ジェームズ・キャメロン 世界の終わりから未来を見つめる男

  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845910526

作品紹介・あらすじ

人類への警告と、壮大なイマジネーション。ストーリーテリングの限界に挑み続ける、ハリウッド最後の巨人の全て。処女作から『アバター』まで、規格外なスケールの評伝。

感想・レビュー・書評

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  • いきなりもらった本。
    映画については、カルト映画至上主義(笑)な青春時代をおくったため、偏った映画の見かたしかしてない。
    カルト映画>ミニシアター>B級ホラー>>>>ハリウッド大作というありがちなスノッブ趣味。
    なので、J.キャメロンは映画館で観たことがない。レンタルでもない。いや、「T2」は借りて観た。後はテレビでやってるのを観たくらい。でも、結構観ている、というか全部観ている。
    はじめて「T2」を観て思ったのは、映画が「アトラクション」になったんだなぁ、ということ。派手な演出の連続は、その場、その場のジェットコースター的な面白さだった。映画って、これからこうなっていくんあろうなあ、と。
    いや、それまでもそんな映画はあったんだろうけど、そのバランスが完全に「アトラクション」によってるし、技術がそれを可能にしたんだろう。

    というまったくキャメロンファンではないまま、読むつもりもなく拾い読みをしていたら、意外と面白いので、頭から読んでみることに。
    映画監督というより、冒険家であり、CG、水中撮影、3D、常に新しいことに挑戦するための「理由」としての映画、もちろん、それをエンターテイメントに仕上げるのだから流石。特殊技術の歴史としても面白い。

    絶対的CG主義かと思っていたら、「タイタニック」のあの船首の有名なシーンを実際の夕焼けで撮ることにこだわったのが意外だった。

    印象に残ったエピソードは、「殺人魚フライングキラー」の監督をクビになった後、夜な夜な編集室に忍び込み、「fine」と書かれたフィルム缶のフィルムを再編集をしていたこと。その結果、
    「それでもゴミのような作品だと認めざるをえないものの、少なくとも自分で作ったゴミだと思えるものに仕上がっている。」(P58)と。

    最低の現場でも最良の仕事をし、最高の環境でも地獄の現場に変える監督である。

  • 2019/1/6 詳細は、こちらをご覧ください。
    『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1256.html
     
    ジェームズ・キャメロン の 映画は 大好き。
     ターミネーター、エイリアン2,3,4、アビス、トゥルーライズ、タイタニック

    この本を読んで、映画がどんな風にできるのか少しわかりました。
    といっても、キャメロンのやり方は、先進的で桁外れ。 他の映画製作とは違う点も多そうです。
    とにかく発想から実行まで スケールの大きさに圧倒されます。
    理・科学的な考え方、知識、探求心は、映画だけでなくすばらしい人物です。

     ターミネーターは TVで何度も見て大好きな作品。
     アビスを見たときは、驚きました。

    タイタニックは 時代がかった大仰なラブストーリーかと思って、映画は敬遠していました。
    でも、この本を読んで 深海に眠るタイタニックの探査のことなどを知り、
    撮影の内容のすごさも実感したくなりました。
     ラッキーなことに、3Dが現在上映中なので ぜひ見に行きます。

    長い間 構想を温めてきた アバター。
     「アバター 公式完全ガイド」 が、図鑑風だったのも 今になってうなづけます。
     ⇒ http://sea.ap.teacup.com/pasobo/807.html
    映画「アバター」を見る 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」

    全作品を、もう一度 違った視点で見てみたいです。

    2012/2/20 予約 2/28 借りる。3/31 読み始める。4/19 読み終わる。

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