クリエイティブ・コミュニティ・デザイン 関わり、つくり、巻き込もう (Next Creator Book)

  • フィルムアート社
3.37
  • (2)
  • (9)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 211
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845912902

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白そうです

  • コミュニティデザインの事例集。

    理論書ではないので、たまに見返してヒントを探しに行くぐらいの読み方が良いと思います。

    震災を受けてクローズアップされた日本文化に根差したコミュニティの在り方について、デザインの必要性と可能性を感じました。

  • 地域が内側から力を出し、協力とともにたちあがることを目指すのがコミュニティづくり。
    自分ができることがある、という主体性が生まれること。
    うまくいけばいくほど外部からの支援は最小限ですむ。
    まわりだすと仕事が自然に生まれる。
    ・スタートプロセスのデザインではなく、卒業を意識したプロセスデザインが重要
    ・成果を宣伝することは本末転倒
    ・コミュニティデザインは対話のデザインでもある。
    ・外部者は一歩ひいてかかわるべき
    ・グリーンズ3つのつくる①らしさ ②可能性 ③居場所
    ・話し合いと対話は異なる。対話は行動を変え、成果を生み出す。

  • 【たくみ】
    まだ読んでませ〜ん!積読!

  • 地域からだけでの発信は限界がある、外と中の繋がりづくりが必要か知る事ができた。継続性があり、地域の人が発信したくなるもの。一緒に作り上げていけるとどんなに楽しいだろう。

    ただ、本の構成が読みにくい。著者がたくさんいて、バックボーンや活動内容が全く違うのに、各節を読み終わってからでないと著者が分からない。著者が誰か知った上で、きちんと読みたかった。

  • コミュニティ・デザインってこんなにたくさんの事例があるんだ!、って正直びっくり。コミュニティデザインっていうのは、本当に興味深いと思いました。

    本として少しまとまりはない気はしますが、事例豊富で多くの知見を与えてくれたので☆5つです。

  • 書店でタイトルに惹かれて即買い。

    【読書メモ】
    ・東日本大震災後、パブリック(公共)意識が大きく変わりました。人や社会や地域のことを「自分ごと」にすること、そして「自分たちごと」として考えるようなシフトチェンジが起こったと思います。

    ・コミュニティデザインは、課題を抱える地域や社会のコミュニティの中で解決を探っていこうとするプロセスをデザインしようとすること。
    ・(コミュニティデザインとの違い)ソーシャルデザインは、個別の課題に対して、なるべく普遍的な解を出そうとします。
    ・コミュニティにおいては、メンバーの「反応」が温かく、リーダーとの「約束」が無理なく守られ、メンバーからどんどん「自発」的な提案が行われていれば成功。
    ・今、地域ではコミュニティが崩壊しているというより、活力自体が少なくなっている。だから、コミュニティをつくこと自体が目的ではなくて、活力をどう醸成するか。

    ・都市計画という言葉の代わりに使われ始めた「まちづくり」は、近年では、福祉・観光・教育・経済等、住民の暮らしに関わる全ての分野を包含する概念となり、多種多様な定義が見られます。まちづくりは住民誰もが取り組む権利があり、だからこそ、その言葉の解釈も住民自身に委ねられ、多様な様相を帯びてきました。つまり、明確な定義がないまちづくり、ひいてはその一端を担うコミュニティ・デザインの特質を捉えるためには、現場の状況から選択される技術・知識と共に、総合的に取り組むための「姿勢(態度)」がヒントになります。

    ・コミュニティは、貢献を基盤とした人々の集まり。

    ・行政やコンサルタントが作るいわゆる五ヵ年計画表などで地域再生への道筋が提示されても、計画が実行されることは滅多にありません。

    ・重要なのはスタートのプロセスのデザインだけでなく卒業を意識したプロセスのデザインです。最終的に地域主体によって運営されるコミュニティづくりを目指します。

    ・コミュニティへの取り組みは内部の自立を基盤とするため、何が外部の関わりによって生まれた変化かを定義することはほとんどできません。地域がどのくらい立ち上がれたか、また地域内外にどのくらい新しい協力が生まれ、結果として地域の課題解決につながる創造的な取り組みが始まり、どのようなインパクトを生み出しつつあるのか。そうしたことがプロジェクトの評価になると思いますが、何よりコミュニティの内部にいる人たちがより幸せでより力を発揮できる状況を感じられていることが重要です。
    ・コミュニティづくりとは、スタート時もその後も、周囲から評価されにくいものです。

