猿ヶ島 (乙女の本棚)

  • リットーミュージック
3.40
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本棚登録 : 112
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845639977

作品紹介・あらすじ

人気シリーズ「乙女の本棚」第38弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・すり餌のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 三十六乙女読了です♪
    入荷してましたよ、いつもの有隣堂♪
    という事で、ね^^;

    すり餌さん、はじめまして~ヾ(*・ω・*)ノ
    和の雰囲気にピッタリのイラストでした。

    そして、本作の作者は...

    おっ、おっ、おさむちゃんでーす!!(笑)
    ↑↑↑すみません、元々関西人なものでσ(゚Д゚*)

    おさむちゃんはおさむちゃんですが、太宰の治ちゃん。
    そーです、太宰治ちゃんです♪
    (完全に使い回しフレーズ(*・ω・)*_ _)ペコリ)

    乙女シリーズで6作品目、これだけ書籍化されるってやっぱり治ちゃんはスゴイなぁ✩.*˚

    「斜陽」と「人間失格」しか読んだことなかったけど、いつか、きっと、そのうちに...



    <あらすじ>
    深い霧に包まれた不思議な島を舞台にした短編小説です。主人公は海を渡り、この島に辿り着きます。島は霧に覆われ、主人公は島を探索し始めます。途中で、彼は滝口の近くの木で「彼」と出会い、二人は会話を交わします。彼らは同じ日本出身であることがわかりますが、この島が日本ではないことも明らかになります。島には多くの猿がおり、「彼」はその木の場所を獲得したことを語ります。霧が晴れると、瞳の青い人々が流れるように歩いているのが見えます。主人公は彼らが自分たちの見世物であることを知り、怒りと羞恥を感じます。最終的に、主人公と「彼」は動物園を脱走する決意をします。

    この物語は、社会風刺とブラックユーモアを交えて、人間の苦悩や葛藤を描いています。太宰治は、「猿ヶ島」を通じて、人間社会の中での個人の立場や、自由を求める心理を巧みに表現しています。また、この作品は高校生や受験生にも推奨されることがあり、現代文の教科書にも掲載されたことがあります。



    人気シリーズ「乙女の本棚」第38弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・すり餌のコラボレーション!
    小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

    ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。

    おおきな海を渡った先は、深い霧に包まれた島だった。そこで私は同郷の者と出会い、ある決意をする。

    太宰治の名作が、水墨画のような柔かな色合いの和風イラストで話題のイラストレーター・すり餌によって描かれる。名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
    自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

    著者について

    太宰治
    明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した。「乙女の本棚」シリーズでは本作のほかに、『駈込み訴え』、『待つ』、『女生徒』、『魚服記』、『葉桜と魔笛』がある。


    すり餌
    イラストレーター。岩手県出身。シンプルなタッチながらも水墨画のような柔らかな色合いを使った、デザイン的な「和」のイラストを得意とする。小説装画・MV・パッケージデザインなど、多岐にわたり活動中。著書に『ささめうた すり餌作品集』、イラスト掲載書籍に『妖し』『ILLUSTRATION 2022』がある。

    • かなさん
      ヒボさん、こんばんは!
      「二人の稚児」より新しい、
      最新のじゃないですかぁ〜??
      すり餌さんのイラストは表紙を見る限りだと
      独特な感...
      ヒボさん、こんばんは!
      「二人の稚児」より新しい、
      最新のじゃないですかぁ〜??
      すり餌さんのイラストは表紙を見る限りだと
      独特な感じですが…作品とマッチしてましたか?
      いいなぁ…早く読めて羨ましいですっ(*´∀`*)
      2024/05/06
    • ヒボさん
      かなさん、こんばんは♪

      本書だから、すり餌さんで正解だと思いますよ(^-^)
      かなさん、こんばんは♪

      本書だから、すり餌さんで正解だと思いますよ(^-^)
      2024/05/06
  • はい好評につき(どこでよ?)第2回読まずにレビューーーー!
    ドンドンドンパフー

    ※読まずにレビューとは?カリスマレビュアーひまわりめろんさんが作者とタイトルと表紙のイラストから本の内容を推測し、レビューまで書いちゃうという
    乙女の本棚シリーズちょっと飽きてきたんじゃね?と思われかねない大胆企画でございます!あざーす!大歓声あざーす!

    はい、太宰っちの『猿ヶ島』です
    『葉桜と魔笛』で太宰っちの世界観をインプットして準備万端での「読まずにレビュー」です

    間違いなく物悲しい物語です
    出会いと別れの物語です
    タイトル『猿ヶ島』です
    安直で申し訳ないが、どう考えても『鬼ヶ島』です
    裏表紙には和装で鉢巻の男性…もう桃太郎じゃん!成長した桃太郎じゃん
    あれから10年…時が経つのは早いなぁの桃太郎じゃん

    鬼退治です
    鬼退治はしましたが、やはり鬼皆殺しってわけにはいきませんよ
    いくらなんでも皆殺しは行き過ぎですもん
    だって悪さしてたのは一部です
    一部の鬼だけなんです
    それで女子供も皆殺しなんてそんなわけないです
    子どもたちのヒーローそんなことしません
    でもやっぱりちょっと不安
    鬼は鬼ですからね

