アルーア

著者 : リチャード・コールダー 浅倉久志

• トレヴィル (1991年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

"最新流行は生きた培養組織でつくられたフェティッシュなスキン2ファッション。モードに包まれた彼女はアルーアの奴隷。やがて彼女の完壁な肉体は皮膚プラスチックのボディスーツに吸収され、魂だけがクチュールの中で生き続ける"。自動人形三部作を含む官能のナノテクSF。

感想・レビュー・書評

[モヨコさんの感想 · 2009年10月11日]

「オートマトン（自動人形）三部作」の『トクシーヌ』、『モスキート』、『リリム』、ナノテク衣服SFの表題作の4篇収録。作中に登場するオートマタ、ガイノイドは皆漆黒の髪、緑の瞳、赤いマニュキア、赤い赤い唇の持ち主。ワタシも「人形の国」を夢見ている1人だ。球体関節人形が好きな方にオススメ。「これは啓示だ-ピグマリオンはまちがっていた。わたしは石と金属に生命を与えるのではなく、人間を機械のレベルまで向上させようと努力すべきだったのだ。」〜「トクシーヌ」より