- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784845907069
作品紹介・あらすじ
マニュアルを超える、表現技術のハード・コア!素人から抜け出すための秘密の方法!使えるアプリケーション/アーカイブ・ガイド付き。
感想・レビュー・書評
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記譜法=ノーテーションに着目して、建築、音楽、ダンス、美術を分析する。フォトショ(ビットマップ、全体の分節)とイラレ(部分の関係が全体を構築)を比較して、マレーヴィチとタートリンに擬えるなど(p.237)
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コンピューターやソフトウェアの登場によって、多くの人が、同一のインターフェイスを用いながらも、多種多様なジャンルの作品を生みだすようになりました。本書では音楽、建築、ダンス、美術の4つのジャンルについてそれぞれ「技術から表現形式を読み取る」ことを目的として論が展開されていきます。
私たちは普段芸術作品を鑑賞するときには、「こんな材料で作られている」「こういうモチーフが使われている」という具合に目に見える「表現」に目が行きがちです。しかし本書ではそれが生み出されるもととなる「技術」に着目することで、多様なジャンルが存在する芸術において共通する、普遍的な要素を見つけ出そうとしています。また、巻末には初心者でも技術を学べるように、おすすめの書籍やソフトウェアの説明があり、まさにジャンルを超えて、技術を理解し、使いこなすための教科書になっています。
(ラーニング・アドバイザー/芸術 AKAGI)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1305138 -
建築家がおすすめの本、ということで手に取りました。
建築、音楽、ダンス、美術の4つの分野を「設計」という観点から読み解いています。
特にそれぞれの分野でのコンピュータの役割に焦点が当てられているのですが、俗に言う「IT万歳!」の風潮とは一線を引いています。
コンピューターの発展がいかに反面教師的にその分野の発展に貢献しているのか?が読んでいて興味がわきました。
内容も学術的な面もありつつ、著者の主張がはっきり分かる内容で、読んでいて気持ちがいい本ですね。
これから社会に出て行く美術系の学生さんに読んでもらいたい一冊です。 -
TKC推薦
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著者が執筆した部分と、プロジェクトにより書き起こされた部分とにわかれており、両者で言葉の圧縮率が大きく異なるため、本全体に配される情報のバランスがあまり良くないと感じた。
しかしながら、優れて正確に、設計-デザインを捉えているので、その領域に深く関心がある方には読んでもらいたい。
思考することと、それを表現として形に起こすこと。この当たり前であり途方もない距離を、より良く認識してうまく進むための指針をイメージすることができた。 -
芸術としての建築。設計として他分野の芸術も捉えているので、参考程度に流し読みすればいいでしょう。方法論としては、巻末のソフトウェアを如何に使いこなすかといったところか。いずれにしても、興味深く読ませてもらった。
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修士論文参考文献。
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「芸術諸ジャンルの表現形式をそれぞれの技術的特性から理解したい」あとがきより。
「作る現場」の教科書。
使えるアプリケーション/アーカイブガイド付き -
必読本