...かなさん、チーニャさん、こんばんは♪
キューブラー・ロスについてもうちょい追加情報です。
エリザベス・キューブラー=ロスは、アメリカ合衆国の精神科医で、死と死ぬことについて関する書「死ぬ瞬間」(1969年)の著者として知られます。
彼女は初めて今日では「死の受容のプロセス」と呼ばれている
「キューブラー=ロスモデル」を提唱しており、まさに死の間際にある患者とのかかわりや悲哀(Grief)の考察や悲哀の仕事(Grief work)についての先駆的な業績で知られているそうです。
...´,,•ω•,,`?
2023/08/16 -
ヒボさ〜ん、こんばんは〜♪
ごめんなさい…
今、気が付きました…(^^)
追加情報ありがとうございます(^^)
なるほどです〰️!!
エリ...ヒボさ〜ん、こんばんは〜♪
ごめんなさい…
今、気が付きました…(^^)
追加情報ありがとうございます(^^)
なるほどです〰️!!
エリザベス・キューブラー=ロスさんが初めて…
これを提唱したということで、こんな名前がついているんですね〜
この名前の由来がわかりました。
悲しそうな表紙で読むのを、ためらっていたのですけれど…。
この本読めて、本当に良かったと思います〜(^o^)v
2023/08/22
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乙女の本棚シリーズから、横光利一さんといとうあつきさんのコラボ作品「春は馬車に乗って」です。なんともきれいな色使いのいとうあつきさんのイラストは、とってもステキです!
内容は、肺の病に侵され余命わずかな妻を看取る夫のお話です。病に苦しみ、夫にあたるしかない妻…夫も妻に振り回されながらも妻に寄り添い続けた結果、妻も自身の病を受け入れられるようになっていく…。最期は、妻に春いっぱい感じられるスイトピーを抱かせ、「この花は馬車に乗って、海の岸を真っ先きに春を撒き撒きやって来たのさ。」と…。
「キューブラー・ロスの死の受容」というものがあります。「否認 怒り 取引き、抑うつ、受容」…この5段階の通りかなって感じました。様々な葛藤もあったけれど、妻は夫に看取ってもらえて、本当によかったんじゃないかと感じました。-
チーニャさん、いやいやぁ…
そんな、なんでも知ってはいないですよぉ~
照れますねぇ(;´∀`)
この作品のラスト、
キレイな余韻...チーニャさん、いやいやぁ…
そんな、なんでも知ってはいないですよぉ~
照れますねぇ(;´∀`)
この作品のラスト、
キレイな余韻を私は感じましたよ…。
読み手によって感じ方は異なるだろうけれど
でも、チーニャさんもきっと大丈夫です(^O^)/2023/08/16 -
2023/08/16
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2023/08/17
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病を患い余命わずかの妻、献身的に看病をする夫、死を準備する夫婦のやり取りが描かれています。
序盤は妻も体力気力あったので、泣きわめいたり夫に対して皮肉めいた言葉を投げかけたり、ちょっとメンヘラ感強めだな!と思いましたが、やはり病気の進行には抗えず……。日に日に弱っていく姿、夫を諭すような柔らかくなっていく口調、2人が心の準備をしていく様子、が美しい自然の描写と共に頭の中に流れてきて、美しさ感じながらも悲しくなりました。
最後59ページのイラストで、色々救われた気がしました。どのページも夫婦2人で描かれていて、少々噛み合わないような会話をしながらもちゃんと愛で結ばれているパートナー、というのが柔らかいイラストのタッチや構図から伝わってくる気がします。
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Kさん、こんばんは!
この作品、読み始めはどうなっちゃうのかと
ハラハラしたけれど、だんだんと
お互いに現状を受け入れられるようになる...Kさん、こんばんは!
この作品、読み始めはどうなっちゃうのかと
ハラハラしたけれど、だんだんと
お互いに現状を受け入れられるようになるんですよね…。
ラストがホントおだやかで、あったかいものを感じさせます。
ステキな作品でした(*´▽`*)2023/09/19 -
かなさん、コメントありがとうございます!