    そこで猿です
    残った鬼たちが二度と悪さをしないように管理者として『鬼ヶ島』に残ったのが猿です
    自ら志願して残りました
    さすが猿です

    最初のうちはね桃太郎も結構頻繁に手紙とか書いてたんですよ「最近どう?」なんてね
    でもやっぱりそこはほら桃ちゃんも色々忙しいじゃないですか?
    観光大使とか
    元々そんなに筆まめなタイプじゃないし

    まぁ、猿なら上手くやってくれるだろうってね

    ところがどっこい
    もう彼女とか呼んじゃってね
    やりたい放題ですよ
    島の名前も『猿ヶ島』に変えちゃってね
    親戚一同移住ですよ
    鬼たちから搾取搾取ですよ

    なんていうかね
    やっぱり環境が人(猿)を変えちゃったんです
    楽して稼ぐの覚えちゃうとね
    悲しいけどそれが現実
    そういう教訓に満ちた物語でした

    • 1Q84O1さん
      ってことはひま師匠言ってますね…
      ヨメのメシまっず!とか…
      ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
      ってことはひま師匠言ってますね…
      ヨメのメシまっず!とか…
      ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
      2024/07/29
    • ひまわりめろんさん
      嫁殿に作って頂くご飯は最高であります!(・_・)
      嫁殿に作って頂くご飯は最高であります!(・_・)
      2024/07/29
    • 1Q84O1さん
      その顔で奥様に言ってみてください…
      その顔で奥様に言ってみてください…
      2024/07/29
  •  乙女の本棚シリーズから、太宰治さんとすり餌さんのコラボ作品『猿ヶ島』です。すり餌さんのイラストは、初めてですが、なんともこの作品の作風にぴったりでした。何でもそうなんですけど、私、和の雰囲気好きなんですよねぇ~♪ついつい、自分の持ち物も和柄を探してしまいます。

     それは、さておきストーリーの方は、主人公の「私」が、大きな海を渡り小さな島にたどり着き散策していると、同郷だという一匹の猿が話しかけてきます。ふと気づくと、沢山の猿が…そして、人間も…。

     短いお話でしたが、ラストに“ぞわー”っとしました。なんか、私も周りからどう見られているのか、無性に気になる感じになりました(^-^;

    • かなさん
      1Q8401さん、おはようございます。
      そんなことありませんよぉ〜
      今読書家さんの間で流行ってるからってことにして、
      娘さんにすすめて...
      1Q8401さん、おはようございます。
      そんなことありませんよぉ〜
      今読書家さんの間で流行ってるからってことにして、
      娘さんにすすめてみてはいかがでしょう?
      高名な文豪の作品がイラスト付きだから読めるって評判だよ!
      みたいな感じで!!
      もし娘さんの学校図書館にあって借りてきたら
      それ、ちょっと興味あるんだ♪って読ませてもらうっ(*^▽^*)
      それでも、ハードル高いかなぁ…。
      2024/07/14
    • 1Q84O1さん
      何だか、かなさんの策略に上手くのせられそうな感じになってきました(^_^;)
      ちょっと機会を見つけてそっと話てみようかな…w
      何だか、かなさんの策略に上手くのせられそうな感じになってきました(^_^;)
      ちょっと機会を見つけてそっと話てみようかな…w
      2024/07/14
    • かなさん
      1Q8401さん、ぜひぜひ〜!
      娘さんにちょっと聞いてみてくださいな〜
      娘さんが、乙女の本棚シリーズの作品を読んだら
      それはそれで、す...
      1Q8401さん、ぜひぜひ〜!
      娘さんにちょっと聞いてみてくださいな〜
      娘さんが、乙女の本棚シリーズの作品を読んだら
      それはそれで、すごい作家さんの作品を読めたって
      自信につながるでしょうし、ね♪

      何より、私は1Q8401さんの本棚に
      乙女の本棚シリーズの本が並ぶの見てみたいです(*´∀`*)
      2024/07/15
  • 乙女の本棚シリーズ。

    島の岩山を登る私。
    登った木の枝を折ると一匹の猿が話しかけてきた。

    猿が語る人間評が皮肉が効いていた。

    最後まで読むとおおっと唸ってしまった。

    すり餌さんのイラストがとても素敵だった。

  • 乙女の本棚シリーズ新刊、イラストレーターのすり餌さんはお初にお目にかかります。
    太宰治がこういう話も書いていたとは知らなかった。
    猿山に迷い込んでしまった男の話だと思いながら読み進めていたが、途中で明らかになる真実は叙述トリックのようで面白かった。

    ——「よせ、よせ。降りて来いよ。ここはいいところだよ。日が当るし、木があるし、水の音が聞えるし、それにだいいち、めしの心配がいらないのだよ。」

    ——ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。

  • 皮肉

  • 文豪の名作×人気イラストレーター『乙女の本棚』

    太宰治「猿ヶ島」×すり餌

    ああ。この誘惑は真実に似ている。あるいは真実かも知れぬ。

    おおきな海を渡った先は、深い霧に包まれた島だった。そこで私は同郷の者と出会い、ある決意をする。

  • 読み返せば、たしかに動物園ってわかるね

  • 音読した。私はイラストに惑わされていたのか。

  • 太宰にしては、オオ!ってなるオチだよな、猿ヶ島…。
    イラストは叙述トリック?ぽくてグッド。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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