10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 ──SAVE THE CATの法則を使いたおす!

制作 : 廣木明子 
  • フィルムアート社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784845914364

作品紹介・あらすじ

『ジョーズ』と『エイリアン』は同じ映画だ!全米No.1のベストセラー脚本術『SAVE THE CATの法則』、待望の第2弾登場!

感想・レビュー・書評

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  • ①家の中のモンスター
    すべてのモンスター映画を成立させているのは"罪"
    罪悪感は恐怖を格段に濃厚にする
    要素 モンスター、家、罪
    "半人前" 以前にモンスターと遭遇した生き残り、あるいは事前に悪についての知識がある で、その際ダメージを負った。半人前によってモンスターの神話を明かし、モンスターと対決するとどういうことが起こるのか、主人公にヒントを与えることができる。この半人前キャラクターの多くは、"すべてを失って"で死ぬことになり、それぞれのストーリーにおける不完全な指導者として、自らの死によって警告する

    1. モンスター超自然的なパワー たとえその力の源泉が狂喜であっても を持ち、その本質は悪
    2. "家"閉ざされた空間を意味し、家族という単位でも、町全体でも、あるいは"世界"でもない
    3. "罪"誰かが家にモンスターを連れてきた罪を負っている、その罪科には無知も含まれ得る

    ②金の羊毛
    要素 道、チーム、報酬
    主人公にははっきりとした目的地があって、彼らの旅の地図が書けるか?
    金毛を興味深くしている一面は、主人公たちが自分たちが探していた金などはもうどうでもよく、友情という真の金塊に比べれば色あせていることを学ぶ点だ

    1. 道。これは海、時間、あるいは通りを渡るだけ、などでも可。それが成長の境界線となっていればいい。たいていは旅を停止させる"道端のリンゴ"が転がっている
    2. 主人公の道案内として必要な"チーム"、あるいは相棒。通常、そのメンバーは主人公に欠けているもの、スキル、経験、姿勢、などを備えている
    3. 目的となる"報酬"。これは帰郷、財宝の獲得、生得権の再獲得など、原始的なものであること

    ③魔法のランプ
    願い、魔力、教訓
    主人公に魔法を授けられるのにふさわしい存在にするには、どんな"魔法のランプ"ストーリーでも"願い"にどれだけ説得力があるか
    この世には、二種類のストーリーしかないという説がある。助けの必要な負け犬が主役に"自信を与える物語"と、お仕置きの必要な成功者に"天罰を下す物語"
    "魔力"はユニークで、今までに見たことのないようなショットを生み出し、そして、制限がなくてはならない
    魔法を思いついたときには、"諸ルール"と呼ばれる限定のセットを作っておく必要がある
    大半の"魔法のランプ"映画が描いているのは、一周回って振り出しに戻ること。しかし、一度ファンタジーの飛翔を経験しなければ、人生を肯定するという変化は決して起こらなかったのだ
    教訓を得ることの大きな部分は、それはあらゆる"魔法のランプ"映画に共通するのだが、主人公が魔法なしでやることを学ぶ、第3幕のビートだ
    聞き役
    すべての"魔法のランプ"物語が説くのは、自分自身を信じることのパワーなのだ

    1. 主人公が求める、あるいは誰かから頼まれる"願い"と、普通の状態から脱しなくてはならないことの必要性が明白であること
    2. "魔力"という非合理的なものを成立させるために、我々は"諸ルール"を守ることで合理的であらねばならない。たとえどんなに"盲信二段重ね"を使いたくなっても
    3. "教訓"、何を願うかにご用心! それはあらゆる"魔法のランプ"映画を貫くテーマであるから
    人生はあるがままでいいもんだ

    ④ 難題に直面した凡人
    1. "無垢な主人公"が望みもしないトラブルに巻き込まれ
    2. "突然の出来事"に警告もなく引きずり込まれ
    3. "生き残りの試練" それは生か死かで、主人公は全身全霊で挑んでいかなくてはならない
    凡人が直面しなくてはならない問題とは、大問題が望ましい。"生か死か"でなくてはならない

