ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101

  • フィルムアート社
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本棚登録 : 301
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845901173

作品紹介・あらすじ

脚本家ほど素敵な商売はない!?ドラマの構造、登場人物の構築、会話の研鑽、観客の誘導など、プロのライターが必要とするミニマムな知識と技術、考え方を徹底レッスン。絶対に役立つシナリオ読本。

感想・レビュー・書評

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  • 脚本家のための本。

    小説家を目指す人には、ドラマ論と主人公設定の技法、人物創作の考え方が役に立つと思う。

    中盤以降は脚本家としての生活の仕方が記述されているので、僕はななめ読みで終わらせた。

  • ドラマとは、<秩序を与えられた>葛藤である
    脚本の前提
    ・主人公は誰か?
    ・敵対するのは誰か?
    ・彼らは何について争っているのか?
    ・その葛藤から生じる変化は何か?
    ・なぜその主人公は、その変化を達成するために行動を起こすのか?

    ストーリーの要素
    ・バックストーリー
    ・内的な欲求
    ・きっかけとなる事件
    ・外的な目的
    ・準備
    ・対立(敵対者)
    ・自分をはっきり示すこと
     登場人物は決して気付きはしない。観客が、登場人物のすることに基づいて気付く
    ・オブセッション
    ・闘争
    ・解決

    登場人物
    ドラマが葛藤ならば、登場人物はアクション。
    ・あなたの主人公がする最初の劇的選択は何ですか?
    ・なぜ、あなたの主人公は、もっと容易な手立てを取る代わりにその選択をする必要があるのですか?
    ・主人公が劇的選択をすることで、まず何が起こりますか?
    ・主人公の劇的選択により、他の登場人物たちはどんな影響を受けますか?

    内的な欲求
    登場人物の自己概念、姿勢…登場人物が世界から認めてもらいたい、あるいは、世界から認めてられていると信じている、在り方である
    価値…人生を形作る力についての信念及び意見。登場人物は、それらを自分自身のイメージの中に一体化させている。そして、ストーリーの外的な出来事から挑まれることになるのが、まさしくこれらの価値。そのために、登場人物は内的な欲求に取り組み、自己概念を変えさせられていく。
    ex. 「カサブランカ」のリック、姿勢はタフガイのままだが、タフガイのイメージに矛盾するように見える、深く隠された価値体系を持っていることが明らかになっていく
    認知的不協和の理論…人は自分自身や環境についての、2つかそれ以上の矛盾した知識(認識)に直面すると必ず、不安(不協和)を経験する
    登場人物が行動するというのは、すなわち彼らが決断するということ。彼らの選択が劇的なのは、認知的不協和すなわち自己不信の可能性があるため
    ラブストーリーで、ストーリーを観客にとって最終的に満足できるものとするのが、自己概念の互いの見直し。登場人物たちは、互いを得るという見返りに到達するために、障害の克服の仕方を学ばなければならない
    葛藤の焦点
    ①個人内の葛藤 ②個人間の葛藤 ③状況的葛藤 ④社会的葛藤 ⑤関係的葛藤

    外的な目的
    きっかけとなる事件が主人公に外的な目的を確立する。達成すべき何かで、それによって人生がより良くなると主人公が信じているものである。
    ①外的な目的は観客に識別できるものでなければならない
    ②外的な目的は観客の主人公との一体化を超えて観客に関わりあるものでなければならない

    マズローの5段階欲求
    ①心理的必要性 ②安全の必要性 ③社会的必要性 ④利己的必要性 ⑤自己の実態確認の必要性

    ストーリーの主役、あるいは主人公が魅力的になるのは、敵対者にそうさせられるときだけ
    これは、主人公にするのと同じ質問を敵対者にしなければならないということを意味する。彼らの唯一の違いは、敵対者は妥協できない道義的行動様式から動くということ。言い換えれば、敵対者は異なった自己概念を持っている
    敵対者は、あからさまに悪意があろうと単に主人公に対立しているのであろうと、常に主人公よりも強力で資金力がある。もしそうでないと、主人公は外的な目的に到達するのに何の妨げもなく、それゆえ何の劇的葛藤も、語るべきストーリーもないだろう。主人公が容易に目的を手にしたら、人も社会も変化することはないだろう

    人物研究を書く上でのルール
    ①常に現在形で書くこと
    ②常に能動態で書くこと 木が窓から見えます→木は窓の外にある

    文脈の要素
    ①劇的強調 観客をストーリーに結びつける感情面のつながり
    ②背景 世界に関して観客が信じていること 
    ③時間 年代的な時間とストーリーを取り囲んでいる時代
    ④登場人物の行動様式

