風雲児たち (3) (SPコミックス)

  • リイド社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845801671

感想・レビュー・書評

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  • 家康、秀忠、家光、そして保科正之。江戸時代の基礎がどのように気づかれたか。非常にわかりやすい。
    「生まれながらの将軍」ってそういう意図だったのね。こういうのを教科書で教えなきゃ!
    そして光圀...

  • なるほど、これはすごい漫画です。ご存知の方には今更でしょうが。
    歴史を「流れ」で見るとはこういうこと。教科書ではぶつりぶつりと単なる「出来事」の羅列に見えた事件・事象がつながります。また、そういった「流れ」で見たときには、「個々の出来事としての歴史記述」では見落とされていたりあまり大きく取り上げられていなかったりしたことが実は「流れ」の中では要となる出来事だったりしますが、まさにこの漫画を読むと関ヶ原が明治維新にどう繋がっていくのか、まだ3巻ですが既にその片鱗が大いに感じられます。
    たまに出て来るエロ描写に目をつぶれれば、子どもにもとてもお勧め。(幸い?3巻にはキツいエロ描写はありませんでした)

  • 図書館の本

    保科正之なんて知らなかったわよorz
    こういう人に政治を任せたいと本気で思った。
    政治と人間性は切り離せないもなのねと改めて感じ入る。
    薩摩藩の窮状、どうなるか気になるところ。

  •  大坂の陣はあっという間に終わり、豊臣が滅んだところで諸大名は世の中が変わったことを知ります。

    《大名らはやっと気づきはじめた……

     日本史上かつてない巨大な力が
     自分たちの上に君臨してしまったことを

     もはや自分たちは
     徳川家の飼い犬にすぎなくなりつつあることを……》

     豊臣征伐に執念を燃やし続けた家康が遂に世を去り、秀忠、家光と時代は流れていきます。
     そこで出てくるのが保科正之。
     徳川のために働けと言い聞かせた母と別れ、高遠藩の保科家に養子に行くことになります。
     長じて、将軍・家光と大御所・秀忠にお目見えすることになり、秀忠は静とその忘れ形見と再会します。ココも泣かせる話なんだよなぁ…。正之は、将軍の弟であることに馴れず、あくまで臣下として忠義を尽くすことを訳します。

     その後、松平姓を名乗ることを許され、会津二十三万石に転封された正之。これが幕末の悲劇を生む会津藩の誕生です。
     そして、家光臨終の際には、次の将軍・家綱の後見人となることを家光に託され、正之は大老となります。

     大老・正之は常に黒子に徹し、政治の華やかな部分は全て将軍や御三家の功績としています。その徹底ぶりは、自分が大老を辞する際に記録を焼却処分させたほど。奥ゆかしいにも程があります。
     そんな正之が一度だけ強権発動したのが明暦の大火(いわゆる振袖火事)です。十万人以上の犠牲者を出し、江戸城下はおろか江戸城の天守閣も灰燼に帰しました。
     このとき、正之は当時誰も考えつかなかったような対策を打ち出しています。例えば、幕府の米倉を全て開放し、好きなだけ持っていって良いことにしました。これにより、町人は火を消しながら米倉に殺到し、本来なら燃えてしまうはずだった米を持っていってくれ、消火後はそれが焼け出された民衆の食糧に早変わりします。
     そのほかにも、幕府の御用金を放出し、復興需要を当て込んで大もうけしようとする材木問屋や大工の手間賃その他一切の値上げを禁止します。江戸の町再興に際しては、区画整理をしつつ火除け地の確保もし、燃えにくい瓦屋根には援助を出すことまで決めます。大名火消しの制度を作ったのもこの時。
     そして何より圧巻なのは、幕閣の意見を排し、天守閣の再建をしなかったことです。天守閣で民を威圧する時代は終わったのであり、そんなものを作る金があったら江戸の町再興の予算に回すべきだとした正之。なかなか知られていませんが、これほどの名君は日本史を探してもそういるものではありません。

     誇り高き母の教えを守って徳川に忠義を尽くし、父・秀忠や兄・家光の思いを受けて立派に徳川の世を支えた正之は、会津家に家訓を遺して逝きます。
     その家訓は、「他藩の動向を見て態度を決するようなことがあってはならない。会津藩は徳川家に絶対の忠義を尽くせ。それが守られぬのなら、それは余の子孫ではない」という正之の忠義を結晶にしたようなものでした。
     しかし、この苛烈なまでの家訓が、幕末に会津若松城落城の悲劇を生むことになり、ここにも歴史の皮肉を感じざるを得ません。

     さて、後半は宝暦治水伝・前編です。
     薩摩が幕府の命により、木曽川の治水工事をやらされるのですが、費用は全て持ち出しの上に、幕府から様々な嫌がらせが…。幕府のやり方が以下に陰湿な「いじめ」であるかがよくわかり、読んでいてムカムカします。だけど、それに耐えて耐えて耐え忍ぶ薩摩藩士たち。涙無しには読めない話は次巻に続きます。

  • 家康の死去周辺と名君、保科正之の物語、そして薩摩の苦しみと宝暦治水伝が収録。薩摩藩、平田靫負の思いと薩摩の遺恨が思いっきり圧縮されて描かれた高密度の第3巻でした。保科にも、薩摩にも同情してしまうなあ。

  • 保科正之ががんばった…すごくがんばった…

  • 学研でお世話になったみなもと 太郎先生の大河歴史ドラマ。連載実に30年!<br>
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    幕末を描くのに、関が原からはじめちゃったもんだからさあ大変、はしょるハズの元禄時代が膨らみに膨らんでいつまでたっても幕末にいけない幕末マンガ。最近ようやっと幕末編に突入したのですが、またこれがなかなか先に進まない。。<br>
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    でも面白いです。とくに大黒屋光太夫漂流記は圧巻。<br>
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    『光太夫立ち寄り手を取りて、今別れて再び会うべきともおぼへず、よくよく互いの面(おもて)をも見おくべしと、ねんごろに離情を述べ、思ひきりてかけいだせば、庄蔵は叶はぬ足にて立ち上がりこけまろび、大声をあげ、小児の如くなきさけび悶へこがれける。道のほどしばしのうちはその声耳にのこりて腸を断つばかりにおぼえける。』<br>
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    (ノД`)ダア〜。ボンクラ作家なんかが百年かけたってこんなん書けませんなw。まあ原文なんでみなもと先生も関係ないんですけどw。<br>
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    これ読むと歴史がとぎれることなく、人と人は点ではなく、脈々と連なって時代が作られていくのがわかる。是非一読を!<br>

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