    ⑤ 人生の岐路
    1. "人生にかかわる問題" 思春期から中年、死に至るまで、これは我々みんなが理解できる普遍的な岐路で
    2. それを解決するのに"間違った方法" たいていは苦しみから目をそらすためで があり 
    3. 解決策は主人公がずっと抵抗してきた過酷な真実の問題の"受容"にかかっており、変わらなくてはいけないのは周囲の世界ではなく自分だと、主人公が知ることである

    ⑥ 相棒愛
    不完全な主人公、彼/彼女が人生を完全なものにするために必要な"片割れ"、二人を引き離している"複雑な事情"- 実はその力こそ二人を結びつけているのだけど

    両手打ち 両方のキャラクターが変わって成長する
    三手打ち 間違った相手の下を去って正しい相手の下へ向かう cf.三角関係

    1. 肉体的、道徳的、精神的に何かが欠けている"不完全な主人公"の物語である。彼は完全になるために他者を必要としている
    2. 完成をもたらす、あるいは、三手打ち(三角関係の物語)、四手打ち(二組のカップルの物語)の場合は主人公(達)が必要とする資質を備えている"片割れ"の存在
    3. "複雑な事情"。誤解でも、個人的あるいは道徳的視点でも、歴史的大事件でも、上から目線の社会批判でもいい

    ⑦ なぜやったのか?
    1. 最初はすべてを見たと思っているのだが、その後予期せぬものを発見することになる"探偵"
    2. その探求が全状況の存在理由となる"秘密"
    3. 秘密を追う中で主人公が自分自身あるいは社会のルールを破り、自ら犯罪の一端を担うことになる瞬間である"暗雲"

    事件内事件 最初の犯罪へ戻り、それが探偵にとってどんな意味を持つのかを発見することによって、我々は本当のストーリーが最初から始まっていたことを知る

    1. "探偵"は変わらない。我々が変わる。ただし、彼はあらゆる種類のサツであり得る。プロからアマチュア、想像上まで
    2. 事件の"秘密"はあまりに強烈なので、金、セックス、権力、名誉などの世俗的な誘惑を凌駕する。我々は知らなくてはならないっ!それは<なぜやったのか主人公>も同じ
    3. 最後に、秘密を追う中で"暗雲"が立ち込め、探偵はルールを、自分自身のルール -往々にして、自分の身の安全のために長年守ってきたもの- でさえ破るだろう。秘密の引力はあまりに強力なのだ

    ⑧ おバカさんの勝利
    1. 1人の"バカ"、見過ごされている男、あるいは女は、たいてい自分自身の持つパワーをよくわかっていない
    2. バカが挑戦に立つ、あるいはたいていの"水から上がった魚"ストーリーのように、送り込まれて関わることになる"権威"
    3. 天与のように思える事情によってバカにもたらされる"変質"。ここにはしばしば"名前の変化"も含まれる

    インサイダー 利口な奴、バカと競っては、因果応報で、その洞察力の底の浅さの報いを受ける

    1. "バカ"にとって無垢であることは力であり、穏やかな物腰のせいで、みんなから無視されがちだけど - 嫉妬深い"インダイサー"はすべてお見通しだ
    2. "権威"とは、バカが直面する人々、あるいはグループで、バカがその只中にいることもあれば、新しい場所に送り込まれて、そこになじめない場合もある - 最初のうちは。いずれにせよ、ミスマッチが爆発を約束している
    3. バカが別人に、あるいは新しい何かになる"変質"。しばしば"名前替え"を含み、偶然起こる場合も、偽装のための場合もある

    猫を殺せ 猫を救え!と同等に主人公に感情移入させる

    ⑨ 組織のなかで
    一つの"グループ"、一つの"選択"、一つの"犠牲"
    1. このジャンルのすべてのストーリーは"グループ" - 家族、組織、特殊な仕事、について語る
    2. ストーリーは"選択"であり、進行する対立が"ブランド(反逆児)"あるいは"ナイーブ"をシステム側の"会社人間"と戦わせる
    3. 最後には"犠牲"が払われなくてはならず、3つのうちのどれかの結末に至る。参加、焼き倒し、あるいは"自殺"

    ⑩ スーパーヒーロー
    1. 主人公が備えている"パワー"、あるいは主人公を人間以上の存在にする"スーパー"になるべき使命
    2. "宿敵"。主人公に劣らずパワフルな悪漢で、主人公の行く手を阻む
    3. "呪い"あるいは"弱点"。どんなパワーにも急所はあるもので、悪漢はそこをついてくる