    会話
    会話には2つの機能がある。ストーリーを前進させること。登場人物を明らかにすること。
    ・サブテキスト
    「どうしてほしいんだ?」「大丈夫か?」のみが、主人公か敵対者に目的を明確に読者に言明させる機会を与える。実際の映画では、そのセリフは何らかのアクションに取って代わられるかも知れないが、脚本では読者になぜ登場人物が今こうしたことをしているかを確信させる必要がある。同様に、「大丈夫か?」というセリフは、事実上どんな映画でも避けられない。ドラマは葛藤である。葛藤には結果がある。結果は、しばしば損害をもたらす。そこで、登場人物が飛行機から転落しようと恋に破れようと、誰か他の登場人物はやがては「大丈夫か?」と尋ねるだろう。
    ・エネルギー
    どのように純粋に説明的な会話にエネルギーを注入するのか?会話を予想外の設定に据えることによってである。その説明をボウリングの試合、カーチェイス、あるいは寝室のシーンの間に持ち込んでみなさい。映画には特別な才能があり、音楽、音響効果、絵、会話により複数の異なったレベルで同時に、観客へ情報や感情を伝達することができる。
    ・期待
    会話のシーンに期待を与えるのが、危険の感覚
    会話のテクニック
    ・代名詞を一切使わない
    ・「しない」「できない」「しないだろう」「すべきでない」などの否定的な言明を全て排除する


  • ドラマとは葛藤である。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50103360&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 【認識】
    "映画脚本家"のための、脚本を作る上でのノウハウを記述した本

    【対象】
    ・物語を創作する人全般

    【感想】
    前半は創作に関してのノウハウが詰まっていて勉強になった。
    後半は"ハリウッド"で"脚本家"になろうとしているひと向けに書かれたものだった。

    内容とは全く関係ないが、訳本はやっぱり肌に合わない。
    外国の本 特有のくどい言い回し。
    これが本当に分かりにくくさせている。

    基本的に読み物として読むなら1〜6章までで十分。
    その後は脚本家になるにあたっての諸注意的なことがほとんどだった。
    ちょっと前に読んだ"物語工学論"より納得のいく解説だったが、くどい言い回しのせいで読むのがつらかった。
    もう一回読みたいが、これはどこかにまとめながら読むべきものだった・・・

    物語の基本要素は"葛藤"だとしていた。
    自分は行動原理が基本要素だと考えていた。
    葛藤の末の行動原理と考えれば、この2つは本質的に同じものだと考えられるため、今後この本に倣って、葛藤と表現していこうと思う。

    物語の構造を分解しながら読み進めたいと思いつつ、創作のノウハウ系の本を読んでいる。
    目標あと3冊。
    次は何読もうかな。

  • 内容はもっともだが、日本語がわかりにくい。

  • やっと読み終わった……。これ確かに名著と言われることだけある。いや名著だ。「創造とは偉大な車輪だ。それは何かと衝突せずに動くことはない」-ヴィクトル・ユーゴー

  • 沼倉です。
    今日持ってきたのは
    ニール・D・ヒックス「ハリウッド脚本術」でした。

    今日、特に興味を持ったのは理系科学館案内や深川ご飯案内といった「巡りもの本」でした。特に深川桜鍋に関しては、開催時間がお昼をまたぐブックナビでは危険な本でした(笑)

  • タイトルの通り、ハリウッド式の脚本、ストーリー構成方法のテキスト。

    で、使えるかどうか。
    さすがに、ハリウッドの看板を掲げるだけあって、それなりの技術が入っている。完全に習得すれば、それなりのものが書けると思う。

    でも、使うか使わないかは人によるとは思う。

    簡単に言うと、小津安二郎映画の脚本は、この脚本術じゃ生み出されない。小津安二郎の作品を駄作という人はいないだろう。
    かくいう僕は純文学を書くので、実のところ、この本の方法は特に使ってはいない。

    それでも、知っていて損はない情報が入っている。
    推敲するときなんかに、読者が話を読むのにくたびれてしまうんじゃないか、なんて時にはパラパラ開いてみたりもする。実際に、推敲に書かれている方法を使うということは滅多にないが。

    話を書いてみたいんだけど、どうしても一本も書けないなんて人は読んでみても良いかもしれない。
    でも、せっかく何も知らない状態なら、その真っ白な状態で書けるものを数本書いてから、この本を読んだ方が良いとも思う。

    まあ、万能の物書きハウツー本は無いということで。

    ただ、勉強にはなる。

  • 297夜

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