フランク・ロイド・ライトの呪術空間 有機建築の魔法の謎

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  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845909322

感想・レビュー・書評

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  •  むかし旅行でシカゴに行ったときに、オークパークの記念館で絵葉書だけ買いました。この本の写真でみると、建物内にも入っておけばよかったです。
     内容が、難しくて私にはほとんど理解できませんでした。やたら引用が多くて、さすがに蔵書が多い人は違うなぁ、と変なところに関心してしまいました。パソコンもない時代に、一回読んだ内容を覚えていて、あとから引用できる能力はすごいです。また写真で掲載されてない、建築作品についての言及も多いのですが、これを発表当時に読んだ人は、「あぁ、あの作品ね」とすぐ分かったのでしょうか。私は、ネットで調べてました。
     写真を担当された大倉舜二さんのあとがきの方は、よく分かりました。この本のために、二人でライドの建築を見て回るツアーに参加されたそうです。私としては、そっちらの旅行記的なものを読んでみたいです。

  • 作者はなかなか曲者で、フランクロイドライトのことを嫌っているような書き方をしながら、実は彼の偉大さをしっかり理解している。特にライトの神秘主義や霊力(彼の作品が人に与える影響力)に関する洞察は鋭く、他の文献と比較にならないぐらい深い分析がなされています。他の文献でライトの精神世界の分析に物足りなさを感じた場合はこの本は参考になると思います。
    良くライトの作品を「グロテスク」と形容していますが、確かにそれは最初に見たときに感じられる感覚としてありますね。

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著者プロフィール

一九三八年北海道生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。七三年『江戸のデザイン』で毎日出版文化賞受賞。二〇〇八年三月、大量の蔵書を遺し逝去。著書に『ナンセンスの練習』、『円の冒険』『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ(全四巻)』『荷風の永代橋』『「明日の王」詩と評論』(共著)など多数。

「2018年 『本が崩れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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