    1. 君の物語の主人公には特別な"パワー"がなくてはならない。偉大になるとか、よいことをするとかいった使命であっても、よしとしよう
    2. 主人公には対立する"宿敵"がいなくてはならない。主人公と同等もしくは、それ以上の力を持つ、主人公の"自家製"バージョンが
    3. 主人公には"呪い"がなくてはならず、スーパーヒーローであることの代償として、彼はそれを克服するか、屈服してしまうかだ

  • 脚本術の本としては2冊目になるらしいが、これ単体で読めるようにしてある。最後についてる用語解説は、本書で出てくる用語+αって感じであっさり風味。もしかするとスナイダーさんが自分で作ってるやつも含んでいるのかも。

    10のストーリータイプにそれぞれ具体例を出して、ビートシートに分解して解説しているんだけど、ほんとにその文化い方法でいいのか!?とおもってしまうところが多々あるのが私がこういう対応の本を読むのが初めてだからだっただろうか…。

    脚本を書いたら、まず似ている映画を探してきてほかの脚本家たちがどんな風に書いてるか確かめる。彼らがうまくやってるところをからもしっぱしているところからも生日、我々が書いている脚本のジャンルを大きく進化させるには、ぢうするべきか探るのだ、率直に言って、それ以外のやりかたはバカだと思う、過去五年間に映画史を調べればいいといっているのでもない。信じられないかもしれないが、我々が生まれる以前に作られた映画の中に、われわれん”オリジナル”なアイデアを先取りしている作品があるのだ。p10

    パートナーがいる場いい、話絵割れhあ仕事を分担する。私が2、3本、彼女が2、3本、そしてそれぞれ、どこでストーローのビートが起こるか書き留めるため、タイマーとビートを手に作品を”上映”する。
     スイス時計の蓋を開けて、それぞれの映画のぜんまいと歯車がどんなふうに組み合わされているかを蜜のだ。語ろうとする物語が要求するものをしかり押さえ、従来の手法のどれを使うべきか、古い方をステ新しい手法を作りだすべきかを判断する。p10

    ストーリ・タイプ
    1、家の中のモンスター
    2、金の羊毛
    3.魔法のランプ
    4、難題に直面した人
    5、人生の岐路
    6、相棒愛
    7、なぜやったのか
    8、おバカさんの勝利
    9、組織の中で
    10、スーパーヒーロー

    ブレイク・スナイダー・ビート・シート

    プロジェクト名…
    ジャンル…
    日付…

    1、オープニングイメージ
    2、テーマの提示
    3、セットアップ
    4、きっかけ
    5、悩みのとき
    6、第一ターニングポイント
    7、サブプロット(Bストーリー)
    8、お楽しみ
    9、ミッド・ポイント
      映画の前後半の分割線。「危険が増し」「タイマー」が現れたのでストーリーに戻る。
     あと、具体的に分解してるところでは「AとBnoストーリーが交差」する。との文言多発地帯。
    10、迫りくる悪い奴ら
    11、すべてを失って
    12、心の暗闇
    13、第二ターニングポイント
    14、フィナーレ
    15、ファイナル・イメージ
      オープニングイメージとは対極の、へんかが起こったことがわかるおめーじ。そしてあらゆるストーリーはへんかについて語る者だとわかっているのだから。この変化はドラマティックでなければならない。

    よくAストーリーとBストーリーの交差について書いてあるんだけど、ここの説明だけではその交差がどんな効果があるのか全然わからないんだよな…

    中央図書館901

  • 脚本家は、書くテーマを定めたら、そのパターンに当てはまる過去の作品を片っ端から見る、という話がとても印象的だった。セオリーがあって、そのパターンにはめていくことも大事だそうな。

    簡単に考えていたけど、細かな決まりをきちんと組んで行かないと、ヒット作は生まれないのだ。

    この本を元に、映画が見たくなる。あと、私も分析したい(最近映画自体、見てないなぁ)

  • 「率直に言って、それ以外のやり方はバカだと思う。」
    ブレイク・スナイダーって、そんなに凄い奴なの?

    フィルムアート社のPR
    http://filmart.co.jp/books/playbook_tech/2014-9-24mon/

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