映画批評のリテラシー―必読本の読み方/批評の書き方 (Cine Lesson)

制作 : 石原 陽一郎  フィルムアート社編集部 
  • フィルムアート社
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (13)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 49
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845901234

作品紹介・あらすじ

見る、読む、書く…映画評論のエッセンス。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 18人の映画批評家と映画研究家(大学教授)が、最重要映画本や、現代に影響を与えた国内外の批評家たちを紹介しながら、映画批評の読み方・書き方について、各々の視点観点から語ります。
    (誰に向けて書くか/ファーストインプレッション大切に/カメラワーク/台詞/無意識と計算外など)

    本書冒頭に書いてましたが、映画を専攻する学生、映像批評を実践するライター、映像の作り手送り手たちに役立つだろう1冊です。

    難解でした。が、歴史や技法など専門知識で見れば、お馴染みの映画も奥深いものになり、2度3度オイシくなるんだな成程ねと勉強になりました。
    しかし専門でない身としてはやはり映画は気楽に観たいな、と。
    杉原さんが言うとおり、映画は感性の芸術だ、理論はあとから付いてくる。理屈で映画は語れない。涙を流せ。って部分には大いに賛成したい次第です。

    この本に携わっている人たちは映画の可能性を信じ、期待し、良い批評をして映画を活性させたいのだろうと感じました。

    また「映画について書くことは、すでに映画を撮ることと同じだ」とJ=Lゴダールという人が言ったそうですが、批評も結局自己表現だと再認識しました。
    本書は専門家向けと断ってるのでそうでない人にとって難解でいいのですが、より多くの人に聞いてもらいたいモノは、専門知識を判り易い言葉に変換して伝えるべきですね。
    ときには落語の枕のように惹きつける言葉も必要でしょう。映画だけでなく落語も勉強した方が良いかもしれません?!

  • 読みにくい本かと思っていましたが、意外と読みやすく映画批評の入門書に最適だと思います。映画批評も"映画を作る"という事と同じであると改めて認識し、映画の幅を広めてくれる本だと思います。

  • 【目次】
     イントロ 映画批評のリテラシーとは?
    ?〈映画=世界〉を究める最重要映画本
     複製技術時代の芸術/エイゼンシュテイン解読/カリガリからヒットラーまで/映画とは何か/映画のシュルレアリスム/映画記号学の諸問題/戦争と映画/スペクタクルの社会/ロラン・バルト映画論集/シネマ・不屈の精神/ゴダール全評論・全発言/メディア・セックス/フェミニスト映画/歪形するフレーム/ヒッチコックによるラカン/ポストモダニズムと消費社会/シミュラークルとシミュレーション/グラモフォン・フィルム・タイプライター/アンデスで先住民の映画を撮る
     ?状況に影響を及ぼした評論家たち
     アンドレ・バザン/セルジュ・ダネー/ジェームズ・エイジー/スタンリー・ケイヴェル/デイヴィッド・ボードウェル/蓮貫重彦/クリスチャン・メッツ/ローラ・マルヴィ/ジャン=ルイ・コモリ/ジャン・ドゥーシェ/ポーリン・ケイル/ノエル・バーチ/オーティス・ファーガソン/アンドリュー・サリス/ロジャー・エバート/ジャック・リヴェット/エリック・ロメール/ピエル・パオロ・パゾリーニ/現代思想家と映画/日本の批評家(前編)/日本の批評家(後編)
    ?映画批評の書き方11の着想
     誰に向けて書くか/ファースト・インプレッションを大切に/ショットに注目!/キャメラワークを追う/台詞を味わう/ソニマージュを聴く/記号を読む/映画的記憶は必要か/無意識と計算外のもの/映画外との横断/ドキュメンタリーを問う
    ?「現代映画」理論用語集
     映画理論でシーンを読み解く

  • 純粋な映画の楽しみ方と少し離れた、学問としての映画。なにもそこまで理屈こねなくても、っていうくらい理屈っぽい。だけどちょっと頭にとめておいたらもっと映画が楽しくなる。この本はとくに映画批評を書くライターのための入門書。すぐれたクリティクスでいるために知っておきたい最低限の知識をおさえておけば、次から映画を観る視点が変わってくる。

  • 「読了」と言っても、私にとってはかなり難解な内容だったので、「? 映画批評の書き方11の着想」のみ読んだ。映画を観る時、ついストーリーを追いかけてしまいがちなので、かなり参考になった。もっと色々な切り口で映画を味わわなければ!ここに書かれていることが全て実践できるかといえばかなり難しいけれど、「映画を書く」ということはそれほど単純ではないということがよく分かった。深みのある文章が書けるようになりたい。

全5件中 1 - 5件を表示
ツイートする