共生のデザイン 禅の発想が表現をひらく

著者 :
  • フィルムアート社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845911783

感想・レビュー・書評

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  • 最近読んだ中で最もデザインに対して参考になる良書。デザイナーは必読。

    "design"と「デザイン」は違うものであって、日本人には日本人の考え方、思考のプロセスと結果としての表現において大事にすべきことがある。
    それを禅の発想で、作庭という空間デザインの立場から語られていく内容は、新鮮では無いけれど納得感があり、水滴が水面に落ちるときのような、静謐な心象風景を呼び起こす。

    我々日本人の根底的な内面に向かってダイブしていく経験は、(既に失敗仕掛っている世界である)輸入物の概念や方式論へのアンチテーゼであり、これからの世界に求められるあらゆるデザインに共通して活かせる話になっていると思う。

  • この著者は禅僧なのですが、庭園デザインも「本格的」にもうひとつの職業としてやっており、しかも、かなり大がかりな作品を手がけています。片手間ではないことは、作品を見れば分かりますし、庭が禅の思想を具現化させているのは、この本を読めば分かります。こういう人こそ日本が世界に誇れる才能だと思いました。

  • 曹洞宗徳雄山建功寺住職であり、カナダ大使館東京やセルリアンタワー東急ホテル日本庭園を始めとして様々な作庭を行っている庭園デザイナーである枡野氏による、禅の思想からのデザイン論を説いています。非常に良い本です。基本的には庭園について書かれているのですが、発想という点では全てのデザインに共通する考え方かと思います。とどめられないからこそ美しい(無常)ものをデザインするというのは、完璧を追求する西洋的(キリスト教的)な発想とは相容れないことですが、僕には非常にしっくりきます。去年亡くなったアップルのスティーブ・ジョブズやNBAの名ヘッドコーチであるフィル・ジャクソンを始め、個人的にとても尊敬している偉人の多くは禅に精通している方が多く、デザインだけでなく僕個人の生き様を考える上でも禅というのは非常に重要なファクターであると思います。そんな禅とデザインを兼ね備えた本書は、今後何度も読み返す教書となりそうです。

  • デザインに興味があったので素人ながら読んでみたのですが、この分野の知識がない自分には、抽象的でピンとこない本でした。

    読んでみて、中途半端な知識がついただけという感じ。

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著者プロフィール

曹洞宗徳雄山建功寺住職

「2018年 『小さな悟り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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