風雲児たち (1) (SPコミックス)

  • リイド社
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本棚登録 : 313
レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845801657

感想・レビュー・書評

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  • これだけは言いたい!これは傑作だ!

    歴史ギャグマンガ、と銘打ってはいるが、もう古事記、平家物語、太平記あたりと並び称されるべき「歴史書」と思える。
    史実とイマジネーションのバランスと言い、最新知見の取り込み具合といい、人間ドラマの重厚さと言い。

    実際、子どもの学習マンガとして買いました、という声も多いが、いやこれ大人にならないとわからんでしょう。

    誇り、とか(関ケ原の大谷吉継)。
    屈辱、とか(関が原で敗れ徹底的に懲罰を受ける宇喜田秀家)。
    策謀、とか(徳川家康)。
    忍耐、とか(薩摩の治水工事)。
    切なさ、とか(徳川秀忠)。
    天才、とか(平賀源内)。

    これでもまだ4巻。
    なにしろ、「幕末をさくっと短期連載で」という編集部のリクエストに「だったら原点は関が原にあり」と、かれこれ30年以上続いている連載なのだ。

    呉智英氏のマンガ論で絶賛されていたので認識はしていた。しかしあやうく読まずに人生を終えるところだった。あぶなかった。

    心配なのは、多くのファンが心配しているように、もはや老境に差し掛かった著者が無事完結してくれるか、という点だ。おそらく無理だろう。これほど歴史のディテールに宿る本質を見抜くことのできる著者が、寄り道をやめて切りのいいところで終えるなんて道を選ぶとは思えない。みなもと先生のライフワーク、しかと見届けまする。

    幕末編含め今の時点で全30冊くらいあって一度読んだら絶対途中ではやめられないので覚悟して買ってください。

  • 昔、尼子騒兵衛先生が落・乱巻末インタビューで
    好きなマンガは?という質問にこの作品を答えてて、
    気になっていた作品。

    幕末を理解するなら関ヶ原から!
    歴史って、つながってるんだなぁ…としみじみ感じさせられた
    壮大な歴史マンガ。
    ギャグが古くてよくわからないけど、わからなくても読める。

  • 世の中には2種類の人間がいる、この作品が大好きだという人と、この作品を知らない人とだ。こういう言われ方で賞賛を浴びているものは数あれど、マイノリティにしてこれほど傑作と絶賛されているコミックも他にないんじゃなかろうか。ギャグマンガにして日本の歴史コミックの最高作といっても過言ではないのは、作者の確固とした史観にある。本来幕末の風雲児たちを描くつもりが、幕末のドラマはすでに関ヶ原から始まっていた、という作者の主張から、関ヶ原の合戦よりスタート。その後も幕末にいたるまでの先人たちの活躍をはしょることができず、連載雑誌のほうが先に廃刊になりながらも、執筆が続けられ、現在は「幕末編」が順調に発刊されている。

  • 難しいことを、基本的なところからわかりやすく、面白く伝える。なかなかできることではない。

  • 友人に勧められて読んだ。
    明治維新の歴史は関ヶ原の合戦から始まっていた、明治維新の立役者を排出した藩(長州、薩摩、土佐)は皆関ヶ原で煮え湯を飲まされた、というところから本作品シリーズは幕を開ける。
    内容的には面白いのだが、どうもこのギャグ漫画仕立ての作風は僕には合わなかった。。

  • 関ヶ原の戦い開始
    関ヶ原の戦い終了まで


    初めて読んだとき、正直、絵柄とギャグが苦手だった。今でもちょっと…、と思うところがあるが、維新編まで頑張る。

  • おもしろいじゃないか。ちょっとづつ読もう。

    ただ、私は東北の人間なので西国の人々に対してはあまり共感できない。

  • 江戸時代はみなもと太郎に教わった!
    この漫画によって保科正之と渡辺崋山に恋をしました。

  • 図書館の本

    九重君からかりた「風雲児たち 幕末編」を読み出して、これ江戸時代くらいからないか?とたずねたら図書館にあって、そこで読んでしまったと答えてくれたの。
    行ってみたら貸し出し可能の図書だったので借りてきました。

    初めて知ったわ、豊臣亡き後のパワーバランス。
    小早川秀秋もやっと何した人かわかった。石田光成はなんとなく知ってたけど。薩摩藩、毛利藩のいきさつも土佐藩の流れもなっとく。
    天皇にまで言及があってありがたい限り。
    続けて読みたいと思います。

  •  知る人ぞ知る、名作歴史漫画! 何故これを何で全国の公共図書館・学校に全巻揃えないのか理解に苦しむ、それくらいの名作です。

     本作は、2012年7月26日現在も連載が続く歴史大河漫画。
     元々幕末モノを描こうとした作者は、「幕末の因縁を辿ると関ヶ原に行き着くのだ!」と関ヶ原から描き始めます。が、これが「大いなる誤算」の始まりで、そのまんま江戸時代を丸ごと描くことに(笑)。
     「いつになったら幕末を描くんだ!」と編集者にせっつかれながら、泣く泣くエピソードを飛ばし飛ばしして(その分を「外伝」として同人誌で出していらっしゃいます)、ワイド版20巻分でやっと”幕末編”へ!(「え!? 幕末!!」とか言わない!)
     そして、幕末編が現在20巻まで出ていて、ようやく次巻で桜田門外の変が起きるところまで来ています(笑)。

     本作は絵柄がギャグタッチですが、漫画読みの中には、絵柄だけで読むのを拒絶する人が一定数いるそうです(例えば福本伸行作品などでも、絵による拒絶反応を示す人がいるようです)。
     ですが、本作をそのような理由で舐めてかかったりパスしたりするのは、日本人に生まれてきたことの数パーセントを損していると言わざるを得ません。本作のような掛け値無しの名作を、嫌いな野菜を食べないみたいなつまらない理由で避けちゃうことは、本当に勿体ないです。ワンガリ・マータイ女史も日本語が読めたら、本作を読まない日本人にきっとこう言ってるはずです。「MOTTAINAI」と。

     さて、記念すべき第1巻は関ヶ原の顛末です。今読み返すとドタバタギャグタッチ全開ですが、関ヶ原の戦いがわかりやすくまとまっています。ただ、小早川秀秋の描かれ方はさすがに気の毒なものがありますが…(笑)。ちなみに、主家・毛利家のために4時間もランチをして山上の毛利軍・長宗我部軍の道をふさぎ、下山を阻止した吉川広家が、個人的には一番お気に入りのキャラだったりします(ただ、彼のもくろみは見事に外れるんですが…)。

     ご存じのように、関ヶ原の戦いは徳川方の大勝利に終わるのですが、この時、何のために参戦したかわからない藩が3つあります。それが、薩摩・長州・土佐です。
     薩摩は正面の敵陣に向かって「退却」し、1600の兵が60人以下になるという壮絶な犠牲を払いつつ退却したため、地理的な要因もあって戦後も所領を一切減ぜられずに済みました。
     しかし、うかうかと西軍の大将となってしまった毛利は、危うく取りつぶしになるところを防長二州に減封されることで乗り切ります。
     この時から、薩長の幕府に対する恨みは連綿と300年にわたって受け継がれ、幕末に帰結するわけです。
     土佐については2巻で語られますが、この後も3藩には苦難に見舞われ、散々苦渋を舐め尽くすことになります。が、それは次巻以降で。

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