    ・縦割りではもう物事は進んでいかない世の中と時代に突入しています。

    ・退縮する社会においては、都市の郊外化、スプロール化を抑制し、市街地のスケールを小さく保ち、歩いて暮らせる範囲を生活圏と捉えたコミュニティの再生が求められています。

    ・『利き腕で商売をし、もう一方の手で「街づくり」をする。これが理想の商店街』。

    ・〈単身者の増〉
     単身世帯率は、2005年で29.5%から2030年には37.4%と予想されています。また生涯独身率は2005年で男性16.0%女性7.3%のところ、2030年には男性29.5%女性22.6%と予想されています。

    ・「サードプレイス」アメリカの社会学者レイ・オルテンバーグ
    住まい(ファースト)、仕事場(セカンド)以外の第三番目の居場所のこと。

    ・以前より、格段に普及してきたコミュニティデザインですが、多義的であるがゆえに、その範囲は広く、曖昧さも当然あります。ただ、あらかじめ宣言してしまうと、筆者(中村陽一)は曖昧であってもよいという立場です。異質なものの多様性を活かそうとすると多面的な表現だからこそ、実践的にも理論的にも、また方法論的にも輝きを放つことば、あえていえば二一世紀型で自在に領域を横断するキーワード足りうるのです。
    ・現代のコミュニティデザインは、未来へ向けての三つのキーワード、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)、サスティナビリティー(持続可能性)、ソーシャル・キャピタル(人間関係資本)を視野に、夢を現実のものにしたいと格闘する市民が、「後戻りできない市民」(吉川勇一)として、経験を「継承」しつつ、積極的に担わなければならない社会的責任でもあると筆者(中村)は考えています。


    コミュニティデザインに関わる多くの執筆者によってまとめられた一冊。ところどころ、参考になるポイントあり。
    ただ、全体を通してみると、おかずを無理やり詰め込んだような“幕の内弁当”感は否めない。構成がやや残念。
    確かに、「コミュニティデザイン」自体が多義的で、曖昧だからなかなか体系化しづらいのだとは思う。
    これから「コミュニティ」に携わる人たちが、成功事例(失敗事例も)を積み上げて、情報をシェアしていけばいいのだろう。
    状況はまだまだ好転する。

  •  タイトルとアマゾンの推薦で購入。

     各地のコミュニティ・デザイン活動が網羅的にのっており、りくたかカフェもちゃんと紹介されている。

     コミュニティ・デザインの百科全書的な本。

     内容にまったく異論もないし、本当に善い活動だと思うが、これらの活動をコミュニティ・デザインという言葉でくくっていくことがこれから、行政などのアピールするだろうか、ちょっと心配になる。

     このコニュニティ・デザインは山崎亮さんが使いだして、建築からはいった地域共同体の合意形成の手法として最初は理解していたが、この本をよむと、被災地のつどいの場づくり、農山村への人の誘い込み、商店街の空き店舗対策など、ありとあらゆる、住民参加型の取り組みが含まれていて、別にキーワードに建築があるわけでもない。

     これからは、「商店街の空き屋対策」「古民家保全」とか「被災地の臨時の職場づくkり」とか、「防災集団移転の団地の景観設計」とか政策目的、実現して、地域の住民にどんな快適な環境を提供するかを、切り口にした方がいいのではないか。

     そうすると、もっとビジネス、経営、金融といった都市工学、建築とは別の知識との融合も進んで、より発展形ができるし、行政も政策目的が明確な方が応援しやすいような気がする。

     なにか、具体のテーマ的にもう一つ飛躍できる可能性をひめた活動だと思う。

全9件中 1 - 9件を表示

服部滋樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×