イラストもちょっと暗い感じもあり、不穏な雰囲気漂ったところはどうなるかと思いましたが……
ラスト良...かなさん、コメントありがとうございます!
イラストもちょっと暗い感じもあり、不穏な雰囲気漂ったところはどうなるかと思いましたが……
ラスト良かったですよね(⚲□⚲)穏やかな気持ちで読み終えられました!2023/09/21
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横光利一(1898-1947)の体験をもとに執筆された代表作を<いとうあつき>の華麗なイラストで装丁された<乙女の本棚シリ-ズ>からの一冊。 ・・・結核に苦しむ妻とその妻を介護する夫との愛の修羅場、その苦しみの後の融和と静寂の物語。 湘南の海岸の自然や動植物、作家である夫の心理描写を織り交ぜながら、悲運に置かれた夫婦の葛藤と愛情を淡々とした趣きで描かれた、愛する亡妻への鎮魂詩。〝妻は彼から花束を受け取ると両手で胸いっぱいに抱きしめた・・・彼女は花束の中へ蒼ざめた顔を埋めると、恍惚として眼を閉じた〟
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病で余命幾許もない妻の看護と生活苦という容赦ない現実とそれに伴う夫の心の動きを、叙情的で詩的な、幻想的ですらある独特な文体で綴っており、その対極の見事な融合が独自の世界観を構築している短編。
花や海といった実物の精緻な描写も、夫の心の具体的な感情だけでなく、なんというべきか…「色合い」的な物を象徴しているようで、とても興味深い。
次々に書かれる物の描写は、映画のズームやカット割の効果を彷彿とさせる点も、また面白い。
当時、作者の横光は「新感覚派」とよばれたそうだけども、そんな名称になったわけがなんとなくだけど、わかる気がする。
今回、まるで絵本のような、全篇フルカラーでイラストが掲載された本にて、この作品を読んだのだけど。
イラストレーターのいとうあつきさんの、具体的過ぎず、かといって、抽象的でもない、絶妙な狭間にあるイラストたちが、この独特の世界を補強しており、こちらも興味深かったです。
15分ほどで読めるし、興味深い要素がいっぱいあるし、視覚的にも美しくて、何重にも楽しめるので、広くおすすめ。 -
床に伏せてしまい死が迫る奥さんと、仕事やお金を言い訳に直視したくない旦那さんの話。イラストが綺麗なのが余計に死を感じた。相手に優しく、言いたいことはちゃんと言おうと思った。
著者プロフィール
横光利一の作品






今日はもう黙っておきましょう
今日の師匠はオネエだからすぐ怒る(ㆀ˘・з・˘)
おだまり!って♡
今日はもう黙っておきましょう
今日の師匠はオネエだからすぐ怒る(ㆀ˘・з・˘)
おだまり!って♡
ユッキーあれよ
よく聞かれるんだけどね
どうすればそんなに早く読めるの?って
マ、ジ、で、自分にとっては普通のことなのでコツ...
ユッキーあれよ
よく聞かれるんだけどね
どうすればそんなに早く読めるの?って
マ、ジ、で、自分にとっては普通のことなのでコツとかないのよ
生まれついてのものだし、実際早く読もうともしてないのよ
結果として早いだけでね
実際もっと早く読もうとすればできなくはないんだけど、やっぱり物語がぜんぜん入ってなくてページだけ進んでたみたいなことになるしね
だから自分のペースで物語を楽しむのがベストです!
たくさん読んだら偉いってもんでもないしね
早い方って普通に読んでるだけっておっしゃいますもん...
早い方って普通に読んでるだけっておっしゃいますもんね。
無理はせず楽しもうと思います( ̄^ ̄)ゞ
でも、ちょっと目目連説も捨て難いな…笑